便秘で腹痛?すぐ効くガス対策の薬や方法※危険な病気も薬剤師が解説

便秘で腹痛の時の対処方法※薬剤師が解説します

 

こんにちは。薬剤師のタカラです。

 

このページでは便秘に伴う腹痛について詳しく紹介していきます。

 

腹痛がひどい場合なにかの病気なのではと不安になるものです。

 

便秘に伴う腹痛の原因として多くに考えられるのが、お腹の張り・ガスです。

 

その他の原因として、何らかの病気の可能性もありますので、ガス、お腹の張りなどの対策をしてみたのち改善しない場合は病気を疑い病院を受診してください。

 

病気については当ページの下部で紹介します。 

 

それでははじめに便秘が原因となる腹痛対策から行ってみましょう。


 

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腹痛の原因がお腹の張り・ガスである場合

便秘で腹痛がある場合の多くは腸でガスが大量発生

便秘の状態が悪化すると、腸の中では腸内細菌のバランスが崩れ、悪玉菌がたくさん繁殖してしまいます。

 

悪玉菌の働きで食べ物のカスの腐敗が進み、小さなガスの気泡がたくさん溜まり、これらが増えることでお腹の張りの原因となります。

 

悪玉菌が生成するアンモニアとインドール、スカトールなどの有毒ガスが発生し、お腹の張りや痛み以外にも、血流が悪化し、肌荒れ、くすみ、肩こり、頭痛などの一因になることもあります。

 

ひどい場合、トイレにいってもおならすっきりと出るわけでもなくモヤモヤした状態が続いた結果、腹痛につながり、気分も悪く、ひどい場合は胸やけや吐き気、嘔吐をする方もいます。

 

便秘に伴う腹痛が続くと、お食事の時間になってもきっちりした空腹感もなく、十分な食事量(繊維、発酵食品)も摂れず、さらなる便秘の悪化を招き悪循環です。

 

このような悪循環を解決するために、すぐに腹痛を解決する方法から普段の生活習慣、食習慣について紹介していきます。

 

便秘体質の改善法はすぐに治るものではなく面倒なことも多いのですが、便秘や腹痛は普段の生活の中で大きな悩みとなることが多いですね。

 

この大きな悩みが改善することで、腹痛から逃れられるだけでなく、気分も良くなり人生が明るく前向きになる効果がありますので、この機会にぜひ体質改善のチャレンジをしてみましょう。

 

 

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即効性のある便秘の腹痛解消法

いまお腹が痛い!という方にはすぐに解消する方法が必要です。

 

ここでは即効性がある「痛みを和らげる方法」「ガスを抜く方法」「便を出す方法」の3つの対策をご紹介します。

 

お腹の痛みを和らげる3つの方法

衣服のお腹をゆるめる

 

まずはじめに衣服の締め付けをゆるめてください

 

締め付けがきつい衣服やズボン、ベルトは緩め、お腹を楽な状態にします。

 

特に注意したいのは、ぽっこりお腹の改善のためのきつめの強制下着などです。

 

お腹の部分のお肉を圧迫することで見た目はとてもスリムに見えますが、血流やリンパの流れが悪くなり、お通じ悪化や冷え、むくみ、太り体質になるなど悪影響です。

 

またお子さんの便秘の際にも注意しましょう。 きつめのズボンや下着は内臓の圧迫しお腹の張りや痛みにつながります。

 

体の外からお腹を暖める

 

お腹の痛み、張り、ガスに有効なのは温める事です。

 

昔、お母さんに暖かい手でお腹をさすってもらいリラックスし気分が良くなった経験を持つ方も多いでしょう。

 

暖かい掌でご自身のお腹をさすってあげるのは最も簡単な腹痛の対策法です。

 

ただ手で温めるだけでなく同時に腸のマッサージを行うのも良いですね。

 

暖かい手でお腹のマッサージ

 

お腹の張り、腹痛にはのの字マッサージ

お腹のマッサージの基本、おへそを中心に「のの字」のマッサージを行ってください。
指は閉じて優しくお腹を圧迫しながら、ゆっくりとした動作で腸をマッサージしていきます。
のの字マッサージをすることで、小さな気泡のガスが動き、大きな気泡のガス塊になり、おならとして排泄しやすくなります。

 

また便秘がひどい場合はお腹の左下のS状結腸を念入りにお腹のマッサージを行ってみましょう。

お腹の張りに効く便秘マッサージ

 

もっち詳しいマッサージ方法については以下のページを参考にしてください。

便秘に効果的な7種類の腸マッサージ方法はこちらをご覧ください。

 

お腹を温める方法

 

本格的に外部からお腹を温める方法は「温罨法(おんあんぽう)」という方法もありますが、簡易に行う場合は濡れたフェイスタオルをレンジで温め、やけどしない程度の温度にしてからお腹にのせ温めるのも良いでしょう。

 

その他湯たんぽをお腹にのせる方法やホッカイロをお腹に張る方法、電気毛布の上にうつ伏せで寝転ぶなども効果的です。

 

低温やけどに十分注意しながら行いましょう。

 

また普段からお腹を温めるのには「腹巻き」「ブランケット」「毛布」でお腹の部分を温めておくことをおすすめします。

 

お風呂でお腹を温める

 

お風呂につかりお腹を温めと自律神経の副交感神経を優位にします。

 

副交感神経が優位になると腸が動きやすい環境となり、お通じの排泄やガスの排泄に役立ちます。

 

お風呂につかりながらお腹のマッサージを行うとより効果的ですので、腹痛がある場合やお腹の張りがある方は湯船でお腹のマッサージをしてくださいね。

 

注意点

 

虫垂炎や腹膜炎などの場合、お腹を温めると症状を悪化させることがあります。温めたことにより腹痛がひどくなったり、痛む場所が変化したりした場合はすぐに病院を受診してください。

 

体の中から温める(白湯・スープ)

 

便秘で腹痛がある際は、暖かい飲み物を積極的に摂りましょう。

 

お食事の際は食べる順番にも注意が必要です。

 

冷たい水や生野菜のサラダから食べるのではなく、暖かいスープやおかずから食べ始め、腸を冷やさないようにすることをおすすめします。

 

暖かい飲み物としてお茶やコーヒー、紅茶をたくさん飲む方がいますが、カフェインは交感神経を優位にし腸の動きを抑制するためおすすめすることができません。

 

腹痛時はお湯や白湯、ノンカフェインのハーブティー、ショウガ湯などで体の芯から温めてください。

 

夏場は特に、ビールやアルコール、アイスやジュースなどの冷たいものを摂る機会が増えますが、これらは急激に腸を冷やすためお腹の張りや腹痛が気になる方はできるだけ避けることをおすすめします。

 

ガスを抜く方法

すでにお腹が張っていて痛みがある時に効果的な「ガスを出す方法」についてご紹介します。

うつぶせ寝

 

うつ伏せ寝で便秘腹痛対策

▼うつ伏せ寝のやり方
総合診療科の瓜田純久医師おすすめの方法です。

 

  1. 畳やカーペット、ヨガマットの上などで、両手を上に伸ばし5〜10分程度うつ伏せになります。
  2. 左右にゴロゴロとゆっくりと転がります。

これを5回くらいゴロゴロと転がるだけです。

 

うつ伏せ寝をすることで直接腸への刺激があり、左右にゴロゴロとすることで腸への刺激の角度が変わり溜まっていたガスが動くきっかけになります。

 

横に転がるのが早いとガスが動きづらくなるためゆっくりと転がることがコツです。

 

【画像付き】うつ伏せ寝の方法はこちらから

 

ガス抜き体操(ヨガ)

 

▼ガス抜き体操(ヨガ)のやり方

 

  1. 仰向けに寝ます。
  2. 膝を持ち上げ、膝を胸の方へ引き上げ、腕で抱え込みます。
  3. 抱え込んだ膝に頭をを近づけ、上半身を起こします。
  4. 抱え込んだ足を胸に押しあて深く息を吸い、ゆっくりと息を吐きます
  5. 足と手を元の位置に戻し、仰向けの状態に戻り、深く呼吸します。

 

これを数回繰り返すとヨガのガス抜きのポーズになります。

 

ガスピタン(医薬品)

ガスピタンはお腹の張り、腹痛に効く

※上記の黄色い点がガス

 

小林製薬から発売しているガスピタンがお腹の張りによる腹痛改善に効果的です。

 

ガスピタンのシメチルポチシロキサンという成分が、小さなガスの気泡の表面張力を減らすことで腸内のガスが動きやすくなります。

 

小さなガスはやがて大きなガスの塊に合体し、腸壁から体内に吸収されるか、おならとして外に排泄されます。

 

飲み始める時はおならが出やすくなるので注意してください。

 

【薬剤師の解説】ガスピタンについてはこちらから

 

ガス抜きのツボ

 

便秘に効果的なツボとして「合谷(ごうこく)」「関使(かんし)」「支溝(しこう)」「湧泉(ゆうせん)」「三陰交(さんいんこう)」「足三里(あしさんり)」などのツボがあります。

 

【写真付き】便秘のツボはこちらから

 

便を出して腹痛・お腹の張り対策

 

便秘薬をうまく使おう!

 

便秘が原因でお腹の張りがある方に一番即効性がある対策としてご紹介できるのがお薬を使う方法です。

 

刺激系の便秘薬は即効性がありますが、常に使えないためひどい便秘の時に使いながら、普段の便の流れを良くする薬として酸化マグネシウム便秘薬を利用すると良いでしょう。

 

便秘薬をうまく利用することでお腹の張りや腹痛が少なくなり普段の生活が楽になりますよ。

 

便秘薬の種類もたくさんあり、使い方や正しい選び方に迷うこともあるでしょう。

 

以下の便秘薬の選び方総合ページを参考になさってください。

 

【薬剤師の解説】便秘薬の選び方とおすすめ!

 

 

整腸剤・乳酸菌サプリで腸内フローラを整えよう!
  • 便秘薬はできるだけ使いたくない
  • 便秘薬はすでに使っている

上記のような方におすすめなのが整腸剤・乳酸菌サプリを利用することです。

 

整腸剤・乳酸菌サプリは腸内フローラを整え、お腹の張りやガスを少なくすることができます。

 

普段からお腹が張りやすく、腹痛がある方にとても効果的です。

 

飲み方は普段から毎日飲むようにしましょう。 お腹が痛い時は張る時だけでなく普段から飲むことが予防になります。

 

整腸剤はビオフェルミン、ザガードコーワ、ミヤリンサン、ファスコン、強力わかもとなどたくさんの種類があります。

 

乳酸菌サプリは、ビフィーナS、ラブレ、善玉菌のちから、ラクテクト、プロディアなどこちらもたくさんの種類があります。

 

整腸剤・乳酸菌サプリの選び方は以下でサポートしていますので参考になさってください。

 

【薬剤師のおすすめ】整腸剤の選び方

【薬剤師のおすすめ】乳酸菌サプリの選び方

 

 

浣腸でお腹をスッキリ!

 

浣腸は肛門のすぐ上にある直腸にたまった便をすぐに排泄するための薬です。

 

直腸に便がないと浣腸の効果がないので注意が必要ですが、便秘がひどく肛門前でカチコチの硬い便が邪魔してお通じの流れを悪くしている時には浣腸が有効です。

 

ひどい便秘で腹痛やお腹の張りがある方の最終手段として利用してください。

 

浣腸の効果やリスク、Q&Aなどはこちらから

 

 

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便秘の腹痛で苦しまないために!『便秘体質改善』のすすめ

便秘の腹痛対策は体質改善から

便秘体質を改善すると、便秘によるお腹の張りや腹痛から解放されます。

 

普段から悩みの種だったあのモヤモヤする感じから解放され、腹痛に悩まされることも少なくなるため、人生が変わったという人が多いのが体質改善の特徴ですよ!

 

ここでお話しする内容は1日2日で効果が出るものではなく、普段の生活習慣で続けていただくことで便秘体質の改善につながる内容です。

 

すこし地味ではありますが、まずは2週間から1カ月程度つづけていただき体質の変化を体感してください。

 

そして、明るく楽しくスッキリとした毎日にできるように頑張りましょう。 

 

もし内容でわからないことがある場合やご自身に合った方法がわからない場合はページ下のお問い合わせ窓口から気軽にお問い合わせください。

 

食生活の改善

ガスの発生を抑える食事

 

最初に腹痛の原因となるガスが発生しやすい食材について知っておきましょう。

 

悪玉菌が大好きな食品は、消化に悪い食べ物、肉や魚の動物性たんぱく質、甘い食べ物、脂肪分の多いものです。

 

いろいろと制限してしまうと食べられないものが増えてしまいますが、普段からジャンクフードや肉や揚げ物ばかり食べている状態はお腹の張り、腹痛の原因となります。

 

揚げ物、油の多い物、甘い物、添加物の多いお惣菜やお菓子などを食べているのであれば一度見直してみましょう。

 

またおならの原因の多くが、口から食べてしまった空気です。

 

食べ方に注意すると、食事中に空気を多く食べてしまうことを防げるのでお腹の張り、腹痛の予防になります。

 

早食い、炭酸の飲み過ぎ、水分をすする時など食事の仕方に注意が必要です。

 

お腹の張りの原因である、おならの原因について以下のページで詳しく解説していますので参考になさってください。

 

おなら・ガスの原因と対策についてはこちらから

 

食事の摂り方

 

食生活の改善は基本的に「和食」をメインに考えるとよいでしょう。

 

発酵食品と食物繊維をしっかりと摂り、健康的な食べ物を摂っていきます。

 

発酵食品はヨーグルト、チーズなどの動物性乳酸菌や、漬物、キムチ、醤油、味噌などの植物性の乳酸菌も合わせて摂ります。

 

これらの外部から入ってくる乳酸菌は体内に数日間しかとどまれない物が多く、毎日の食事ですこしづつ食べることで常に摂取する必要があります。

 

食物繊維は不溶性、水溶性の二種類があり、腹痛やガスが悩みの方は水溶性食物繊維を多く摂ることを心がけてください。

 

水溶性食物繊維は、海藻、ネバネバした食べ物、オクラ、納豆、モロヘイヤなどです。

 

【栄養士が教える】水溶性食物繊維についてはこちらから

 

最近はつねにダイエットしている方が多いのですが、その中でも問題なのが「炭水化物抜きのダイエット」です。

 

日本人が食物繊維を摂取する量として一番多いのがお米などの炭水化物です。

 

特に押し麦、もち麦などの雑穀を入れたご飯は効率的に食物繊維を摂るのに適しており、繊維質が血糖値の上がりを抑え、空腹感も押さえてくれるためダイエットにも効果的です。

 

炭水化物を抜きたくなる気持ちはとてもわかるのですが、雑穀入りの小さなおにぎり1つくらいならダイエットにも、便秘解消にもプラスに働くためおすすめです。

 

生活習慣の改善

睡眠の量と質の改善

 

生活習慣が原因で便秘の悪化を招いている人が少なくありません。

 

特に休息時間をしっかりと取れず、ストレスが慢性的に溜まることで交感神経が高ぶり、腸の動きを悪化させている方の相談を良く聞きます。

 

休息で最も重要なのが睡眠の時間と質です。

 

お仕事などでどうしても改善が難しい方を除き、睡眠に入る時間を夜の11時前にし、7時間以上しっかりと寝ることから始めましょう。

 

睡眠の質も重要です。

 

夕食の暴飲暴食や、アルコールの摂取、寝る前にご飯を食べるなど、胃腸に負担がかかる状態で睡眠に入ると睡眠の質が悪化します。

 

よく相談を受けるのが、お酒をやめたくないが便秘を解消する方法を知りたいという方です。

 

腸が疲れる原因となる過度な飲酒や、夜遅くのお食事はできるだけさけ、睡眠の質を確保するのは基本中の基本です。

 

毎日お酒を飲む人が突然禁酒までしなくても良いですが、アルコールを飲む日を減らすなどの努力は必要です。

 

また食事と食事の間の時間がたくさんあると腸の動きが増え、便の流れを良くなります。

 

夜8時以降お食事を摂らないなど、1日の中でも胃腸が休まる時間をしっかりととることで、睡眠の質と消化にかかる負担を軽減することができ、腸の動きにも良い影響があります。

 

睡眠と腸の動きは密接に関わりがあるため、良い睡眠と休息を意識してください。

 

お風呂で腸を温める
お風呂につかり腸を温めることは便秘でお腹が張る方、痛みがある方にとても効果的な対策です。

 

毎日ゆったりと湯船につかり、リラックスすることで副交感神経が優位となり腸が良く動きます。 

 

湯船でおならが出る経験をした方もいると思いますが、これはリラックス状態で腸が動いている証拠です。

 

緊張状態だと腸の動きが悪くなりガスが排出されづらいので、お風呂に限らず生活の中でリラックスできる時間をたくさん作ることでお腹の張りや腹痛の予防になります。

 

深い呼吸でリラックス

 

鼻から5秒吸って、口から10秒吐くという深い呼吸を数回繰り返すだけで体をリラックス状態に導くことができます。

 

日常の中でストレスがあると感じた時や、ふと時間が空いている時など、思いだして上記の方法で腹式呼吸をすることでどこでもリラックスすることができるので行ってみましょう。

 

姿勢を正す

 

お通じが悪い人の原因として筋力不足で姿勢が悪く、腸の位置が正常な位置から垂れ下がり、猫背になることでさらにお腹が圧迫されているという方がいます。

 

姿勢が悪いのは普段のお仕事の姿勢が問題であったり、腸腰筋というインナーマッスルが弱くなり腸が垂れ下がることが問題です。

 

普段から姿勢を良くするように意識し、インナーマッスルを鍛えるようにしましょう。

 

積極的に階段を上ることや、良く歩くなど運動の工夫をするのも効果的です。

 

インナーマッスルを鍛えるためにジムに通うなども良いかと思いますが、長く続けるには好きなスポーツをするなど運動がストレスならないように注意しなくてはなりません。

 

ご自身の好きで続けられる運動を探してみてください。

 

【整体師、スポーツトレーナーが教える】便秘対策の運動についてはこちらから

 

便秘薬の使用に注意

便秘薬の乱用・常用

 

便秘が悪化し、腹痛やお腹の張りなどの不快な症状がある場合、便秘薬や下剤を使用している人が多いでしょう。

 

便秘薬というとコーラックやスルーラック、タケダ漢方便秘薬、ウィズワンなどの大手の製薬メーカーが出している薬を利用する方が多いのが事実です。

 

これらのお薬は大腸刺激系の便秘薬に分類され、一時的に便を排泄する効果は高いですが、便秘の根本の原因を治す薬ではありません。

 

腹痛やお腹の張りに悩まされるのが嫌だからと毎日のように上記の便秘薬を飲むと、薬の効果が効きづらくなるだけでなく精神的にも依存してしまいます。

 

こうなると便秘薬を飲まないと気が済まなくなり、アドバイスをしてもなかなか元にもどることができません。

 

できることなら刺激系の便秘薬は少量にとどめ、塩類下剤の酸化マグネシウム便秘薬を利用することをおすすめします。

 

お薬の使い方から体質改善の流れについては以下のページを参考にしてください。

 

【薬剤師がおすすめ】すぐに便秘を解消する方法から体質改善までの流れはこちらから

 

 

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腹痛の原因が便秘以外の病気である可能性について

ここまでは便秘が原因で腹痛がおこっているということを前提に話しを進めてきましたが、ここからは腹痛と病気について紹介していきます。

 

病名を先に書くと一般の方は解りづらいため、症状から疑われる病名について紹介します。

 

記載する症状があれば必ず病気に該当するものではありませんが、一つの指標としてご覧ください。

 

症状別・疑われる病気の一覧表

症状 疑われる病名
下痢や便秘を繰り返す 過敏性腸症候群、大腸憩室症、大腸がん
周期的に痛みの波がくる 腸閉塞
下腹部が痛い 大腸憩室症、卵巣腫瘍
お腹の張り・残便感がある 過敏性腸症候群、大腸がん、腸閉塞
下血 痔、大腸憩室症、大腸がん
激しく痛み冷や汗が出る 腸閉塞、腹膜炎
血便・血粘液 痔、大腸がん、クローン病、大腸憩室症、潰瘍性大腸炎
吐き気を伴う・嘔吐する ひどい便秘症、腸閉塞、腹膜炎、腸捻転
発熱 クローン病、大腸憩室症、潰瘍性大腸炎、腸閉塞、腹膜炎
体重減少 大腸がん、クローン病

 

 

腹痛と吐き気を伴う便秘について

便秘の症状とともに吐き気が出ている状態にはいくつかの原因が考えられますが、そのうちの一つに病気が原因となり便秘と吐き気が併発している状態というものがあります。

 

内臓疾患が原因の、腸閉塞や腹膜炎、腸捻転といったような病気が考えられます。

 

吐き気がひどい場合、腸の病気も考えられますので、すぐに病院にかかりましょう

 

激しい腹痛を伴う場合

腸閉塞の場合、症状として激しい腹痛や、膨満感、吐き気などを伴う便秘症状が見られます。

 

腸閉塞は最悪の場合、腸に穴が空いてしまう病気です。

 

また急性腹膜炎の場合も吐き気と腹痛を伴い、嘔吐、発熱などを伴う場合もあります。

 

急性腹膜炎は早期の治療が望まれるため、夜間であっても救急に対応した病院を受診することをおすすめします。

 

あまりにもひどい腹痛がある場合は、我慢せずすぐに病院を受診しましょう。

 

血便が出る場合/血粘液混じりの便が出る場合

血便のある便秘の場合、状況にもよりますが、まずは痔の可能性を疑いましょう。

 

 

便秘になると、便の硬さが硬くなりスムーズに排便することができなくなります。

 

また、便座に座る時間が長くなったり、いきむ回数が増えたりすることが原因で痔になりやすくなります。

 

血便や鮮血の出血がある場合、便に血粘液が交じるは、早めに肛門科を受診してください。

 

 

肛門科に行くのは恥ずかしいと言う方も多いため、近くのドラッグストアでボラギノールなどの塗り薬で対応する気持ちは大変わかります。(私は肛門科で勤めていましたので)

 

しかし、便秘が原因でおこった痔の場合、便秘が改善しないと痔を根治することができません

 

食事、運動など自身でできる対策をとるのは重要ですが、正しい治療法を実践するためには専門医を一度受診することをお勧めします。

 

年がら年中痔の症状の患者様を相手にしているスタッフです。プライバシーや羞恥心への配慮はしっかりとしている病院が多いですよ。

 

 

ちなみに、痔だと思い肛門科を受診された患者様が、実は他の病気が発見され、早期に病気がわかったため助かったという事例も多数あります。

 

不安を抱えながら生活をするよりは一度専門医を訪ね、不安を払しょくした方が気分がいいものです。

 

また例え病気が見つかったとしても、重くなる前に発見ができるので皆さんのためになると思います。

 

腹痛で下痢と便秘を繰り返す場合

下痢と便秘を繰り返す方の多くは、過敏性腸症候群(IBS)の可能性があります。

 

過敏性腸症候群は主にストレスが原因として起こる病気です。

 

過敏性腸症候群は日本人の10パーセントから20パーセントの人に当てはまると推測されており、近年患者数が急激に増えていると言われています。

 

この病気の治療は、生活習慣・食習慣の改善、運動療法、脳の中のセロトニンをコントロールする投薬治療、乳酸菌製剤、便の水分量調整する薬など対応方法が複数あります。

 

患者様の状況により医師が適切に薬を処方してくれますので、一度近くの消化器科、胃腸科、内科等に受診すると良いでしょう。

 

【病気ではない場合】便秘薬を飲んで腹痛が起きている場合

刺激の強い便秘薬を飲むことにより、腸の動きが活発すぎて腹痛を招くことがあります。

 

ひどい場合は吐き気や胃痛などがおこる方もいます。

 

市販薬でよく売られている便秘薬のコーラックや、タケダ漢方便秘薬といったセンナ成分(センノシド、センノサイド)が入っている便秘薬の場合、効果が出すぎると腹痛、下痢の副作用が出ることがあります。

 

便秘薬が効きすぎている可能性が考えられる場合は、量を調整するか、優しいタイプの薬に変更する必要があります。

 

ドラッグストアの場合は薬剤師が常駐していますので、近くにいる薬剤師に相談すると良いでしょう。

 

優しいタイプの便秘薬を選ぶ際は以下のページを参考にしてください。

【薬剤師の解説】便秘薬の選び方はこちら

 

 

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赤ちゃん・子供の便秘で腹痛を伴う場合

赤ちゃん・子供の腹痛原因の多くは便秘が原因であると言われています。

 

赤ちゃんの場合の対処法は、足の運動やベビーオイルをつけた綿棒で肛門周りを刺激してあげるとよいでしょう。

 

赤ちゃんの便秘の対応はこちらから

 

小児の場合は、ストレスが原因の便秘の可能性があげられます。

 

あまりお母さんが便秘のことを気にしすぎ、子供にプレッシャーを与えるのも良くありません。

 

また子供の便秘の場合は、以前固いうんちをすることによりお尻が痛いと言う恐怖心からトイレに行くことが怖いと思っているお子さんがいます。

 

このような場合もトイレに行かないことを、お母さんが怒ると逆効果になります。

 

トイレで柔らかいうんちをすると、スッキリして気持ちが良いと思えるような状況を作ってあげてください。

 

具体的な対応策は、便秘がひどい場合は病院を受診し正しい薬や対処法を教えてもらいましょう。

 

腸が発達していない子供の便秘に、たくさんの不溶性食物繊維を与えるのは逆効果になる可能性があります。

 

自宅で対処する場合は、便を柔らかくするように水溶性食物繊維の多い食べ物を食事としてとるようにしましょう。

 

また、オリゴ糖や乳酸菌などの発酵食品も効果的です。

 

子供の便秘の対応はこちらから

 

 

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妊娠中の腹痛で便秘を伴う場合

妊婦の腹痛はとても心配になりますよね。

 

妊娠初期の場合は子宮自体が大きくなろうとすることにより腹痛が起こることがあります。

 

また女性ホルモンのプロゲステロンが増えるためにお腹が痛む場合もあります。

 

心配な時はかかりつけの産婦人科医のアドバイスを受けましょう。 電話するだけでも安心するものです。

 

妊婦の便秘に安全で効果的な、基本的な便秘解消方法を簡単に紹介します。

  • 食物繊維を多く摂る
  • 乳酸菌などの発酵食品を多く摂る
  • オリゴ糖などの善玉菌を支援するような食品を摂る
  • 水分を多くとることによって便を柔らかくする
  • ウォーキングなどの負担のない軽い運動をする
  • ゆっくりと入浴をすることによってストレスを発散する

などの一般的な便秘解消方法が有効です。

 

妊婦の便秘について、以下に詳細がありますので参考になさってください。

妊婦の便秘についてはこちらから

 

 

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腹痛を伴う便秘Q&A

ガスが原因の腹痛の場合、ガスピタンを飲めば治りますか?

ガスピタンは腸の中のガスを排泄するのを助けるお薬です。

 

小さなガスの滑りを良くし大きなガスに合体させ、おならや血中から排泄させます。

 

ガスが溜まりすぎてお腹が痛い方にはガスピタンはおすすめですね。

 

ガスピタンを飲んで張りを改善したあとは、ガスが溜まらないように腸内フローラを整える対策をする必要があります。

 

便秘に悩んでいる方であれば正しい便秘対策をすべきですし、食事に問題がある方であれば食生活の見直しが必要です。

 

生活習慣、食習慣、運動など基本的な便秘改善の方法は以下の6STEPで紹介していますので参考にして下さい。

 

【薬剤師がおすすめ】6STEP便秘解消法

 

明日重要な日なので便秘の腹痛を何とかしたいです。とにかく早く腹痛を治す方法はなにがいいですか?例えばバファリンやイブなどの痛み止めを飲むとお腹の痛みは治りますか?

基本的にお腹の痛みに痛み止めは使いません。

 

理由は、胃が痛い場合は痛みどめを飲むと胃壁のネバネバした物質が少なくなり、胃痛の悪化を起こします。

 

また腸の痛みの場合、腸が動きすぎていることや、便秘で発生したガスが原因でお腹の張りや痛みが発生していると考えられます。

 

腸の動きが多すぎる場合は、鎮痙剤(ちんけいざい)という痙攣を抑える薬が処方されますし、便秘やガスの問題がある場合は便秘薬や整腸剤、ガスを排出しやすくする薬が処方されます。

 

もしお時間があるのであれば胃腸科、消化器科などの専門医を訪れ、適切な薬を処方してもらうことがおすすめです。

 

病院にいっている時間がない場合は、便秘薬を飲み翌朝排便を促すか、整腸剤を飲みお腹を温めるようにしましょう。

 

もし私が同じ状況で翌日重要な日であるとするなら、突如として便秘薬による便意に襲われると困るため、整腸剤を飲み、発酵食品・水溶性食物繊維を多く摂り、お腹を温め、お風呂に入り、睡眠をたくさんとるという方法を選択します。

 

翌朝は早めに起きて、しっかりと朝食を摂り、トイレの時間を確保することで排便またはガスの排泄の時間を作り、腹痛の軽減策とします。

 

妊娠中です。便秘になり腹痛にしばらく悩み、その後下痢になるというのを繰り返しています。赤ちゃんへの影響は大丈夫でしょうか?

妊婦さんの便秘はかなり多くの方が経験されます。

 

その際、赤ちゃんへの悪影響があるかどうかは気になることですよね。

 

妊婦の便秘についてはこちらの専門ページで確認してください。

 

ご質問の内容から想像すると、便秘が悪化し腸内環境が悪化、ガスや便が腸を圧迫し腹痛を発症。

 

その後、腸内環境が悪化することで腸が排泄を促すように動き、下痢として出ているということが想像できます。※あくまでも想像です。

 

正しくはかかりつけの産婦人科を受診されて、薬やお食事、運動などの対応法を聞かれると安心です。

 

オリゴ糖や乳酸菌飲料、ヨーグルトなどをしっかりと摂り、軽い運動を行いストレスを発散できるとよいでしょう。

 

また、水分不足も便秘の原因となります。 

 

カフェインの入っていないルイボスティーなどのハーブティーや白湯などをこまめに摂り、水分補給をしてください。

 

お腹を冷やしてしまう冷たい飲み物はできるだけ控えることをおすすめします。

 

 

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腹痛を伴う便秘について まとめ

 

いかがでしたか?

 

腹痛にもいろんなパターンが考えられ、ひどい場合はすぐに病院に行った方がいいこともあります。

 

ご自身の体調に合わせ、対処方法を検討してください。

 

また、お通じの改善は腹痛対策として非常に有効ですので、普段からの腸内環境を整えることを考えた生活を送っていただける方が増えることを望みます。

 

お通じ対策の対処方法については当ページからたくさんのリンクがありますので、ご自身にあった対策を行ってくださいね。


 

 

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便秘症状だと太りやすくなる!薬剤師が解説する便秘と体重の関係性と便秘症の方の正しいダイエット方法について
便秘と下痢を交互に繰り返す原因は?過敏性腸症候群IBSやその他の病気について
下痢と便秘を交互に繰り返す、または同時に起こる症状に悩まされている方に向けて、疑われる原因や病気、対処方法などを薬剤師が解説します。
便の硬さと腸内の流れを知ろう
便秘で便が堅くなり、うさぎのフンのような便や、カチカチの状態で使うべき薬と初期で使うべき薬についての話