【薬剤師が解説】第一三共胃腸薬プラス細粒の便秘解消効果や胃痛・胸焼け効果

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第一三共胃腸薬プラス細粒について

 

第一三共胃腸薬プラス細粒はCMでもおなじみの医薬品です。

 

どちらかというと胃薬として使用するイメージの強い製品ではないでしょうか。

 

『胃腸薬』という名前の通り、胃薬だけでなく便秘や下痢などの整腸剤としても使用することができます。

 

名前はよく聞くけど中身は詳しく知らない…そんな人に向け、薬剤師の植松が解説します。


 

第一三共胃腸薬プラス細粒ってどんな薬?

第一三共胃腸薬プラス細粒

第一三共胃腸薬シリーズの粉薬

第一三共胃腸薬プラス細粒は、第一三共胃腸薬シリーズの一つで、乳酸菌が配合された粉薬タイプの胃腸薬です。

 

 

効果効能

第一三共胃腸薬プラス細粒は、食べ過ぎ、飲み過ぎ、食欲不振といった胃の症状から便秘や下痢といった症状まで、幅広く効果を発揮する胃腸薬です。

 

 

用法用量

成人は、1回1包を1日3回毎食後に飲みます。

 

 

12包、30包、52包と3つの包装単位

第一三共胃腸薬プラス細粒には3つの包装単位があるので、目的に応じて使い分けることができます。

 

メーカー希望価格(税抜き)
  • 12包:900円
  • 30包:1800円
  • 52包:2700円

 

52包入りの製品が最もお買い得ですが、第一三共胃腸薬プラス細粒は長期間飲み続ける薬ではありません。

 

症状が出ているときに必要な分だけ飲む薬なので、あまりストックする必要はないかもしれません。

 

 

第一三共胃腸薬プラス細粒の特徴

脂肪、タンパク質、糖質を分解する成分を配合

第一三共胃腸薬プラス細粒は、飲み会などで胃が弱ったときに飲むイメージがあるのではないでしょうか。

 

そのようなイメージ通りの有効成分が配合されているのも特徴で、脂肪やタンパク質、糖質を分解する成分が、連日続く飲み会をサポートしてくれます。

 

 

生薬成分が弱った胃をサポート

さらに、生薬成分が配合されているのもポイント。

 

生薬成分は味や香りが人の味覚を刺激することで効果を発揮します。

 

味覚を刺激することで、消化を助ける胃液などの成分の分泌が促進されるのです。

 

 

乳酸菌が腸の健康をサポート

第一三共胃腸薬プラス細粒には安定性の高い乳酸菌も配合されています。

 

大量のアルコールは下痢を誘発し、揚げ物や食べ応えのあるおつまみは腸内環境を乱し、便秘を誘発します。

 

そんなときに第一三共胃腸薬プラス細粒を飲めば、前述した分解成分に加え、乳酸菌の効果で腸内環境を整えて、飲み会による下痢や便秘の症状を改善してくれます。

 

 

妊婦でも安心して飲める成分で設計

第一三共胃腸薬プラス細粒には、胃痛改善を目的として配合されるロートエキスが入っていません。

 

ロートエキスが入っていないので、妊娠・授乳中でも安心して飲むことができます。

 

ロートエキスは胎児への影響が懸念されるため、妊娠・授乳中は避けるべき成分として知られています。

 

 

第一三共胃腸薬プラス細粒の副作用や注意点

基本的には副作用の少ない安心して飲める整腸剤

第一三共胃腸薬プラス細粒は副作用が少ないのも魅力的です。

 

定められた用法用量の範囲内で飲む限り、副作用の心配はないと考えてよいと思います。

 

 

整腸剤なのに便秘や下痢になることも

第一三共胃腸薬プラス細粒の説明書にも記載がありますが、飲むことで便秘や下痢になることがあります。

 

便秘や下痢を改善するはずの胃腸薬なのに、不思議ですよね。

 

原因はどこにあるのか?

 

注目すべきは、説明書にある下記の3成分です。

 

  • ケイ酸アルミン酸マグネシウム
  • 沈降炭酸カルシウム
  • 合成ヒドロタルサイト

 

いずれも胃酸の過剰分泌を抑えるために配合されている制酸成分です。

 

難しい名前が付いていますが、簡単に言えばマグネシウム、カルシウム、アルミニウムからできた物質です。

 

人によって起こる症状
  • マグネシウム:下痢を引き起こす可能性
  • カルシウム、アルミニウム:便秘を引き起こす可能性

 

過剰服用だったり個人差があったりはしますが、人によっては制酸成分によって便秘や下痢を起こすことが報告されています。

 

ただちに飲むのをやめる必要はありませんが、症状の継続や悪化がみられた際は専門家に相談した方がよいでしょう。

 

第一三共胃腸薬プラス細粒の副作用というよりは、成分特性により生じるものといえます。

 

 

透析中の患者さんは使用できない理由

第一三共胃腸薬プラス細粒の説明書で注目したいのが、透析中の患者さんは使用できない旨の記載です。

 

これはアルミニウムに起因するもので、アルミニウムは透析で排泄されにくいことが知られています。

 

そのため、体内への蓄積が懸念され、長期連用や大量服用によるアルミニウム脳症やアルミニム骨症が報告されています。

 

 

第一三共胃腸薬プラス細粒を飲むときに気になることを薬剤師が解説

第一三共胃腸薬と何が違う?

第一三共胃腸薬プラスと第一三共胃腸薬では何が違うのか。

 

いずれも剤型は粉と錠剤の2タイプから選択できます。

 

第一三共胃腸薬プラスと第一三共胃腸薬の違いで注目したいのは、成分の違いです。

 

第一三共胃腸薬プラスと第一三共胃腸薬の違い
  • ロートエキスの配合有無
  • 第一三共胃腸薬プラスにはロートエキスが入っていない

 

ロートエキスは胃痛を改善させる成分です。

 

飲み過ぎや食べ過ぎで胃も痛い人は第一三共胃腸薬プラスを選ぶようにしましょう。

 

ただし、ロートエキスは妊娠・授乳中の場合、使用できません。

 

妊娠・授乳中に胃痛がある場合は、太田胃散などの妊娠・授乳中でも使用できる別の胃薬を選びましょう。

 

製品がたくさんあるので、担当医や薬剤師と相談して決めるといいと思います。

 

 

説明書によくある「長期飲まないで」ってどのくらい?

長期というのは約2週間が目安です。

 

飲み過ぎで便秘もあって…という症状で第一三共胃腸薬プラス細粒を飲み始めた場合の効果発現は…

 

  • 胃の症状:1、2日
  • 便秘の症状:数日〜約1週間

 

2週間以上改善がみられない場合は、他の病気の可能性も考えられるので、一度消化器内科やお通じ外来で相談してみるといいと思います。

 

 

大人と子供で用法用量が違うのはなぜ?

第一三共胃腸薬プラス細粒に限らずですが、薬によっては大人と子供で用法用量が異なる場合があります。

 

これは、年齢による問題よりも、体の臓器、特に肝臓や腎臓、脳が十分に発達しているかが重要。

 

薬の世界においては15歳が一つの目安になっており、15歳以上は成人の用法用量で飲むことができるようになります。

 

 

つい食べ過ぎてしまった!にも効果があるの?

第一三共胃腸薬プラス細粒には、脂質やタンパク質、炭水化物など糖質の分解を促進する成分が配合されているため、食べ過ぎにも効果があります。

 

 

薬もいいけど「食べ過ぎてしまった!」と感じたら行いたいこと

1日3食信仰をやめる

日常的に食べ過ぎてしまう人の場合は、1日3食信仰をやめてみるのもおすすめです。

 

1日3食は必ず食べなければならないものではありません。

 

 

それでもやっぱり何か食べなきゃという人は…

 

「前日食べ過ぎた!」
「昼ごはんの後に甘いものもたくさん食べた!」

 

このようなときは、後の食事の量を調節してみてはどうでしょうか。

 

前日食べ過ぎたなら朝食は控える、昼食後におやつを食べたなら夕食の量を考える。

 

食事量を調節することは、食べ過ぎてしまったときの対策の一つです。

 

 

ごはんや甘いものを控えてみる

つい食べ過ぎてしまう人は、何を食べ過ぎているでしょうか?

 

食べ過ぎてしまうものの種類を考えると…

 

  • ごはん
  • パン
  • お菓子
  • ジュース

 

これらを食べ過ぎてはいませんか?

 

これらはすべて糖質に当たります。

 

油っぽいものを避ければ太らない!という考えの人は要注意。

 

糖質の過剰摂取は、肥満へ直結します。

 

 

サッポロビール株式会社が実施した「糖質を気にかけている200人の食事調査」(http://www.sapporobeer.jp/news_release/0000021297/index.html)では、面白い結果が得られています。

 

  • 1日の糖質摂取目安量を4割もの人が超えている
  • さらにそのうちの5割は目安内だと思っていた

 

日常的に糖質を気にしている人でもこの結果。

 

糖質を控えることは、意識的に行っていても難しいことがわかります。

 

 

食物繊維やカリウムを含有する食品を積極的に摂取する

カリウムや食物繊維は、むくみの解消やコレステロールの吸収抑制に役立ちます。

 

カリウムは食物繊維が豊富な食べ物に多く含まれる傾向があります。

 

便秘の改善にも効果があり、食べ過ぎる傾向がある人は積極的に摂取したい栄養素です。

 

しかし、この食物繊維の摂取量が日本人は少ないといわれています。

 

 

平成27年度の国民健康・栄養調査、日本人の食事摂取基準(2015年版)では、食物繊維の項目において下記のような結果が得られています。

 

平成27年度国民健康・栄養調査-食物繊維-の摂取量
  • 20歳以上の男女:15g(1日あたりの平均)

 

日本人の食事摂取基準(2015年版)-食物繊維-の目標量
  • 20歳以上の男女:19g以上(1日あたりの平均値)

 

国民健康・栄養調査とは
国が毎年行っている国民の健康状態や栄養摂取状況を調べる調査のこと
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000142359.html

 

食事摂取基準とは
疾病予防に必要な栄養素の摂取目標量を国が策定。
5年に一度見直される(http://www.glico.co.jp/navi/e07.html

 

結果をみてわかるように、目標量に対して実際の摂取量は下回っています。

 

この傾向は以前から続いており、日本人は意識的に食物繊維を補わなければなりません。

 

 

むくみが気になるなら水分摂取は意識的に行う

食べ過ぎてむくみが…とはよく言いますが、日常的な水分摂取はどうでしょうか?

 

人の体は常に一定を保とうとする働きがあるため、水分摂取を控えてしまうと、体は水分を体内に溜め込もうとします。

 

その結果、逆にむくんでしまうのです。

 

食べ過ぎによるむくみ、と思っていたものは、日常的に水分摂取が少ないことによるものかもしれません。

 

 

運動に自信がなければ日常動作を運動にする

大人に運動の話をすると、子供の体育のような運動をイメージする人が少なくありません。

 

しかし、大人になってからの運動はちょっとしたことでもいいのです。

 

  • いつもより一つ前の駅で降りて歩く
  • エレベーターでなく階段を使う
  • ちょっとそこまでを車でなく歩く
  • 早歩きを習慣にする
  • 信号待ちで腹式呼吸をする

 

こんな小さなことでも立派な運動。

 

時間が取れない人こそ、日常動作を運動に変えてしまいましょう。

 

 

胃痛と便秘が同時に起こるのが不摂生ではない可能性

胃と腸は密接な関係がある

「胃腸薬」、「消化器」という言葉のように胃と腸は一つにまとめて考えられます。

 

いずれもストレスに弱いという点でも似ているかもしれません。

 

また、胃と腸はつながっており、消化・吸収・排泄と、胃から腸にかけ段階を踏んでとても大切な役割を担っています。

 

 

重大な病気の可能性

胃と腸に同時に症状がある場合、日常的な不摂生ではなく大きな病気が隠れている場合があります。

 

  • 大腸がん
  • 潰瘍性大腸炎
  • 子宮筋腫

 

これらの病気は検査なしに発見はできず、治療なしに改善は見込めません。

 

特に、便秘に加えて激しい胃痛が伴うような場合は、すぐに消化器内科を受診しましょう。

 

 

異常がないのに症状がある機能性消化障害

逆に、様々な検査をしても何も悪いところは見つからないのに、便秘や胃痛などがみられることがあります。

 

これは、機能性消化障害と呼ばれます。

 

最近テレビなどでも話題になる過敏性腸症候群も、機能性消化障害の一つです。

 

 

対策としてはストレスの緩和

機能性消化障害の原因として考えられているのがストレスです。

 

必要に応じて、抗不安薬や漢方薬などを併用して治療を行っていきます。

 

機能性消化障害の場合は、第一三共胃腸薬プラス細粒での改善は期待できません。

 

 

第一三共胃腸薬プラス細粒は不摂生には効果的

第一三共胃腸薬プラス細粒で改善が期待できるのは、日頃の不摂生が原因で起こる胃の不快感や便秘、下痢などの症状です。

 

 

2週間の服薬で効果がなければ病院へ

原因が第一三共胃腸薬プラス細粒で治るものであれば、数日から1週間程度で改善がみられるはずです。

 

2週間以上飲み続けても改善がみられなかったり、症状を繰り返したりする場合は、第一三共胃腸薬プラス細粒を中止して他の病気を疑うべきです。

 

 

まとめ

 

第一三共胃腸薬プラス細粒は、飲み会が続く忘年会や新年会シーズンに活躍する胃腸薬。

 

飲み会続きなど生活習慣の悪化は便秘や下痢にも直結します。

 

食べるもので人の体ができているように、食べるもので腸内環境も変わります。

 

おならや便の臭いの変化は腸内環境悪化のサイン。

 

飲み会続きでいつもとちょっと違うなと感じたら…第一三共胃腸薬プラス細粒を手に取ってみてはいかがでしょうか。


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