弛緩性便秘

弛緩性便秘とは?その原因と対策!どんな薬と食事で治す?

 

便秘の中の一種「弛緩性便秘」についてのページです。

 

弛緩性の便秘について詳しく説明していきますね。


 

正常な腸の蠕動運動のイラスト

正常な腸の蠕動運動のイラスト

正常な腸の動き:赤い矢印の動きとその反対方向の動きとの連動で、腸の蠕動運動が力強く活発となり、便が直腸方向へスムーズに運ばれていきます。

 

弛緩性便秘とは

弛緩性便秘

弛緩性便秘の場合は、青い矢印で表した腸管が収縮したり広がったりする動きが弱く、蠕動運動が不活発となり便がスムーズに流れない状況の事です。

 

 

食べ物は、小腸から流れて大腸に入ります。

 

大腸の入口部分である結腸に入ってきた食べ物は、腸がぐいぐいと動くことで肛門側に流れていきます。

 

この腸の動きが蠕動運動ですが、蠕動運動が弱くなり食べ物のカスを上手に運べなくなった状態を弛緩性便秘といいます。

 

弛緩という漢字を使っていることからわかる通り、腸の筋肉(平滑筋)が弛緩し動きが悪くなっている状況です。

 

弛緩性便秘の原因とは?

 

腸の動きが悪い

 

筋力の低下が主な原因となります。

 

ここで言う筋力とは、お腹の表面にある腹筋などの骨格筋ではなく、腸管の筋肉である平滑筋のことです。

 

腸の管が収縮・拡張を繰り返すために使っている筋肉の動き、これの低下というのが弛緩性便秘の原因の一つです。

 

また、高齢者の弛緩性便秘に多いのが、腸自体の筋肉の動きが悪くなるというケースです。

 

筋肉の衰えによる内臓の下垂

 

加齢や運動不足が原因で、内臓が重力に逆らえず下に降りてくることも弛緩性便秘の原因とされます。

 

この場合の筋肉とは骨格筋の方ですので、腹筋やウォーキング・ヨガなどの運動が効果的です。

 

ダイエットによる食事の偏り

 

食物繊維不足や食べる量の低下で、便の材料となる食べ物が不足していることによる便秘症状です。

 

野菜や脂質も最低限は取りましょう。

 

水分の少ない便

 

大腸に長い間滞留することで便が水分を失って硬くなり、排泄が難しくなることがあります。

 

便意はなるべく我慢をせず、水分を多めにとることを心がけてください。

 

また、繊維質をとることで大腸の腸管を刺激し、排泄を促しましょう。

 

 

弛緩性便秘の症状とは?

 

おなかが張る

 

大腸内に便がまんべんなく存在し、それが腐敗することで悪玉菌からメタンガスなどのガスが発生します。

 

腸自体の動きが悪いためガスの排出もままならず、悪循環は加速、お腹のなかの環境はどんどん悪化していきます。

 

残便感

 

水分量の少ない便が大腸全体にあることが多く、肛門・直腸のさらに手前にある結腸内にも便が残存します。

 

これにより、排泄してもすべてが出た感覚が少なく、残便感を感じます。

 

食欲低下

 

お腹の張りがあり、胃腸の動きも悪いため、食事前に健康的にお腹が空かず、食べてもおいしく感じられないということがあります。

 

肩こり

 

弛緩性の便秘は、腸の筋肉の動きが低下するのとともに、腸の血行も悪化します。

 

腸の血行が悪化すると、全身の血行も滞ることになり、それが肩こりとなって表出し肩が痛くなる人もいます。

 

肌のくすみ・肌荒れ

 

弛緩性便秘は、腸の中が滞り排泄が遅くなることで、悪玉菌の増殖が起こります。

 

すると、腐敗ガスなどが腸の中に発生し、血中にのることで全身に有害な物質が運ばれることになります。

 

また、腸の滞りは自律神経の滞りとなり、神経の乱れを生じます。

 

それらの原因により、肌の新陳代謝が正常に作用しなくなり、肌荒れやニキビなどの症状となって出てきます。

 

加えて血行も悪くなるため、肌のくすみなどが気になることもあるでしょう。

 

イライラ

 

腹部膨満感やお腹の張りが、イライラや頭のモヤモヤを引き起こします。

 

また、幸せを感じる脳内物質であるセロトニンは、そのほとんどが腸で作り出されています。

 

つまり、生理的にも腸と心の動きには関係性があり、腸の弛緩は心の滞りへとつながるのです。

 

弛緩性便秘の治療薬:便秘薬は何を使えばいい?

 

腸の動きが悪くなってしまっている状態ですので、お薬で治す方法と食事療法・運動療法との併用で対処するのが基本となります。

 

 

食事は繊維質の多い物を取り、便のかさを増すことで腸管を刺激し、腸の動きを活発化させます。

 

水分を多く取り、お腹の中の便の動きを良くすることと、便の水分保持にも気をつけます。

 

また、筋力の低下が腸の動きの低下につながりますので、定期的なウォーキングなど、下半身から体幹までの運動を定期的に行います。

 

 

便秘薬に関しては補助的に使っていき、食事・運動面での効果が現れてき次第、徐々に利用を減らしていくことがベストです。

 

短期的には大腸刺激系のアローゼンやプルゼニド・ラキソベロンなどを利用するのもよいですが、体が慣れて効かなくなることがあるので、利用は一時的なものにとどめてください。

 

便が硬く水分量が足りない場合は、酸化マグネシウム系の便秘薬で水分保持をし、排便しやすい環境を作ります。

 

便秘薬の使用はあくまでも対症療法ですので、日々の生活で食事と運動を欠かさず、朝の排便の時間をしっかりととり、便意のガマンなどもしないようにしてください。

 

弛緩性便秘の食事

 

弛緩性の便秘の場合は、「食物繊維」を多く取ることを心がけてください。

 

朝の起きがけに、牛乳や水を飲んで腸の動きを良くするようにするもの効果的です。

 

オリーブオイルなどの油分も、腸の滑りを良くする効果があるため、摂取した方が良いものになります。
一日大さじ二杯くらいを目安に、食事でとれるようにしましょう。

 

ダイエットをしているからといって、脂分を不必要にカットしたり食事量を大幅に減らしたりすることは、弛緩性便秘悪化の原因となります。

 

 

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