【インタビュー】うつ病と便秘・腸内環境について考える|辛い過去と回復のきっかけ

うつ病と腸について

 

こんにちは 薬剤師のたからです。

 

うつ病と便秘、うつ病と腸内環境など、心と腸の関連性が深いと伝えるテレビ、本、研究結果などの情報を見る機会があります。

 

腸を整えるとお通じの改善だけでなく気分も良くなり、性格も明るくなるため、実際にうつ病の方に腸からアプローチするのはどうなのかと以前から考えていました。

 

今回はうつ病経験者でWEB運営しているなまけりーさんという方のインタビューの承諾がとれたので、その体験談とともに腸について考えることにします。


今回インタビューさせていただいた「なまけりーさん」について

  • お名前:なまけりー(Twiter
  • 27歳 女性
  • 家族構成:父親が医師で母親は專門卒
  • 大学:慶應義塾大学を卒業
  • 就職:外資系銀行へ入社
  • 病状:うつ病を発症し一年間寝た切り
  • 回復:回復のきっかけはサイト内で
  • 現在:WEBサイト『うつ病と戦うブログ「エリログ」』の運営
  •  

「なまけりーさん」のうつ病の経緯

なまけりーさんの母親は、自分の親から「勉強なんてするな。女は家事さえできればいい」と叱責され、思うように勉強できなかったという後悔から、自分の子供には思いっきり勉強させたいとの思いから超スパルタな勉強ママとなります。

 

母親の口癖は

"勉強しない人間は、人間じゃない。"

 

なまけりーさんは元々、絵画や芸術分野に興味があり、小さいころから絵を描くことが大好きだったが、この分野に対する親の反応は冷ややか。

 

とにかくいい成績をとり、いい大学に入ることを強要されることに。

 

慶應義塾大学を卒業後、画家になりたいという夢を両親に相談するが、福利厚生や他者からの評価が高い大手外資系銀行に入社するように両親からすすめられ、そのまま銀行へ就職。

 

外資系銀行では営業部に配属されます。

 

入社2年目〜3年目くらいになると重要な仕事も任されるようになり、ミスをすると客前だろうが関係なく上司から激しく叱責されることが続き、ひどく悩むようになります。

 

このようなストレス状況が続きうつ病を発症し、休職ののち、外資系銀行を退社。

 

うつ病を発症してから

自宅療養を1年半することになります。

 

最初は精神科の医師からパキシルなどの投薬治療を受けるが、幸運にもカウンセリング力の高い医師だったため、すこしずつ抗うつ剤などを薬の量を減らしていき、最後はほとんど投薬治療がない状態で自宅療養をします。

死ぬことは「行動力」がないとできない

なまけりーさんが、うつ病の療養中思っていたことは

"煙のように消えてなくなりたい"

ということでした。

 

自分から死を選ぶということは、その方法を探したり、実際に行動に移したりと、かなりの行動力が必要です。

 

自分で死ぬことにすら積極的になれず煙のように消えたいという思いに至ります。

うつ病で無気力になると負のスパイラルに入る

なまけりーさんの場合、うつ病が深刻な時にはポジティブな行動や考えが一切できない状態となります。

 

ベットから起き上がることができず、食べることすら積極的になれません。

 

すると全身の筋肉が落ち、筋肉量減ることで熱を発生することができなくなりひどい冷え症になります。

 

食事に対しても無気力のため、パン、ごはんなどの炭水化物のみで、できるだけ簡単な食べ物が増えていきます。

 

筋肉が無くなり、食生活が乱れることで便秘が悪化し、悪玉菌が増え、腸内環境が悪化することでお腹の張りや吐き気、さらなる便秘の悪化で心だけでなく腸からも気分が悪くなり負のスパイラル状態に陥ります。

カウンセリングがきっかけで明るい兆しがある

うつ病のカウンセリング中に言われた言葉をきっかけにうつ状態からの回復の兆しが見えてきます。

 

その言葉は

”あなたのやりたいことをやっていいんだよ。”

 

カウンセリングでうつ病を発症した原因を探求すると、いままで両親から強要されてきた過去に原因があることが明らかになります。

 

たくさん勉強して良い大学に入り、世間体のいい会社に務め、親から見て優秀な子供になること。

 

産まれて20年以上、正しいものと信じきっていたこの生き方をすべて捨て、自由にやりたいことをしていい。

 

このことは私たちが勝手に想像し語るのことができないくらい大変な変化だと思います。

 

さらにこれを実現するには過去の自分と向き合い、大きな障害に立ち向かわなくてはなりません。

 

彼女はインタビュー中にこの作業が非常に辛く大変なことだったと語っています。

 

その後、気分がいい時間帯などを見つけては起き上がり、簡単に体を動かすなどですこしずつ動ける体になっていきます。

 

うつの回復傾向であるとはいえ、気分がいい時と悪い時があるので他人からのアドバイスには注意が必要です。

 

よくうつ病の方に向かい「頑張って」と伝えるとダメだと言われていますが、うつ病の方の実際の状況を知ることで、アドバイスの仕方も考えさせられます。

 

自分のやりたいタイミングで簡単にできる運動や食事などの生活習慣の改善を提案する方がよく、例え効果的な対策でも簡単にできない提案や、タイミングが合わないことはNGだということがわかりました。

 

自分の中のルール「○○すべき」を壊す

だれしもが持っている自分の中での当たり前の、○○は○○であるべきというイメージ。

 

例えば、政治家はお金にクリーンで清廉潔白で国民のためを思う言動であるべきといった先入観やイメージ。

 

当たり前だと思っていたイメージと事実が違うことでしばしば世間がざわつきます。

 

なまけりーさんの中で今まで絶対的な当たり前であった、「両親の意見には従うべき」という大きなルールと立ち向かいます。

 

ご両親との話し合い

ご両親と話し合いの時間を設け、自分がうつ病になってしまった理由は両親からの勉強、就職、人生の選択の強要に原因があるということを伝えます。

 

 

この話し合いの最中は、震えが止まらなくなるほどの大きなストレス状態。

 

ご両親は、話の内容を受け止めはするものの、良かれと思ってやったことなのになぜ我々が理由でうつ病になったのかと理解はしてもらえませんでした。

 

しかし、一番のハードルであった両親に勇敢に立ち向かった結果、両親からの理解は得られなかったにせよ、これからの人生は両親に決められることをやめるという決断ができたことがいまの改善につながっているのではないかと想像します。

 

腸内環境とうつ病の関係性

国内や海外の研究結果で腸内環境を改善するとうつ病の症状が軽くなるというものを見ることができます。

 

【国内】ヤクルトの研究
腸内の善玉菌が少ないとうつ病リスクがが上がる

 

【海外】ネイチャー・サイエンティフィックレポートNature Scientific Reports
ラットに乳酸菌などの腸内細菌が増える食事を与えるとストレス体制がつき強くなり、腸内環境が悪化すると不安状態に陥る

 

 

脳腸相関といい、脳から腸へ、腸から脳への相関関係があるのは周知の事実で、腸を整えることで心が整うというのは想像が容易です。

 

しかし、今回のなまけりーさんのうつ病の実体験を聞かせていただき感じたのは、腸内環境を整えるということは重要なことですが、その前の話しの方がもっと重要。

 

腸も重要だけれど・・・

まずはじめに良いカウンセラーや医師に出会い、うつの状態や原因にあった解決方法を一緒に考えること。

 

その次に無理せず自分のペースでできることから行うこと。

 

気分の良い時には、簡単に体を動かすことや、腸を整える食事などを行うこと。

 

気分があまり芳しく無い時は、必要なお薬や整腸剤などで腸や心を整えていくこと。

 

このようなことで、負の連鎖を断ち切っていけばよいのではないかと感じました。

 

カウンセラーさんの力ってすごいですね。

 

また、うちのサイトで紹介している腸内フローラジュースが冷たすぎて飲めない事件の改善も宿題です。

 

 

筋力が低下し冷えがひどい場合、冷たいジュースを飲むと体が動きにくくなるというご意見をなまけりーさんからいただいたので、今後は暖かい「腸内フローラスープ」のレシピも開発していきたいと感じました。

 

今回のお話でうつ病はさまざまな原因が絡み合い、状況を悪化させる病気であるとの理解が深まりました。

 

なまけりーさんインタビューのご協力ありがとうございました。

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