薬剤師が教える!調胃承気湯(ちょういじょうきとう)の便秘解消効果と副作用

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薬剤師が教える『調胃承気湯』

目次:

 

 

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調胃承気湯(ちょういじょうきとう)

1. 成分

  • 大黄 2.0g
  • 芒硝 1.0g
  • 甘草 1.0g

 

大黄(だいおう)

タデ科のダイオウの根茎を乾燥させたもの。

 

主要成分は、センノシド。

 

主な薬効は、緩下、駆瘀血(血の滞りを改善する)作用

 

漢方では、多くの処方に配合され、重要な生薬とみなされているため、「将軍」という別名がついています。

 

大黄を含む処方群を「大黄剤」といい、大黄甘草湯をはじめとして、大柴胡湯、三黄瀉心湯大承気湯桃核承気湯通導散潤腸湯、乙字湯、桂枝加芍薬大黄湯などがあります。

 

芒硝(ぼうしょう)

天然の硫酸ナトリウム十水和物(Na2SO4・10H2O)。

 

主な薬効は、緩下作用、血液凝固抑制作用、消化、利尿作用があります。

 

硫酸イオンによって、腸管内の浸透圧が高まり、腸の蠕動運動を促進し、宿便や腹部膨満感を改善する効果があります。

 

大黄と一緒に配合されることが多いです。

 

大量に服用すると、下痢や腹痛、浮腫などの副作用が現れることがあります。

 

大黄と同様に、妊婦の方は服用できません。

 

甘草(かんぞう)

マメ科のカンゾウの根や根茎を乾燥させたもの。

 

主要成分は、グリチルリチン。

 

主な薬効は、去痰作用・鎮咳作用・消化性潰瘍薬

 

様々な生薬の働きを調和させる目的で使われることが多い生薬です。

 

疼痛緩和、緊張を緩める働きもあります。

 

甘草は名前の通り、根が「甘い」草です。

 

成分のグリチルリチンは、砂糖の約200倍の甘みがあり、ごく少量でも甘味料として役立っています。

 

分子構造が副腎皮質ホルモン(アルドステロン)と似ているため、抗炎症・抗アレルギー作用をもちます。

 

長期に大量に服用すると、低カリウム血症などの副作用が出る可能性があります。

 

1日に甘草を2.5g以上服用使用すると副作用が現れやすくなるので、甘草が含まれている漢方薬の併用には注意が必要です。

 

 

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2. 適応

  • 便秘症状
  • 小児の食あたり
  • 虫歯の痛み
  • しゃっくり
  • アトピー性皮膚炎

 

 

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3. 正しい飲み方・用法・用量

成人の場合、1日7.5rを2〜3回に分けて食前または食間に服用します。

 

水よりもお湯で服用すると良いでしょう。

 

症状によって、量は増減可能です。

 

 

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4. 調胃承気湯の便秘への効果とその他の特徴、注意点

緩下剤で、老人や病後の便秘に用いられます。

 

熱が出たときの便秘症状時に頓服で用いられることもあります。

 

口や舌が渇いたり、腹が張って腹痛を伴う便秘症状に効果があります。

 

比較的体力のある人に用いられます。

 

注意することは、調胃承気湯に含まれている甘草は、利尿剤やグリチルリチン製剤を服用中の人が服用すると、偽アルドステロン症(脱力感、浮腫、低カリウム血症など)を起こす可能性があります。

 

大黄甘草湯を服用して、顔が浮腫んだり、体がだるいと感じたら服用を中止して医療機関に受診してください。

 

 

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5. 調胃承気湯が向いている人

  • 体力がある人
  • 腹部膨満感のある人
  • 口や舌が乾燥している人

 

 

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6. 妊娠・授乳中の場合に調胃承気湯は飲める?

調胃承気湯の大黄には、子宮筋収縮作用があるとされています。

 

場合によって胃は、胎児に影響を及ぼす可能性があるため、妊娠中の人は服用しない方が良いでしょう。

 

また、授乳中の人が服用すると、大黄の成分が母乳中に移行して、乳児が下痢をする可能性があります。

 

授乳中の人が飲む場合は、服用する期間は授乳をお休みして粉ミルクにするか、授乳のタイミングと漢方を服用するタイミングをずらすと良いでしょう。

 

 

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7. 調胃承気湯で下痢になった時の理由とその対処法

調胃承気湯は、大黄甘草湯に芒硝を加えた漢方薬です。

 

西洋薬で言えば、センノシドと酸化マグネシウムを組み合わせたような下剤です。

 

そのため、体力の弱い人、便秘ではない人が服用すると、下痢になることがあります。

 

理由は下剤効果が強すぎる可能性がありますので、服用を中止するか、量を減らして様子をみてください。

 

症状が治まらない場合は、医療機関へ受診してください。

 

 

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