【薬剤師が解説】整腸剤は腹痛の時に効く?お腹が痛い方向けに効果があるのか?

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整腸剤は腹痛に効果がある?薬剤師が解説!

 

こんにちは!薬剤師のタカラです。

 

先日、腹痛に悩む方から「整腸剤を飲むべきかどうか」について質問をいただく機会がありました。

 

腹痛といっても多種多様の状態が想像できるため非常に判断が難しく、腹痛の方に一様に整腸剤をおすすめするわけにはいきません。

 

しかし、同じように悩まれている方も多いのではないかと思ったので、腹痛の原因と病気の可能性について解説した上で、整腸剤の服用についても書いていこうと思います。


 

目次:

 

今辛い便秘の速攻解消から体質改善を見据えたものまで、さまざまなタイプの便秘薬を薬剤師が解説!

【薬剤師が解説】便秘薬おすすめランキング!6つの市販薬からベストを選ぶ

 

 

腹痛の原因

まずは腹痛の原因について考えていこうと思います。

 

お腹の痛みは内臓の異常や心の状況、食べ物の影響、便秘・下痢など様々な要因が考えられます。

 

腹痛という現象は「お腹の調子がいま悪いよ!」と体が教えてくれている一種の危険信号なので、その原因は何なのかをご自身でまずは考えるようにしましょう。

 

前日食べた物、最近の食べ過ぎや飲みすぎ、食事のバランス、最近の体調、睡眠の質、ストレスなど、様々なことが考えられます。

 

腹痛の原因として思いあたる節はありませんか?

 

 

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タイプ別の腹痛対策法

便秘や下痢の症状を伴う腹痛をタイプ別に分け、それぞれの対処法についてご紹介していきます。

 

便秘を伴う腹痛下痢を伴う腹痛便秘と下痢を繰り返す腹痛の3タイプについて見ていきますので、自分に該当するタイプがある方はぜひ参考にしてみてくださいね。

 

便秘を伴う腹痛

 

最近便が出ていない、出ていても残便感がひどい、お腹の張りが気になりモヤモヤが継続している、といった場合の腹痛は便秘が原因である可能性があります。

 

一週間お通じがない方などの場合、腹痛以外にも吐き気や嘔吐、発熱などの症状が出ることもあります。

 

重症時は早めに病院を受診してください。

 

浣腸や下剤の処方などで対応してくれます。

 

そこまで便秘がひどくない場合は、便秘薬の服用整腸剤の服用腸を整える対策から始めてみましょう。

 

 

上記の記事を参考にしてください。

 

 

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下痢を伴う腹痛

 

下痢を伴う腹痛がある方におすすめの対策は、毎日整腸剤を利用することです。

 

男性に特に多いのですが、お腹が緩くなりやすく、ストレスや食べ過ぎ・飲み過ぎなどの食生活の乱れから下痢傾向になる方は多いですね。

 

こういったタイプの方には、お食事で食物繊維・発酵食品をしっかりと摂っていただく基礎対策をおすすめしています。

 

しかし、忙しい方の毎日の食事を突然変更することなかなか難しいかと思います。

 

このような場合は、整腸剤を毎日服用していただきつつ、普段のお食事を少しずつ改善していくという方が、無理なく続けられる対策ですね。

 

整腸剤の選び方については下記のページに解説しているので、参考になさってください。

 

 

 

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便秘と下痢を繰り返す腹痛

 

便秘と下痢を繰り返すタイプの腹痛でまず考えられるのが、ストレス性の便秘(けいれん性便秘)過敏性腸症候群です。

 

このタイプの方は、原因が心因性の場合が多く、最近忙しすぎたり、人間関係・仕事で悩んでいたり自律神経が乱れがちの方に多く出る症状です。

 

心と腸は『脳腸相関』というものでつながっているため、心がリラックスできていないと腸の動きも悪化し、腸が痙攣をしてしまうことで排便状態も悪化します。

 

 

ストレス性の便秘や過敏性腸症候群の対策は、ストレス原因を除去するか、リラックス時間を作るなどストレスに対する対策をとることです。

 

現代人でストレスの無い人はいませんので、ストレスの除去や回避は難しい場合が多いですよね。

 

この場合はストレスの発散方法の見直しやリラックス時間の確保で副交感神経優位の状態を確保し、調整をしていきましょう。

 

ストレスの発散方法は、ご自身が好きなスポーツ、趣味、時間の使い方を考えてください

 

テニスやゴルフが好きな方はそれでいいですし、カラオケで思いっきり声を出す、好きなアーティストのライブに行く、女子会でおしゃべりをしまくるなどでも良いでしょう。

 

リラックス時間の確保は、アロマ、エステ、整体、マッサージ、入浴、ヘッドスパ、ヒーリングミュージックなど癒し効果がある時間を作りましょう。

 

入浴中にアロマを焚いて、電気を消し、キャンドルに火をともし、ヒーリングミュージックを流すなどはとても良いですね。

 

 

一方、ストレス解消法として「好きなものをたくさん食べる」「飲みに行く」と思いついた方は注意が必要です。

 

大量に食事を召し上がったり、甘いもの・冷たいものなどの偏りがあるものだけで食事をしたりしてしまうと、腸にストレスがたまり、睡眠の質を下げ、自律神経を乱す原因になるため逆効果です。

 

また、飲みに行くことがストレス発散になる方も多いと思いますが、飲酒は腸への負担がかかり睡眠の質を落とすため、ストレスをさらにためにいくようなものです。

 

 

私自身もお酒や食べることが大好きなので、この部分を否定するのが非常に嫌なのですが、ストレスがたまっている時こそ和食を中心とした食事をし、寝る前3時間は食事を控えリラックスできる時間をとりながら睡眠の質・時間の確保をしてください。

 

たった一日でもこのようなよい生活をするだけで、翌日の寝覚めがよく、腸の調子も整ってきます

 

このような外部環境を作り出しながら、並行して整腸剤の服用もおすすめします。

 

整腸剤を毎日飲むことで腸が整い、外部環境が整うことで生活が整い、ストレスに強い体になりますよ。

 

疲れている方こそ生活リズムの見直しをしてください。

 

腸内環境改善の基本対策として続けたい整腸剤の解説記事はこちら

【薬剤師が教える】市販の整腸剤おすすめランキングと効果別選び方

 

 

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腹痛の場所と病気

続いて、腹痛の痛む場所別に、疑われる病気を見ていきたいと思います。

 

上腹部の痛み下腹部の痛みみぞおちの痛み腹部全体の痛みがある場合についてそれぞれご紹介しています。

 

いずれの場合も自分での対処が難しいケースが多く、放置すると重篤化するものもありますので、疑わしい症状が出た場合は専門機関の早期受診をおすすめします。

 

上腹部の痛み

 

胸よりも下部、お腹の上部が痛む場合に疑われる病気は『急性胃炎』『急性膵炎』『虫垂炎』などです。
急性胃炎

 

急性胃炎の原因は様々ですが、

  • アルコール、タバコ、コーヒーや辛い物などの刺激物、冷たいものなどの取り過ぎ
  • 痛み止めなどの薬剤性
  • 心因性のストレスなどによる自律神経の乱れ
  • 不規則な生活などの生活習慣の乱れ

などが挙げられます。

 

過去の自分を振り返り、思いあたるものがあれば習慣を直し、市販の胃薬や胃腸の調子を整える整腸剤を飲むことで落ち着く可能性があります。

 

急性胃炎を繰り返すと慢性化するため、ひどい場合や繰り返している場合は胃腸科・消化器科を受診しましょう。

急性膵炎

 

急性膵炎の症状は軽い痛みから、我慢できないくらいの激痛まであり、体をくの字にしていないと耐えられないといった方もいます。

 

原因は

  • お酒の飲み過ぎ
  • 食べ過ぎ

などが考えられます。

 

急性膵炎の疑いがある場合は、整腸剤の利用などではなく、すぐに病院へいきましょう

 

予防には食事のバランスを整えるようにするとよいでしょう。

虫垂炎

 

急性虫垂炎の初期症状の特徴は嘔吐、発熱、腹痛です。

 

必ずこれらの症状があるわけではないですが、多くの場合この三つの症状があらわれます。

 

整腸剤などを飲んでいる時間はなく、早めの病院の受診をおすすめします。

 

 

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下腹部の痛み

 

下っ腹が痛い場合も『急性胃炎』が考えられます。

 

対処方法は上腹部腹痛の記述を参考にしてください。

 

それ以外にも、女性の場合は婦人科系疾患も疑われるため、整腸剤を使うよりは早めに胃腸科内科、消化器科などを受診して、それでも改善が見られない場合は産婦人科の受診も検討してください。

 

 

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みぞおちの痛み

 

胸の下の中央部、みぞおちあたりの痛みの場合は『急性胃炎』『慢性胃炎』『胃潰瘍・十二指腸潰瘍』などの可能性があります。

 

急性胃炎の原因と対処法は上腹部の痛みの場所に記載していますので、そちらを参考になさってください。

慢性胃炎

 

慢性胃炎の原因は、急性胃炎を繰り返してしまうことにより胃粘膜の委縮がおこり慢性化することで、食欲不振お腹の張り、モヤモヤ、痛みなどが症状として出ます。

 

 

また、慢性胃炎の原因として最近は『ピロリ菌感染』が疑われるケースが多くあります。

 

整腸剤や胃薬にはピロリ除菌の効果はありませんので、胃腸科内科、消化器科を受診してピロリ菌がいるのかどうかの検査をしてください。

 

ピロリ菌の確定には内視鏡を使った方法や血液検査、呼気検査、便中検査などがあります。

 

病院がどの検査に対応しているのか電話で問い合わせてから受診されるとよいでしょう。

 

 

整腸剤や胃薬にはピロリ菌に対する効果はありませんが、LG21という明治乳業から発売しているヨーグルトにはピロリ菌を抑える効果があることが分かっています。

 

LG21ヨーグルトにピロリ除菌する効果まではありませんが、ピロリ菌を除菌するまでの間食べ続けるのは効果的だと思いますので、ご検討ください。

 

LG21乳酸菌の効果についての解説記事はこちら

LG21乳酸菌ヨーグルトの効果※便秘解消やピロリ菌の除菌に効く!?

 

 

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腹部全体の痛み

 

お腹全体の痛みの病気は『腸閉塞(イレウス)』などが考えられます。

 

腸閉塞(イレウス)の場合、お腹の張りがひどくなり、排便やおならが無くなります

 

食欲が無くなり、気持ちが悪くなり嘔吐があるなど、腹痛以外にもたくさんの症状が見られます。

 

腸閉塞は重症になると命の危機がある病気ですので、整腸剤を飲んで悠長に待っているのではなく、すぐさま病院を受診してください

 

腸閉塞の症状と治療の看護師解説記事はこちら

腸閉塞の症状から治療

 

 

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整腸剤と腹痛についてのまとめ:疑わしい場合は早期受診を

 

胃腸の病気の可能性が疑われる際は、整腸剤を利用するよりは病院を受診する方が先決です。

 

もし何も病気が発見されなければ、整腸剤や胃薬が処方されると思います。

 

何か病気が見つかればすぐさま対処していただけると思いますので、激しい腹痛や長引く腹痛の場合はぜひ専門医の受診をするようにしてくださいね。


 

医療の現場で使われる整腸剤についての解説記事はこちら!

薬剤師が教える!医療用の整腸剤の便秘治療の効果と、病院のおすすめは?

 

 

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【専門家が教える】便秘解消3つのコツ

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