薬剤師が教える!当帰湯(とうきとう)のおなら・腹部膨満感への効果と副作用

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薬剤師が教える『当帰湯』

目次:

 

当帰湯(とうきとう)

 

1. 成分

  • 当帰 5.0g
  • 半夏 5.0g
  • 桂皮 3.0g
  • 厚朴 3.0g
  • 芍薬 3.0g
  • 人参 3.0g
  • 黄耆 1.5g
  • 山椒 1.5g
  • 甘草 1.0g
  • 乾姜 1.5g

 

当帰(とうき)

セリ科のトウキの根を湯通ししてから乾燥させたもの。

 

主成分はリグスチリド。

 

主な薬効は、強壮、鎮静、鎮痛、補血作用があります。

 

血液循環を高め、痛みを緩和します。

 

月経不順や月経痛など婦人科の処方によく用いられます。

 

また、腸を潤す作用があり便通をよくします。

 

セロリに似た臭いがあります。

 

半夏(はんげ)

サトイモ科のカラスビシャクの塊茎を乾燥させたもの。

 

主要成分は、ホモゲンチジン酸。

 

主な薬効は、鎮静、鎮吐、鎮咳、去痰作用があります。

 

漢方では、多くの処方の中に、鎮吐、鎮咳、去痰作用や、健胃消化薬のために配合されています。

 

「水」の代謝障害を改善するとともに、「気」の巡りを調節します。

 

生姜や乾姜と合わせて配合されることが多いです。

 

桂皮(けいひ)

クスノキ科ニッケイの樹皮または周皮の一部を除いたもの。

 

主要成分は、ケイヒアルデヒド。

 

主な薬効は、発汗作用、解熱作用、鎮痛作用

 

漢方では、風邪薬、鎮痛・鎮痙薬、解熱、鎮痛、消炎薬、婦人薬に用いられています。

 

気の巡りを整え、発汗によって体表の毒を除く働きがあります。

 

厚朴(こうぼく)

モクレン科のホオノキの樹皮を乾燥させたもの。

 

主要成分は、マグノロール。

 

主な薬効は、鎮痛作用、鎮痙作用、収れん、利尿、去痰作用があります。

 

気を巡らすことで緊張や痛みを和らげる作用があります。

 

胸部や腹部の腫れや腹痛、膨満感も改善します。

 

筋弛緩作用があるので、大量に摂取することは避けます。

 

ホオノキの大きな葉は、「ホオバ味噌」や「ホオバ寿司」「ホオバ餅」として用いられています。

 

これは、葉が大きいことと、調理の際に火に強い殺菌作用がある成分が含まれているという理由で用いられています。

 

この殺菌作用を利用して、樹皮は苦味健胃薬として用いられます。

 

芍薬(しゃくやく)

ボタン科のシャクヤクの根を乾燥させたもの。

 

主要成分はペオニフロリン。

 

主な薬効は、収れん、鎮痙、鎮痛作用、抗炎症作用、平滑筋弛緩作用があります。

 

血の巡りを良くする生薬の代表です。

 

冷え性や婦人病に用いられる漢方薬によく配合されます。

 

人参(にんじん)

ウコギ科のオタネニンジンの細根を除いた根または、これを軽く湯通ししたもの。

 

主要成分は、ジンセノシド。

 

主な薬効は、補精、強壮、鎮静、抗糖尿病作用

 

漢方では、健胃整腸、止瀉、強精など多くの処方に配合されています。

 

一般には朝鮮人参の名前で知られています。

 

消化機能を高め「気」の生成を増やすことにより、体力を回復させる作用があり、新陳代謝を盛んにし、免疫機能を高める働きがあり、「補剤の王」とも呼ばれます。

 

黄耆(おうぎ)

マメ科のキバナオウギ、ナイモウオウギなどの根を乾燥させたもの。

 

主要成分は、ホルモノネチン。

 

主な薬効は、利尿、血圧下降作用があります。

 

漢方では、強壮、強心、利尿、止汗、血圧下降のために用いられてきました。

 

「気虚」を改善し、五臓の働きを高めます。

 

また、体内に滞った「水」を除く作用もあります。

 

体力の低下やむくみ、発汗異常などの改善に役立ちます。

 

山椒(さんしょう)

ミカン科のサンショウの成熟した果皮で、種子をできるだけ取り除いたもの。

 

主要成分は、サンショオール。

 

主な薬効は、駆虫、鎮痛、抗菌作用があります。

 

漢方では、鎮痛、鎮痙、駆虫のために用いられてきました。

 

日本を含む東アジアに分布し、香辛料として幅広く用いられています。

 

若葉は「木の芽」と呼ばれており、お吸い物に浮かべたり、和風料理の添え物としてよく用いられています。

 

甘草(かんぞう)

マメ科のカンゾウの根や根茎を乾燥させたもの。

 

主要成分は、グリチルリチン。

 

主な薬効は、去痰作用・鎮咳作用・消化性潰瘍薬があります。

 

様々な生薬の働きを調和させる目的で使われることが多い生薬です。

 

また、疼痛緩和、緊張を緩める働きもあります。

 

甘草は名前の通り、根が「甘い」草です。

 

成分のグリチルリチンは、砂糖の約200倍の甘みがあり、ごく少量でも甘味料として役立っています。

 

分子構造が副腎皮質ホルモン(アルドステロン)と似ているため、抗炎症・抗アレルギー作用をもちます。

 

長期に大量に服用すると、低カリウム血症などの副作用が出る可能性があります。

 

1日に甘草を2.5g以上服用使用すると副作用が現れやすくなるので、甘草が含まれている漢方薬の併用には注意が必要です。

 

乾姜(かんきょう)

ショウガの根茎を湯通しまたは、蒸したもので日本独特の生薬です。

 

主要成分は、ジンゲロール。

 

主な薬効は、健胃作用、矯味作用があります。

 

漢方では、健胃作用として用いられたり、独特の臭いで矯味作用として用いられたりしています。

 

生姜は昔から広く料理や薬用に用いられてきました。

 

生姜を料理に使えば、肉や魚の臭い消しや、殺菌作用に役立ちます。

 

また、風邪の引き始めや冷え性、食欲不振の時に、すりおろした生姜をはちみつや黒砂糖と一緒にお湯に溶かして飲むなど、民間薬として用いられてきました。

 

 

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2. 適応

  • 腹部膨満感
  • 腹痛
  • 胸や背中の冷えや痛み
  • 肋間神経痛

 

 

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3. 正しい飲み方・用法・用量

成人の場合、1日7.5gを2〜3回に分けて食前または食間に服用します。

 

水よりもお湯で服用すると良いでしょう。

 

症状によって、量は増減可能です。

 

 

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4. 当帰湯の副作用

特に深刻な副作用はありませんが、配合生薬の当帰によって下痢や吐き気を引き起こすこともあります。

 

 

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5. 当帰湯が向いている人

  • 体力がなく、血色が悪い人
  • お腹が冷える人
  • 腹部膨満感がある人
  • 肋間神経痛がある人

 

 

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6. 妊娠・授乳中の場合に当帰湯は飲める?

妊娠した場合、ほとんどの方は冷え性になりやすいと言われています。

 

妊娠された方の不調を治す漢方薬に、当帰芍薬散、補中益気湯などがあり「安胎薬」として用いられてきました。

 

当帰湯も初期の流産防止に用いられる安胎薬で、妊娠・授乳中の方でも服用が可能です。

 

 

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