薬剤師が教える!大黄甘草湯の便秘解消効果と副作用

便秘解消プロジェクト>便秘薬・便秘製品の解説>便秘薬の種類と薬の減らし方>

薬剤師が教える『大黄甘草湯』

目次:

 

大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)

1. 成分

  • 大黄 4.0g
  • 甘草 2.0g

 

大黄(だいおう)

タデ科のダイオウの根茎を乾燥させたもの。

 

主要成分は、センノシド。

 

主な薬効は、緩下、駆瘀血(血の滞りを改善する)作用

 

漢方では、多くの処方に配合され、重要な生薬とみなされているため、「将軍」という別名がついています。

 

大黄を含む処方群を「大黄剤」といい、大黄甘草湯をはじめとして、大柴胡湯、三黄瀉心湯大承気湯桃核承気湯通導散潤腸湯、乙字湯、桂枝加芍薬大黄湯などがあります。

 

甘草(かんぞう)

マメ科のカンゾウの根や根茎を乾燥させたもの。

 

主要成分は、グリチルリチン。

 

主な薬効は、去痰作用・鎮咳作用・消化性潰瘍薬

 

様々な生薬の働きを調和させる目的で使われることが多い生薬です。

 

疼痛緩和、緊張を緩める働きもあります。

 

甘草は名前の通り、根が「甘い」草です。

 

成分のグリチルリチンは、砂糖の約200倍の甘みがあり、ごく少量でも甘味料として役立っています。

 

分子構造が副腎皮質ホルモン(アルドステロン)と似ているため、抗炎症・抗アレルギー作用をもちます。

 

長期に大量に服用すると、低カリウム血症などの副作用が出る可能性があります。

 

1日に甘草を2.5g以上服用使用すると副作用が現れやすくなるので、甘草が含まれている漢方薬の併用には注意が必要です。

 

 

▲目次にもどる

2. 適応

  • 便秘症状
  • 胃潰瘍
  • 胃酸過多
  • 腹痛

 

 

▲目次にもどる

3. 正しい飲み方・用法・用量

成人の場合、1日7.5rを2〜3回に分けて食前または食間に服用します。

 

水よりもお湯で服用すると良いでしょう。

 

症状によって、量は増減可能です。

 

 

▲目次にもどる

4. 大黄甘草湯の便秘への効果とその他の特徴、注意点

便秘に使われる代表的な漢方薬です。

 

便秘以外に特に症状がない人で、体力は中程度の人に効果があります。

 

大黄と甘草の2つの生薬からなり、大黄が腸を刺激して蠕動運動を促進させます。

 

甘草は、大黄の作用を緩和して腹痛を和らげます。

 

便秘症状が続くと、肌荒れ、吹き出物が出やすくなりますが、大黄甘草湯を服用して便秘症状が改善されると、肌荒れ症状も改善していきます。

 

注意することは、大黄甘草湯に含まれている甘草は、利尿剤やグリチルリチン製剤を服用中の人が服用すると、偽アルドステロン症(脱力感、浮腫、低カリウム血症など)を起こす可能性があります。

 

大黄甘草湯を服用して、顔が浮腫んだり、体がだるいと感じたら服用を中止して医療機関に受診してください。

 

 

▲目次にもどる

5. 大黄甘草湯が向いている人

  • 体力が中程度
  • 慢性、急性便秘症状どちらにも対応

 

 

▲目次にもどる

6. 妊娠・授乳中の場合に大黄甘草湯は飲める?

大黄甘草湯の大黄には、子宮筋収縮作用があるとされています。

 

場合によっては、胎児に影響を及ぼす可能性があるため、妊娠中の人は服用しない方が良いでしょう。

 

また、授乳中の人が服用すると、大黄の成分が母乳中に移行して、乳児が下痢をする可能性があります。

 

授乳中の人が飲む場合は、服用する期間は授乳をお休みして粉ミルクにするか、授乳のタイミングと漢方を服用するタイミングをずらすと良いでしょう。

 

 

▲目次にもどる

7. 大黄甘草湯で腹痛が出たときの理由とその対処法

胃腸が虚弱な人や体力がない人、便秘ではない人が大黄甘草湯を服用すると、効果が強すぎて腹痛や下痢を引き起こすことがあります。

 

その場合は、服用を中止するか、量を減らして様子をみてください。

 

症状が治まらない場合は、医療機関へ受診してください。

 

 

▲目次にもどる

8. 大黄甘草湯を服用しても効果が小さい場合に考えられること

便秘症状でしばらく大黄甘草湯を服用しても効果がいまいちの場合は、自分の体質と漢方薬が合っていない、便秘症状が漢方薬だけでは弱すぎるという可能性があります。

 

別の漢方薬を試してみるか、西洋薬と併用すると良いでしょう。

 

 

▲目次にもどる

9. 大黄甘草湯の長期服用は安心?

漢方薬とはいえ、体にとっては異物です。

 

長期にわたって服用すると、体が慣れてしまい、便秘への効果が薄れてしまうことがあります

 

便秘症状が改善されたら、一度やめてみて、便秘体質を改善することが大切です。

 

 

▲目次にもどる

【専門家が教える】便秘解消3つのコツ