薬剤師が教える!麻子仁丸(ましにんがん)の便秘解消効果と副作用

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薬剤師が教える『麻子仁丸』

目次:

 

麻子仁丸(ましにんがん)

 

1. 成分

  • 枳実 2.0g
  • 厚朴 2.0g
  • 大黄 4.0g
  • 麻子仁 5.0g
  • 杏仁 2.0g
  • 芍薬 2.0g

 

枳実(きじつ)

ダイダイまたはナツミカンの未熟果実をそのまま、またはそれを半分に横切したもの。

 

主要成分は、ナリンギン。

 

主な薬効は、芳香性苦味健胃作用

 

胸腹部のつかえ、膨満感を改善します。

 

服薬指導で、しばしば「グレープフルーツジュースと一緒にのまないでください」と言われる薬に、降圧剤や抗狭心症薬のジヒドロピリジン系のCa拮抗薬、抗不安薬のトリアゾラム、抗高脂血症薬のアトルバスタチンがあります。

 

ダイダイもこれらの医薬品との相互作用が報告されています。

 

厚朴(こうぼく)

モクレン科のホオノキの樹皮を乾燥させたもの。

 

主要成分は、マグノロール。

 

主な薬効は、鎮痛作用、鎮痙作用

 

他に収れん、利尿、去痰作用があります。

 

気を巡らすことで緊張や痛みを和らげる作用があります。

 

胸部や腹部の腫れや腹痛、膨満感も改善します。

 

筋弛緩作用があるので、大量に摂取することは避けます。

 

ホオノキの大きな葉は、「ホオバ味噌」や「ホオバ寿司」「ホオバ餅」として用いられています。

 

これは、葉が大きいことと、調理の際に火に強い殺菌作用がある成分が含まれているという理由で用いられています。

 

この殺菌作用を利用して、樹皮は苦味健胃薬として用いられます。

 

大黄(だいおう)

タデ科のダイオウの根茎を乾燥させたもの。

 

主要成分は、センノシド。

 

主な薬効は、緩下、駆瘀血(血の滞りを改善する)作用

 

漢方では、多くの処方に配合され、重要な生薬とみなされているため、「将軍」という別名がついています。

 

大黄を含む処方群を「大黄剤」といい、大黄甘草湯をはじめとして、大柴胡湯、三黄瀉心湯大承気湯桃核承気湯通導散潤腸湯、乙字湯、桂枝加芍薬大黄湯などがあります。

 

麻子仁(ましにん)

アサ科アサの果実。

 

主要成分はパルミチン酸。

 

主な薬効は、瀉下作用

 

老人、子供、妊婦の人に対して緩和な下剤、緩下剤作用があります。

 

杏仁(きょうにん)

バラ科ホンアンズまたはアンズの種子。

 

主要成分は、アミグダリン。

 

主な薬効は、鎮咳作用、去痰作用があります。

 

また、消化管の輸送能を亢進する作用もあります。

 

杏仁豆腐の原料としても知られています。

 

胸のあたりの水の滞りを正常に戻す作用があり、呼吸器系の症状に良く用いられます。

 

また便通をよくする漢方薬にも配合されます。

 

芍薬(しゃくやく)

ボタン科のシャクヤクの根を乾燥させたもの。

 

主要成分はペオニフロリン。

 

主な薬効は、収れん、鎮痙、鎮痛作用があります。

 

また抗炎症作用、平滑筋弛緩作用があります。

 

血の巡りを良くする生薬の代表です。

 

冷え性や婦人病に用いられる漢方薬によく配合されます。

 

 

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2. 適応

  • 水分が少なくコロコロとした便が出る高齢者
  • 体力低下した人の便秘症状

 

 

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3. 正しい飲み方・用法・用量

成人の場合、1日7.5rを2〜3回に分けて食前または食間に服用します。

 

水よりもお湯で服用すると良いでしょう。

 

症状によって、量は増減可能です。

 

 

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4. 麻子仁丸の便秘への効果とその他の特徴、注意点

体力が低下した人や老人に用いられる便秘薬です。

 

病後の便秘にも用いられます。

 

降圧剤、抗狭心症薬、抗不安薬(トリアゾラム)、抗高脂血症薬(アトルバスタチン)を服用中の人が使用すると、枳実の成分ダイダイが相互作用し、薬の作用が強くでる可能性があります。

 

 

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5. 麻子仁丸が向いている人

  • 体力のない人
  • 高齢者
  • 体に潤いが不足している人
  • 多尿の人

 

 

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6. 妊娠・授乳中の場合に麻子仁丸は飲める?

麻子仁丸の大黄には、子宮筋収縮作用があるとされています。

 

場合によっては、胎児に影響を及ぼす可能性があるため、妊娠中の人は服用しない方が良いでしょう。

 

また、授乳中の人が服用すると、大黄の成分が母乳中に移行して、乳児が下痢をする可能性があります。

 

授乳中の人が飲む場合は、服用する期間は授乳をお休みして粉ミルクにするか、授乳のタイミングと漢方を服用するタイミングをずらすと良いでしょう。

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