【薬剤師解説】野菜ジュースは便秘に効く?おすすめ市販野菜ジュース5選も!

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野菜ジュースは便秘に効く?選び方と注意点も紹介

 

健康のために野菜ジュースを飲んでいる方はたくさんいらっしゃると思います。

 

しかし、「普通のジュースよりなんとなく体に良さそうだから」という理由で漠然と野菜ジュースを選んでいるという場合も多いのではないでしょうか?

 

実際、普通のジュースと野菜ジュースとは何が違うのか、どのような健康効果があるのか、野菜ジュースに含まれる栄養素をもとに薬剤師の斉藤が検証していきます。

 

また、便秘にどのような効果があるのかを解説します。


 

目次:

 

青汁、スムージー、便秘茶、乳酸菌飲料…便秘に効く『飲み物』を大紹介!

飲む便秘解消法!便秘に効く飲み物は何がいい?

 

 

野菜ジュースの注目ポイント

野菜ジュースとは

 

野菜ジュースは野菜飲料・野菜系飲料とも呼ばれ、野菜をすりつぶしてしぼった飲み物です。

 

名前だけ聞くととてもヘルシーに思えますが、実は飲みやすくするため果汁が入っている製品がとても多いのです。

 

果汁が入ると野菜100%にはなりませんよね。

 

それでも野菜ジュースとして販売されているのはどうしてでしょうか?

 

その理由は、果物のジュースは農産物の法律のJAS 法で基本的に果汁100%と決められていますが、野菜ジュースの定義は法律で今のところ取り決めがないからなのです。

 

 

ちなみに、にんじんジュースとトマトジュースには決められた基準があるので、下記で紹介します。

 

野菜ジュースの表示と種類

 

「野菜汁」の割合に注目を

 

法律によって定められた基準がない野菜ジュースは、製品によって野菜の種類や配合比がバラバラです。

 

パッケージに書かれている品名も、『野菜・果実ミックスジュース』『野菜混合飲料』『野菜ミックス濃縮ジュース』・・・とたくさんあって分かりづらくなっています。

 

 

そこで、野菜ジュースを選ぶ際には『野菜汁』の割合に注目してください。

 

野菜汁とは果物でいえば果汁で、野菜をすりつぶしてしぼった汁のことです。

 

多くの野菜ジュース商品のパッケージには野菜汁○○%(+果汁○○%)と表示されています。

 

ヘルシーさを求めるなら野菜汁の割合の多いものを、飲みやすさや甘さを重視するなら果汁が入っているものを選ぶのが良いでしょう。

 

 

なお、果汁の割合が50%以上のものはJAS法で果物のジュースに分類され、名前が『果実・野菜ミックスジュース』になります。

 

『果実』が先に来るのがポイントです。

 

こちらは品名が目安になります。

 

 

ちなみに、私がこの記事を書くのに先立って冷蔵庫にある野菜ジュースを見てみたら「野菜汁60%+果汁40%」でした。

 

飲みやすいと感じていたのは果汁が多く入っていたためだったようです。

 

野菜の健康効果を期待して飲む場合は、買う前には野菜汁の割合や品名をよく見るのがおすすめです。

 

「野菜を摂ったつもりだったのに果物が思った以上に入っていた・・・」と私のようなことになってしまいます。

 

にんじんとトマトジュースは基準がある

 

野菜ジュースのなかで、トマトジュースとにんじんジュースにはJAS法の基準があります。

 

簡単な一覧と、各製品の基準と特長をまとめてみました。

 

これらの品名はトマトやにんじんの割合の目安になります。

 

◆ トマトジュースとにんじんジュース基準一覧 ◆
トマトジューストマト100%
トマト果汁飲料トマト51〜100%
トマトミックスジューストマト+野菜
(トマト51%以上)
にんじんジュースにんじん+レモン等
(レモン等は3%未満)
にんじんミックスジュースにんじん+野菜、果物
(にんじんは50%以上)

 

トマトジュース
  1. トマトのしぼり汁(皮や種を除いたもの)
  2. 濃縮トマト(水分を飛ばしたもの)を希釈してしぼり汁に戻したもの
    ※添加物は食塩のみ

 

トマトジュースの原材料はシンプルにトマトだけです。

 

添加物は食塩だけ認められています。

 

トマトをしぼって皮や種を除いた汁をそのままジュースにしたものがストレート、濃縮還元のものは濃縮トマト還元とも表記されます。

 

食塩入りは味がついていて飲みやすいといわれています。

 

食塩無添加はしょっぱさや塩分が気になる方向けです。

 

味の好みで選ぶと良いでしょう。

 

 

製品:カゴメトマトジュースデルモンテトマトジュース

トマト果汁飲料
  1. トマトのしぼり汁を希釈したもの
  2. 濃縮トマトを希釈してしぼり汁を薄めた状態にしたもの
    ※添加物は食塩、砂糖類、香辛料など
    ※トマトのしぼり汁の割合は50%以上

 

トマト果汁飲料の特長は飲みやすさです。

 

トマトジュースを水で割って味を調節し、さらっと飲みやすくしています。

 

添加物に砂糖が入っていることがあるため、原材料は要チェックです。

 

 

製品:デルモンテみんなのトマトさらさら毎日おいしくトマト

トマトミックスジュース
  1. トマトジュース+野菜汁
  2. 添加物は食塩、香辛料、砂糖類、レモン果汁、香辛料抽出物のみ
    ※トマトの割合は51%以上

 

トマトミックスジュースは、トマトジュース+野菜ジュースです。

 

外見はトマトジュースと見間違えるほど赤く濃厚で、トマトのとろみが少しあります。

 

濃厚な味です。

 

 

製品:カゴメ野菜ジュースデルモンテ野菜ジュース48種の濃い野菜、しっかりとれる濃い野菜(※販売終了品)

にんじんジュース
  1. にんじんのしぼり汁
  2. 上記に果汁(かんきつ類、梅、あんず)を加えたもの
    ※果汁の割合は3%未満

 

にんじんジュースはほぼにんじんのしぼり汁です。

 

にんじん独特の青臭い風味を消すためレモン果汁が加えられた製品もあります。

 

レモンや梅の果汁が入っていても割合としてはわずかで、酸味を感じるほどではありません。

 

 

製品:カゴメ高β-カロテンにんじんジュース

にんじんミックスジュース
  • にんじんのしぼり汁に野菜汁、果汁、添加物を加えたもの
    ※添加物は食塩、はちみつ、砂糖類、香辛料、天然香料など
    ※加える果汁や野菜汁はにんじんの量を超えない

 

にんじんジュースに野菜ジュースや果汁を入れて飲みやすくしたものがにんじんミックスジュースです。

 

にんじんは50%以上配合されていますが、果汁や砂糖が多く入っているかもしれませんので、選ぶ時は気を付けましょう。

 

 

製品:農協野菜Days野菜100%にんじんミックス

 

濃縮還元とストレートは同じ野菜でも違う?

 

少し本筋とは話が逸れますが、濃縮還元とストレートの違いについてみていきます。

 

濃縮還元とストレートの違いは製法です。

 

濃縮還元』とは、「濃縮=水分を飛ばすこと」「還元=濃縮したものに水分を加えて元の濃度にもどすこと」をそれぞれ意味します。

 

わざわざそのような手間をかける理由は、野菜汁や果汁のかさを減らして流通・保管しやすくするためです。

 

濃縮は真空で蒸発させる方法や特殊な膜でろ過する方法で行われており、いずれの方法も比較的低い温度でできるため、野菜の栄養が失われにくいといわれています。

 

水分を取り除くことで野菜の汁はペースト状になります。

 

そのあと冷凍すれば長く保管できるので、野菜の収穫時期にかかわらず1年中ジュースを造れます。

 

 

欠点は濃縮の段階で野菜の香りが飛んでしまうことです。

 

また、海外から輸入した濃縮原料でも国内の工場でジュースを造れば国産扱いになるため、野菜の産地が分かりづらい点も難点といえるでしょう。

 

産地は各メーカーのホームページを見るか問い合わせするのが確実です。

 

 

一方、野菜を絞ってそのままジュースに加工したものがストレートです。

 

もとの野菜の風味が活かされている点が特長です。

 

また、国産の旬の野菜だけを使っている製品が多いので、産地が分かる安心感があります。

 

 

結局のところ、濃縮還元とストレートは栄養価的には同じです。

 

濃縮還元は比較的安く1年中買えます。

 

ストレートは野菜の収穫に合わせて作られるので季節限定品が多く濃縮還元と比べると高値である傾向があります。

 

両方とも利点と欠点があるのでどちらがおすすめとはいえませんが、味や産地を納得したものを選びたいですね。

 

青汁と野菜ジュースの違いは?

 

野菜ジュースと似た飲み物に青汁がありますが、違いは野菜の種類です。

 

青汁はケールや明日葉など緑の葉野菜がメインです。

 

野菜ジュースは赤や黄色の野菜もまんべんなく取り入れています。

 

もっとも、青汁もある意味では野菜ジュースです。

 

ただ、青汁製品の多くは粉末タイプなので、溶かさないと飲めません。

 

 

カロリーを比べると、野菜ジュースには糖質の多いにんじんやトマトが入っていますが、青汁は葉野菜を主に使っているため低カロリーである傾向です。

 

しかし、甘みの少ない青汁は苦みやえぐみが強く飲みにくいという欠点もあります。

 

飲みやすさを考えた果汁入り青汁というのも存在しますが、カロリーはやはり高くなります。

 

野菜ジュースとスムージーどちらがいい?

 

スムージーは野菜や果物を丸ごとミキサーにかけて作るとろりとした飲み物です。

 

発祥のアメリカのレシピでは凍らせた野菜や果物と乳製品で作りますが、今健康志向の人たちの間で話題となっているのは生の野菜&果物&水で作るヘルシーなスムージーです。

 

葉野菜と果物で作るグリーンスムージーが代表格でしょう。

 

 

スムージーと野菜ジュースとの違いは、自分で作るなら栄養と食物繊維が損なわれていないところです。

 

また、とろみがあるのでジュースのようにゴクゴクとは飲めませんが、ジュースより腹持ちがよいといわれています。

 

しかし、ジュースも同様ですが、手作り品は日持ちしないため早く飲み切らないといけません。

 

 

日持ちする市販のスムージーと比べるとどうでしょうか?

 

こだわっているお店では非加熱のスムージーの冷凍品やフリーズドライ粉末を扱っていますが、やはり値段が少し高く、飲むには溶かすひと手間がかかります。

 

コンビニなどで見かける容器に入っているスムージーは手軽ですが、保存性を高めるため工場で殺菌加熱処理されており、栄養の面では野菜ジュースとそんなに変わりません。

 

食物繊維は入っていますが、1回に摂れる量では便秘解消とまでは難しいです。

 

 

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野菜ジュースの栄養と健康効果

野菜ジュースの栄養と健康効果について解説します。

 

野菜ジュースは野菜の代わりになる?

 

日本人の栄養所要量では、成人が1日に必要な野菜は350gで、そのうち緑黄色野菜は120g以上です。

 

農林水産省が刊行している食事バランスガイドの料理で考えた量(SV表記)では、サラダやおひたしの小鉢で5つ分、野菜炒めなら2.5皿分になります。

 

料理にするとよりわかりやすいと思いますが、毎日続けるのはなかなか大変な量です。

 

 

そこで、野菜不足を気軽に摂れるジュースで補いたいところですが、残念ながら野菜ジュースは野菜を食べる代わりにはなりません。

 

食事バランスガイドでは、野菜ジュースは200mLで野菜の小鉢たった1つ分換算です。

 

しかも、ジュースはあくまで食事の補助としての役割しかもっておらず、野菜を食べる量が減らないように気を付けるべき、と注意しています。

 

 

野菜料理と野菜ジュースとの違いで大きいのはやはり見た目と食感です。

 

料理は目で食べると言われるほど見た目の楽しみがあります。

 

ジュースにすると色はきれいですが、コップだけというのは少しさみしいものです。

 

また、野菜ジュースは噛まずに飲むだけなので、噛むことで得られる満足感がありません。

 

ジュースにすると減る栄養素

 

野菜をジュースにする前に、ゆでる、蒸すといった加熱処理が行われることがあります。

 

熱を加えることで野菜の酵素や微生物の活動を止めているのです。

 

というのも、野菜の酵素が生きているとジュースが発酵してしまい、風味が変わってしまう恐れがあるからです。

 

にんじんやかぼちゃは加熱すると甘みが出る利点もあります。

 

しかし、その段階で、水に溶けだしやすいビタミンが少し失われてしまいます

 

 

また、ジュースは野菜をしぼり切ったあとの残りかすが取り除かれている分、もとの野菜より栄養素が減ってしまいます

 

残りかすのメインは食物繊維ですが、ビタミン、ミネラルもまだ残っています。

 

 

野菜1日分、野菜○○gと書かれた製品でも、実際はそれ以下の量の分の栄養素しか含まれていない、という報告もあります。

 

ジュースにすると一度に多くの種類の野菜を摂れますが、栄養もそのまま摂れるとは考えない方がよいでしょう。

 

吸収率が上がる栄養素も

 

こうして見てみると野菜ジュースにはデメリットしか無いようにも思えますが、逆にジュースにすることで良くなる面もあります。

 

βカロテンリコピンはジュースにすると生の野菜よりも吸収率がアップします。

 

βカロテンは体内でビタミンAになる成分で、リコピンは抗酸化作用が強い成分です。

 

これらは普段は野菜の細胞の中にがっちりしまわれているため体の中で吸収されにくいのですが、ジュースにすると細胞が壊れて溶け出すので吸収率が上がる、と考えられています。

 

 

野菜ジュースにすることにより通常よりも吸収効率が良くなったβカロテンやリコピンはお肌にとっても大切な栄養素です。

 

βカロテンが変化してできるビタミンAはお肌の代謝にかかせないビタミンです。

 

リコピンは抗酸化作用によって紫外線や刺激を受けてできる活性酸素をとらえる働きがあります。

 

活性酸素はシミやシワの原因ともいわれています。

 

同じ製品なのにばらつきがある

 

パッケージの栄養表示で、例えば「ナトリウム0〜200mg」と幅のある数値で書かれているものがあります。

 

栄養素がどのぐらい含まれているか分かりづらいですよね。

 

なぜこのような表示をしているかというと、製品にもよりますが、野菜は収穫の時期や産地で栄養素の量が異なり、工業製品のように均一な含有量のものを作り続けるのは難しいためにこのような表示になっています。

 

また、一部の栄養素は時間とともに分解してしまうため、賞味期限内に保証できる量を表示しています。

 

ビタミンCの表示がない!?

 

野菜ジュースの製品でビタミンCの表示がないものがありますが、入っていないからではありません

 

 

ビタミンCは産地や野菜の収穫時期によって含有量のばらつきがあります。

 

さらに、ジュースのなかで分解しやすく、含有量が保証できないために数値を出していないのです。

 

 

ビタミンCには還元型(L-アスコルビン酸)と酸化型(デヒドロアスコルビン酸)があります。

 

非活性型の酸化型ビタミンCは体内の酵素で還元型ビタミンCに戻るため、酸化型と還元型のどちらを摂っても体には有益です。

 

 

還元型ビタミンCは水、酸素、野菜や果物の酵素であっさりと酸化型に変わってしまいます。

 

また、酸化型も少しずつ分解されて効果のない成分になってしまいます。

 

熱が加わると還元型が酸化型になる&酸化型が分解されるスピードが早くなるので、ビタミンCは熱に弱いと言われています。

 

ジュースの中でも同じことが起きていて、ビタミンCは少しずつ分解されてしまうのです。

 

 

なお、ビタミンCを食品添加物として後から加えた製品もあります。

 

ビタミンCの含有量が書かれていても野菜由来か添加物由来なのかは判断できませんが、体に入ってしまえば一緒と考えて良いでしょう。

 

 

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野菜ジュースは便秘に効く?

「便秘対策にはまず野菜を」といわれていますが、野菜ジュースは便秘に効くのでしょうか。

 

水溶性の食物繊維が便秘に効果あり

 

野菜ジュースは野菜由来の水溶性食物繊維がとけだしています。

 

食物繊維には不溶性と水溶性があり、ジュースの残りかすとして取り除かれてしまうのは不溶性の食物繊維です。

 

 

水溶性の食物繊維は便秘解消に効果があると言われています。

 

野菜に特に多く含まれている水溶性食物繊維がペクチンです。

 

ペクチンなどの水溶性食物繊維は消化されずに腸までとどき、腸の水分を吸ってふくらみジェル状になります。

 

水を含んでふくらむことで、重みで腸を刺激しつつ便の水分量をふやしてやわらかくし、スムーズなお通じにつなげます

 

 

また、腸に住む善玉菌は食物繊維が大好物で、食物繊維を食べて増えていきます

 

善玉菌が増えることで酸が作られるのですが、酸があると腸が刺激されて動くので、お通じ改善の一歩になります

 

また、酸は悪臭の原因であるアンモニアやインドールを中和して匂いを抑える作用もあります。

 

 

しかし、野菜ジュースだけでは1日分の食物繊維はまかなえません

 

成人男性の食物繊維目標量は1日20g、女性では18gです。

 

一方、野菜ジュースコップ1杯には食物繊維が1〜2g程度しか含まれていないので、頼りすぎてしまうと食事がおろそかになり、1日のトータルの量が足りなくなってしまいます。

 

野菜ジュースを飲めば即便秘に効く、とは言いづらいのです。

 

逆に便秘にならない?

 

ネットの口コミを見ると、「野菜ジュースで便秘になった・・・」という方もいるようです。

 

これはもしかすると、食べる量を減らしたからかもしれません。

 

例えば、食事を野菜ジュースで置き換えると、食べる量がかなり減りますよね。

 

実は、食べ物の量が少なすぎることが便秘の原因になることもあります

 

食べ物が消化されて便がある程度溜まってくると腸が重みで刺激されて便が排出されます。

 

しかし、十分な食事量を摂らないと便の量が少なすぎるので、いくら水溶性食物繊維でかさを増やしたところで刺激が起きません。

 

結果、便秘がちになってしまいます。

 

頑固な場合は・・・

 

頑固な便秘の場合は、野菜ジュースだけでは対策できないかもしれません。

 

一週間近く出ていないなどの頑固な便秘症の場合は、野菜ジュースや他の便秘に良さそうな食品に頼るより、医師の診断や薬が必要になる場合があります。

 

他にも体に嬉しい健康効果

 

お通じが解消すればお肌やメンタル面でも良い影響があります。

 

便秘の間は体によくない物質が腸に滞っています。

 

腸の動きが鈍くなって栄養の吸収も悪くなってしまいます。

 

吸収の効率が落ちることによって肌の代謝に必要な栄養が届かなくなると、肌トラブルの原因になりかねません。

 

また、お腹の張りや便秘の不快な感じはストレスにもなります。

 

加えて、腸と自律神経は大きく関わっているとされ、便秘になると自律神経のバランスが崩れてイライラやだるさが出てくることもあります。

 

野菜ジュースだけで便秘解消を図るのは難しいかもしれませんが、ジュースの性質を理解して上手に利用することで、これらの恩恵にあずかることも期待できるでしょう。

 

 

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便秘に効果的なジュースの摂り方は?

便秘対策として野菜ジュースを飲みたい方への、効率的なポイントをまとめました。

 

飲むならいつがベスト?

 

朝起きたときは腸が動く時間と言われています。

 

朝食を抜いてしまうと腸の活動が鈍ってしまい、便秘がますます悪化してしまいます。

 

 

起きたときにすぐに野菜ジュースを飲めば、胃腸が刺激されて活発に動きだします

 

本当はそのあと朝食をとるのがベターですが、忙しくて朝食をとれないときは野菜ジュースだけでも飲んで胃腸を動かしましょう。

 

 

また、夜寝ているときも腸は働いています。

 

夕食に食物繊維を摂れば、寝ている間に腸内で動くので翌朝のお通じのリズムにつながります。

 

1日何回、量はどのくらい飲めばいい?

 

野菜ジュースは食品なので1日何回どのぐらい飲めばよいという目安はありません。

 

昼食はおにぎりだけだから野菜ジュースを添える、今日の食事を振り返ると野菜が足りない気がするからいつもより多めに飲む、など毎日の食生活に取り入れてみてください。

 

ただし、飲み過ぎは糖質や塩分の摂り過ぎに繋がりますので、1日にコップ1〜2杯を限度としましょう。

 

食事もきちんととる

 

食事を野菜ジュースに置き換えることが多い生活が続くと、食事の量が減って便秘になる可能性があります。

 

野菜ジュースはあくまで食事の補助と考えましょう。

 

食事はお通じのリズムを整えるためにも必要なので、しっかり摂ることが大切です。

 

 

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野菜ジュースを飲むとき注意したいこと

食品である野菜ジュースには医薬品や健康食品のような大きな注意点はありませんが、気を付けたい点を紹介します。

 

飲みすぎに注意

 

子供から高齢者まで飲める野菜ジュースですが、飲みすぎには注意が必要です。

 

栄養が必要な妊娠中や授乳中の方も同様です。

 

糖分と塩分の量に注意

 

野菜ジュースには野菜にもともと含まれているショ糖(糖質)が入っています。

 

野菜に入っているとはいえ糖質ですので、摂りすぎには注意が必要です。

 

 

また、野菜ジュースには野菜由来のナトリウムも含まれています。

 

ナトリウムは摂りすぎると食塩と同じで血圧に影響を及ぼす可能性があります。

 

しかし、野菜ジュースにはナトリウムを体外に追い出すカリウムが一緒に含まれているので心配しすぎることはありません。

 

パッケージの成分量表記に「食塩相当量:○○g」と書いてあるものは参考になりますね。

 

書いていない場合はナトリウムの量×2.54が食塩相当量になります。

 

 

甘くない野菜ジュースで味付けのために食塩を使っているものは、原材料表記に食塩と書いてあります。

 

塩分が気になる方は要注意です。

 

手足が黄色くなるかも

 

「みかんを毎日食べていたら手が黄色くなった」という経験がある方は多いと思いますが、それと同じことが野菜ジュースでも起こりえます。

 

野菜ジュースに含まれる栄養素のβカロテンはオレンジ色をしていて、毎日たくさん摂り続けると手や顔の皮膚に沈着して黄色くなってしまいます

 

手のひらや足の裏が特に黄色くなりやすい部位です。

 

見た目以外は特に害のあるものではありませんが、もし症状がでてしまったら野菜ジュースはしばらく中断してください。

 

便の色が変わるかも

 

野菜ジュースを飲むと便の色が変わることがあります。

 

赤、黒、オレンジ、緑などの色です。

 

これは野菜の栄養素のβカロテンやポリフェノール類の色が消化されずに出たためなので、特に問題ありません。

 

とはいえ、色が変わったら念のために野菜ジュースを控えてみてください。

 

もし飲んでいないのに色が変わったままでしたら病気や他の原因があるかもしれませんので、医師の受診をおすすめします。

 

赤ちゃんはいくつから?

 

赤ちゃんには野菜ジュースを飲ませる前に、気を付けることがいくつかあります。

 

 

濃いめ、あらごし、食塩入り、香辛料入りの製品は刺激が強いので、普通食が始まってから以降に、薄めたものを少しずつ試してください。

 

他はだいたい離乳食を始める頃から試せます。

 

その場合も、ナトリウムと糖分の摂りすぎを防ぐために薄めましょう。

 

 

乳児のハチミツでの感染例が有名なボツリヌス菌は野菜や果物の加工品にもまぎれこむ可能性があります。

 

ボツリヌス菌自体が土に住んでいるため、野菜や果物にどうしてもくっついてしまうのです。

 

国産のジュースでのボツリヌス症の心配はほとんどないといわれていますが、心配な方は1歳を過ぎてからにしましょう。

 

ハチミツが入っている製品はもちろん、1歳を過ぎてから与えましょう

 

 

与えても大丈夫かよくわからない場合は、赤ちゃん用につくられている果汁入り野菜飲料の方が安心です。

 

薬と野菜ジュースの飲み合わせはある?

 

青汁は血栓予防薬のワルファリンを服用中の方は厳禁ですが、野菜ジュースならたくさん飲みすぎなければ大丈夫と言われています。

 

エーザイのホームページより、1日のビタミンK摂取量が250μg以下なら影響がないと報告があります。

 

ただし、影響を受けるかどうかには個人差がありますので、野菜ジュースを買うときは容器のビタミンKの表示をみて含有量がなるべく少ないものを選びましょう。

 

 

グレープフルーツジュースと飲み合わせが良くない薬を服薬中の方は、野菜ジュースを買う前に原材料を見てください。

 

グレープフルーツだけでなく、スウィーティー、ザボン、ブンタン、バンペイユ、ダイダイが入っていたら、そのジュースは避けた方がいいでしょう。

 

よく使われているレモン、オレンジ、みかんでしたらほとんど問題ありません。

 

 

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便秘解消におすすめの市販野菜ジュース

おすすめ市販野菜ジュース5選

 

ここからは、市販の野菜ジュースでおすすめの商品を挙げていきたいと思います。

 

市販の野菜ジュースにはさまざまなタイプがありますが、ここでは便秘改善効果に主眼を置いて、食物繊維が多めに含まれている野菜ジュースをピックアップしました。

 

食物繊維は200mLあたりの量で換算しています。

 

◆ 便秘対策にぴったり!おすすめ野菜ジュース5選 ◆
食物繊維野菜の割合特長
伊藤園食物せんい野菜10.0〜12.7g野菜汁88%砂糖・食塩不使用
伊藤園栄養強化型1日分の野菜7〜10g野菜汁100%350g分の野菜、鉄分
カゴメ食物繊維たっぷり青汁カルシウムプラス4.7g野菜汁50%ホウレン草やケール入り
伊藤園1日分の野菜2.0〜4.2g野菜汁100%350g分の野菜
カゴメ野菜一日これ一本2.1g野菜汁100%30品目の野菜350g
(比較)
カゴメトマトジュース食塩無添加1.4gトマト100%
デルモンテ食塩無添加野菜ジュース0.9〜1.7gトマトミックスジュース
カゴメ野菜生活100オリジナル0.3〜1.2g野菜汁60%

 

食物繊維を強化した製品は伊藤園が力を入れています。

 

比較対象として、下の3つにはたまたま手元にあった私がよく買う野菜ジュースを載せてみましたが、製品によってこんなに違うとは驚きました。

 

買ったけど味が合わなかったら・・・

 

せっかく野菜ジュースを買ったのに好みの味じゃなかったときは、別のジュースで割って飲むか、料理に活用する手があります。

 

ミートソースやカレーを作るときに入れると味に深みがでます。

 

ただし、果汁が入っていると甘くなりすぎる恐れがありますので、味見をしながら少しずつ入れてください。

 

入れた後は煮込んで水分を良く飛ばすのがコツです。

 

 

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手作り野菜ジュースのすすめ

手作りジュースを作るなら

 

ジュースを手作りできる機材があるなら、自分で作った方が原料もわかって安心です。

 

作るためにはミキサージューサーが必要です。

 

機能を簡単に比較してみました。

 

ミキサー(ブレンダー)

 

ミキサー素材を刃の回転で丸ごと粉砕します。

 

ミキサーは果肉などの固形物もそのまま粉砕してジュースにするので、野菜や果物の食物繊維をそのまま摂れるのが特長です。

 

 

素材の水分だけではどろどろになって刃が回りにくくなるので、必ず水分を入れてからスイッチを入れます。

 

水分は水、牛乳、ジュースなど好きな飲み物を入れられますが、その分素材の割合は少なくなります。

 

出来上がりはとろりとしたジュースです。

 

 

ちなみに、ミキサーの海外名がブレンダーです。

 

ですので、名前は違っても2つは同じ機械です。

ジューサー

 

野菜を粉砕してしぼり、しぼりかすを取り除くまでを自動でできるのがジューサーです。

 

素材の水分だけでできるので濃いジュースができます。

 

できあがりはさらりとしたジュースです。

 

しぼりかすが出るのと洗うのが大変なのがデメリットです。

 

 

刃の回転数で高速と低速の2種類に分けられます。

 

高速タイプがジューサーの主流で、手早く作れるのが特徴です。

 

低速タイプはスロージューサーと呼ばれ、ゆっくりとすりつぶすため栄養素が壊れにくいと言われています。

 

どちらがいい?

 

水溶性食物繊維を摂りたいならどちらを選んでもOKです。

 

早さと手軽さはミキサーが上ですが、手早くさらさらのジュースを飲みたいなら高速タイプのジューサー、栄養にこだわるならスロージューサーです。

 

注意してほしいのが、機械によって不得意な素材があります

 

例えばバナナやドライフルーツは水分が少ないのでジューサーには不向きとされています。

 

 

ジューサーのしぼりかすが意外にたくさん出て悩む方が多いようですが、ハンバーグやカレーを作るときに入れるとコクがでておすすめです。

 

おすすめ素材

 

健康の為に飲むのであれば、野菜ジュースはできれば毎日続けたいものですので、素材は手に入りやすいものを選ぶと良いでしょう。

 

野菜ならにんじん、ほうれん草小松菜、果物ならバナナ、りんご、キウイなどがおすすめです。

 

通年で手に入りやすく、水溶性の食物繊維が豊富に含まれています

 

これらを組み合わせたり、旬の素材を取り入れても良いですね。

 

海外産が多いですが、冷凍食品で売られているマンゴーやベリーミックスをアクセントで入れてもおいしいです。

 

 

ドライプルーンを追加するとミネラルと食物繊維がアップします。

 

また、プルーンに含まれる鉄分はジュースのビタミンCと一緒になると吸収されやすくなります

 

生のプルーンが出回るのは夏〜秋だけですが、ドライプルーンなら1年中店頭にあります。

 

 

しかしながら、ドライプルーンやバナナは水分量が少なく、ジューサーに不向きとされています。

 

また、冷凍品は硬いので溶かしてから、という製品もあります。

 

機械の説明書をよくみてから素材を選んでください。

 

プラスアルファで入れるなら

 

手作りのジュースは果物を入れても意外に甘くないものです。

 

物足りないときはオリゴ糖シロップがおすすめです。

 

オリゴ糖は腸に届いて善玉菌のエサになるので、便秘解消にさらに期待できますね。

 

また、はちみつもおすすめです。

 

砂糖より少量で強い甘みを感じるため、カロリーセーブになります。

 

 

ヨーグルトを混ぜれば乳酸菌の整腸効果もあわせて期待できます。

 

 

甘くないジュースを作ったときはオリーブオイルを添えるとイタリアンの冷製スープのようで風味がよくなります。

 

オイルは体の中で脂肪酸とグリセリンに分解され、腸を刺激する&便をスルッと出しやすくする働きがあります。

 

 

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