カルピスは便秘に効果アリ?薬剤師が解説

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カルピスは便秘に効果アリ?薬剤師が解説

 

カルピスは乳酸菌の力で作られる乳酸菌飲料です。

 

乳酸菌は善玉菌の一種でお腹の調子を整えます。

 

ということはカルピスを飲むと便秘が解消するのでしょうか?

 

薬剤師の斉藤が調べました。


 

目次:

 

乳酸菌飲料の健康効果について薬剤師が解説!

薬剤師が解説!乳酸菌飲料は便秘に効く?

 

 

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カルピスってどんな飲み物?

カルピスと名前のつく製品はスーパーやコンビニなどで多く見かけますね。

 

これらの商品はすべて、カルピスの原液が使われています。

 

どんな商品があるの?

 

身近なカルピスに3種類のタイプがあるのはご存知でしたか?

 

希釈タイプ、ストレートタイプ、チルドタイプです。

 

希釈タイプ

 

希釈タイプは、昔からある薄めて飲むタイプのカルピス製品です。

 

『牛乳と楽しむカルピス』という牛乳割り専用の商品もあります。

 

メロン味や巨峰味といったフレーバー商品も市販されています。

 

中には地域限定や期間限定の味もあります。

 

長野は信州りんご、岡山は白桃、などです。

 

 

ストレートタイプ

 

ストレートタイプはそのまま飲める製品です。

 

カルピスウォーター、カルピスサイダーが主な製品です。

 

買ったらすぐ飲めますし、持ち運びにも便利でます。

 

 

チルドタイプ

 

チルドタイプは冷蔵製品です。

 

味わうカルピス、が主な製品です。

 

牛乳や果汁が入っているのでリッチな味わいです。

 

 

どのようにつくられる?カルピスの製造方法

 

そもそもカルピスはどのように作られるのでしょうか?

 

 

カルピスの製造には乳酸菌が深く関わっています。

 

牛乳の脂肪分を取り除いた液体をカルピス菌(独自の乳酸菌『ラクトバチルス・ヘルベティカス』および酵母)で発酵させます。

 

そうしてできた液体は『カルピス酸乳』と呼ばれ、降圧効果美肌効果が期待される成分が入っていることが分かっています。

 

そして、カルピス酸乳に砂糖を加えてさらに発酵・熟成させたものがカルピスです。

 

カルピスのさわやかな酸味は、カルピス菌による発酵によって生まれます。

 

 

カルピスは殺菌済み!?

 

乳酸菌飲料のカルピス、正式には『乳製品乳酸菌飲料(殺菌)』という種類です。

 

「乳酸菌飲料なのに殺菌済み!?」と驚きますよね。

 

 

カルピスはなぜ殺菌しているのでしょうか?それは、保存性を高めるためだそうです。

 

菌が生きたタイプの製品は、発酵が進まないよう冷蔵保管しなければなりません。

 

冷蔵保管をしていたとしても時間が経つと風味が変わりやすいので賞味期限が短いという欠点があります。

 

カルピスは殺菌することでこれらのデメリットを解消し、製品によりますが常温で長く保管できるようになりました。

 

また、殺菌することでできたてのおいしさを保てるそうですよ。

 

 

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カルピスの健康効果は?

カルピスは最近さまざまな健康効果が注目されている発酵食品の一種です。

 

カルピス自体にはどのような健康効果が期待できるのでしょうか?

 

また、殺菌処理されていても効果は発揮されるのでしょうか?

 

含まれる成分などから分析をしてみましょう。

 

殺菌済みでも働く乳酸菌

 

カルピスの乳酸菌は殺菌済みですが、乳酸菌は生きたまま腸に届かなくても良いのでしょうか?

 

 

実は最近は、殺菌済みの乳酸菌でも有用性があることが明らかになってきています。

 

乳酸菌は殺菌されても消えるわけではなく、死がいの菌体が残ります。

 

菌体の成分の一部は消化されず腸に届き、小腸で免疫細胞に働きかけて免疫を活性化すると考えられています。

 

また、腸の中で他の善玉菌の良質なエサになることが分かっています。

 

乳酸菌の働きで栄養が吸収されやすくなる

 

乳酸菌それ自体は殺菌されてしまっていても、乳酸菌が牛乳から作った成分はカルピスに残っています。

 

ペプチド、アミノ酸、乳酸といった成分が挙げられます。

 

 

牛乳のたんぱく質は、乳酸菌によって分解されるとペプチドやアミノ酸になります。

 

これらはたんぱく質と比べて分子が小さく、体に吸収されやすいという利点があります。

 

 

また、乳酸菌は牛乳の乳糖を分解して乳酸を作ります。

 

牛乳中のカルシウムは乳酸と結合すると体に取り込まれやすくなります

 

加えて、乳糖の消化酵素のない人が牛乳を飲むとお腹の調子が悪くなることがありますが、カルピスなら乳糖が一部分解されているので、お腹のゴロゴロに悩まされることが少なくなります

 

美肌効果と降圧効果は?

 

カルピスの製造過程でできるカルピス酸乳については美肌効果や降圧効果が研究されています。

 

 

降圧効果を狙った製品は『アミールS』です。

 

カルピス酸乳を加工した製品で、血圧が高めの方向けの特定保健用食品に認定されています。

 

 

しかし、さらに発酵と熟成が進んだカルピスには残念ながら血圧を下げると考えられる成分がほとんど含まれていません。

 

美肌効果もまだ研究途中なので、美肌と降圧効果をカルピスに求めるのは難しいかもしれません。

 

 

ただ、お腹の調子とお肌の調子は関係あるといわれています。

 

乳酸菌の働きでお腹の調子が良くなればお肌も良くなるかも知れませんね。

 

 

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カルピスは便秘に効果あり?

さて、乳酸菌飲料のカルピスは便秘に効くのでしょうか。

 

結論から言うとカルピスを飲むだけでの便秘体質改善は難しい、と考えられます。

 

 

カルピス1mLあたりの乳酸菌は約1億個といわれています。

 

ヨーグルトの乳酸菌が1gあたり1億〜10億個といわれているので、カルピスに含まれる乳酸菌数はヨーグルトに換算すると少ないのです。

 

整腸作用がまったく期待できない、というわけではありませんが、あまり期待できるものではありません。

 

ヨーグルト並の効果が期待できる量をカルピスで摂ろうとすると、大量に飲まなければならなくなります。

 

 

しかし、インターネット上での評価では「便秘に効果があった」という口コミが各所でみられました。

 

乳酸菌飲料は菌の種類によって効果の個人差が大きいため、カルピスがその人の腸内環境に合っていたのかもしれませんね。

 

 

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カルピスの飲み方とアレンジレシピ

ここからは、カルピスを美味しく健康的に飲む方法について考えていきたいと思います。

 

カルピスの効果的な飲み方

 

カルピスは食品なので、薬のような飲み方の決まりはありません

 

いつでも好きな時に飲めます。

 

カルピスウォーターもソーダもカルピスを薄めたものなので、カルピス由来の成分を摂ることができます。

 

 

おやつの適正カロリーは1日に必要なカロリーの1割〜2割といわれています。

 

カルピスのカロリーは希釈タイプ20mL(5倍希釈時100mL)で46kcal、カルピスウォーターは100mLで43kcal、カルピスソーダで36kcalです。

 

このことから、年齢にもよりますが、カルピスの適量は一日にコップ半分〜1杯ぐらいといえるでしょう。

 

500mLペットボトルを一気に飲むと150〜200kcalになるので気を付けてくださいね。

 

カルピスのアレンジレシピ

 

水で薄める以外のカルピスの活用方法です。

 

私斎藤が、実際に試して美味しかったものを紹介します。

 

ホットカルピス

 

お湯で割って飲むホットカルピスは冬にぴったりです。

 

特に、冬の朝は体が温まり、おすすめです。

 

 

牛乳で割る

 

カルピスを牛乳で割って、甘すぎる時はヨーグルトを加えます。

 

私のうちではカレーの時に添える飲み物の定番です。

 

口の中が辛い時に飲むと辛さがやわらぎます。

 

 

かき氷

 

希釈タイプのカルピスの原液をかき氷のシロップとして使います。

 

我が家の夏の定番です。

 

カルピスのさっぱりした甘さが氷とよく合います。

 

 

ゼリー

 

カルピスゼリーは、簡単に作れて見た目も食感も楽しいお手軽おやつです。

 

ゼリーにする時は、飲む時よりも濃いめがおすすめです。

 

ゼラチンで固めても寒天で固めてもOK!

 

それぞれ違った食感が楽しめますよ。

 

 

 

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カルピスの安全性と注意点

乳酸菌由来の成分が含まれるカルピスは、決して多くは期待できないものの、体に優しい飲み物だということが言えるでしょう。

 

なにより「あの味が好き!」という方は少なくないと思います。

 

では、カルピスを飲むにあたって注意すべき点はあるのでしょうか?

 

便秘や下痢になる?

 

カルピスが原因でお腹の調子を崩した、という事例は調べた限りではありませんでしたが、冷たい飲み物を一気に飲むとお腹の調子が悪くなることはあります。

 

お腹の調子を崩しやすい方は冷たいカルピスは少しずつ飲んだ方がいいでしょう。

 

アレルギーに注意

 

カルピスには乳と大豆由来の成分が入っています。

 

牛乳アレルギー大豆アレルギーの方は控えてください。

 

一緒に飲んではいけない薬はある?

 

カルピスを胃薬や抗生物質を一緒に飲むのはすすめられません。

 

カルピスに含まれる乳酸やカルシウムが薬とくっついてしまい、吸収されにくくなる恐れがあります。

 

薬は水で飲み、カルピスと薬は数時間空けましょう。

 

糖分の摂りすぎに注意

 

カルピスのさわやかな甘酸っぱさは乳酸の酸味と砂糖の甘味から成っています。

 

希釈タイプのカルピス20mL(5倍希釈時100mL)あたりの炭水化物が11.2gです。

 

カルピス中の炭水化物には砂糖、乳糖、乳酸、添加物などが含まれますが、砂糖以外の量はわずか。

 

ほとんどが砂糖と考えてよいでしょう。

 

カルピスサイダーやウォーターは希釈不要ですぐ飲める製品ですが、冷えていても飲み心地が良いよう、さらに糖分と甘味料が加えられています。

 

いずれも飲みすぎには注意してください。

 

 

人工甘味料使用のカロリーオフタイプでは炭水化物が3.7gです。

 

人工甘味料の安全性については昨今様々なところで取り上げられていますが、連日ではなくほどほどに飲むなら問題ないでしょう。

 

 

お酒のカルピスサワーは原材料表示が「ウオッカ、脱脂粉乳、乳酸菌飲料・・・」の順番で記載されています。

 

原材料は重量順で記載するという決まりがあるため、カルピスの量はあまり多くないということがわかります。

 

こちらも人工甘味料と糖分が入っています。

 

妊婦・授乳中・子ども・高齢者が飲んでも大丈夫?

 

カルピスは妊娠中、授乳中の方、子供や高齢者の方でも安心して飲むことができます。

 

ただし、糖分が多いので、虫歯とカロリーの摂りすぎにはならないように気を付けてください。

 

 

高齢者の方で水分補給を目的とするときは、夏の汗をかきやすいときは10倍希釈、冬場は7〜8倍希釈がおすすめです。

 

おやつ目的であれば好みの濃さでかまいません。

 

 

赤ちゃんには10倍希釈程度に薄めて様子をみながら与えてください。

 

コップで飲めるようになったら少しずつ濃くして試してください。

 

毎日飲んでも大丈夫?

 

カルピスの連用についてですが、カロリーと糖分に気を付けて適量であれば、毎日飲んでも問題ありません。

 

 

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まとめ

 

カルピスだけでは便秘に多くの効果は期待できないですが、中には実感できる方もいるようです。

 

甘くてさっぱりした味は疲れた時や気分転換に良いですね。

 

便秘解消効果については期待しすぎず、おやつや朝食時に取り入れるのはアリだと思います。


 

 

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