刺激性便秘薬と非刺激性便秘薬の違い!薬の使い方を間違うと大変危険です

便秘解消プロジェクト>便秘薬・便秘製品の解説>便秘薬の種類と薬の減らし方>

刺激性便秘薬と非刺激性便秘薬の違い!

 

こんにちは 薬剤師のたからです。

 

今回は便秘薬の分類の中でも『刺激性』と『非刺激性』の便秘薬についてお話しします。

 

先日『名医とつながる!たけしの家庭の医学』で「刺激性便秘薬の誤った使用方法で便秘が悪化し大変なことになった」という内容の放送がありました。

 

その放送内容に触れながら、薬剤師の立場として便秘薬の正しい使用方法についてのアドバイスをしていこうと思います。


 

目次:

 

市販の便秘薬を種類ごとに効果、成分、注意点など薬剤師が詳細解説した記事はこちら

市販で買える便秘薬(下剤・整腸剤・浣腸)の種類と効果を薬剤師が解説!

 

 

刺激性・非刺激性の効果の違い

刺激性便秘薬とは

 

刺激性便秘薬はその名の通り腸管に刺激を与えることで腸の動きを促進し、排便を促す薬です。

 

刺激物(薬)が体内に入ってくるので、腸は危険を感じ、刺激物を体外へ排泄しようとするついでに便も排泄する、というわけです。

 

刺激性便秘薬の効果は早く、効果発現まで8時間前後の薬が多いですね。

 

寝る前に飲んで翌朝に排泄があるので、便秘のひどい状態の場合は翌朝すっきりできる、というお薬です。

 

刺激性便秘薬の主な副作用は、効きすぎて下痢や腹痛を起こしやすいことです。

 

また、連用や常用をしすぎると腸が刺激に慣れてしまい、刺激性便秘薬が効かなくなってくる、ということです。

 

今回の『たけしの家庭の医学』でも、「刺激性便秘薬を毎日飲み、効果がなくなり量を増やしていき、それでも効果が得られなくなる」という女性の体験談を再現したVTRが紹介されていました。

 

2017年10月24日放送『たけしの家庭の医学』の内容についての記事はこちら

『便秘薬の新常識』を名医が徹底解説!【名医とつながる!たけしの家庭の医学】

 

 

番組では、「ひどい便秘時には刺激性便秘薬が有効ではあるものの、使用は週に2回程度に抑えるべき」という、新たな便秘の治療指針が紹介されています。

 

刺激性便秘薬の飲みすぎには注意しましょう。

 

刺激性便秘薬に分類される市販の便秘薬

など

 

 

▲目次にもどる

非刺激性便秘薬とは

 

非刺激性便秘薬とは、前項で紹介した刺激性便秘薬とは異なり腸管を刺激しない便秘薬です。

 

主成分として『酸化マグネシウム』が入っているものが非刺激性便秘薬に該当します。

 

非刺激性便秘薬の効果は、便に水分を多く含ませることにより、滑りを良くし、便が固く通りが悪い状態を改善するお薬です。

 

腸管を刺激しないため、定期的に利用することができるお薬です。

 

便秘がひどい方は毎日飲める非刺激性便秘薬の利用を第一選択としていただき、便通の改善をはかるようにするとよいでしょう。

 

 

非刺激性便秘薬は刺激性便秘薬と比べると副作用も少ないですが、酸化マグネシウムの量が多すぎると軟便になる方はいます。

 

このような場合は酸化マグネシウムの量を少なくして調整をしてください。

 

また、便秘がひどい場合は非刺激性便秘薬ではすぐに効果がない場合があります。

 

3日ほど上限量を飲んでみて、効果を確認してみましょう。

 

それでも排便がない場合は専門医を受診されることをお勧めします。

 

非刺激性便秘薬に分類される市販の便秘薬

など

 

市販の『非刺激性便秘薬』、酸化マグネシウム便秘薬を薬剤師が徹底解説!おすすめの商品紹介も

【薬剤師解説】市販の酸化マグネシウム便秘薬のおすすめ3選!効果や他の市販薬との違いなども解説

 

 

▲目次にもどる

使い方を間違うと危険


先ほどの刺激性便秘薬のところでも説明しましたが、刺激性便秘薬は刺激が強く、腸がその刺激に慣れてしまいます

 

すると上図のように腸の動きが悪くなり、便を運ぶ能力が弱くなり、やがて自力で便を排泄することが出来なくなることがあります。

 

 

すると、便秘がどんどんと悪化していき、溜まった便によって大腸全体が大きく膨らんでしまい、便の重さで腸が垂れ下がり内臓を圧迫します。

 

のみならず、溜まっていった便の中の悪玉菌から大量の有毒ガスが発生することで、全身にも悪い影響が及びます

 

例えば、肌荒れ、ニキビ、口臭、体臭、太り体質、冷え、むくみ、イライラ、気分が冴えないなどです。

 

 

腸が動かなくなり大腸に大量の便がたまると、上図のように腸の形も位置も大きく変わり、全身に大きな影響があります。

 

テレビ放送の再現VTRでは、最終的に倒れて病院に運ばれていました

 

刺激性便秘薬の使い過ぎは本当に注意が必要です。

 

 

▲目次にもどる

正しい便秘薬の利用方法と生活習慣について

体質から便秘を改善するには、非刺激性の便秘薬をメインに基本の便秘対策を行い、最終的には薬に頼らないスッキリ体質になることが重要です。

 

それには、以下の5つの方法が有効です。

 

  1. 便秘薬を非刺激性便秘薬に切り替えること
  2. 整腸剤や乳酸菌サプリを追加して、腸内環境を整えること
  3. 発酵食品、食物繊維をバランスよく摂ること
  4. 適度な運動で腸を刺激すること
  5. 睡眠をしっかりととり、生活リズムを一定に保つこと

 

非常に基本的なことですが、これらの対策を継続することで腸の筋肉が自然に動くようになり、腸の動きがよくなり、最終的には薬なしですっきりと排泄することができる体質になります。

 

体質の変化は3か月から6か月かかるため、継続するということが非常に重要です。

 

 

▲目次にもどる

刺激性・非刺激性便秘薬のまとめ

 

ひとくちに便秘薬といっても種類は様々です。

 

今回紹介した便秘薬の種類以外の薬もたくさんあります。

 

ですが、あくまで便秘薬は困ったときの手助けとして考え、頼り過ぎないことが重要です。

 

非刺激性便秘薬を上手に利用しながら、体質から便秘を改善し、毎日すっきり体質になるように頑張りましょう。

 

そのためのサポートする記事も当サイトには沢山あるので、以下のページを参考にしてください。

 


 

 

▲目次にもどる

【専門家が教える】便秘解消3つのコツ

健康食品でスッキリサポート




関連ページ

【薬剤師がおすすめ】正しい下剤の選び方で体質改善!副作用や危険性も知ろう
薬剤師が教える!下剤の正しい選び方。下剤の種類、効果、使用方法や副作用の下痢、腹痛まで。間違った下剤の利用方法としてダイエット利用などの危険性なども知ってほしい
セルフメディケーション税制利用で便秘薬をお得に!
セルフメディケーション税制とは、年額12,000円以上、指定の市販薬を購入すると確定申告で控除が受けられる制度です。制度の詳細や対象となる便秘薬の商品一覧などを薬剤師がご紹介します。
子供の便秘薬の選び方
子供が辛い便秘の時に利用すべき便秘薬や下剤の選び方について安全性を考えて書いていきます。
【薬剤師解説】妊婦の便秘薬|酸化マグネシウム(マグミット)は安心?市販は?
妊婦さんの便秘薬の使用について、薬剤師が解説します。実際に妊娠中に便秘薬を使用した経験を持つ方の口コミ集も。
下剤ダイエットがおすすめできない理由
【危険!】下剤ダイエットは安全ではありません!絶対にやめましょう。下剤ダイエットで痩せたい方へのやり方や注意点などをまとめます。
市販の酸化マグネシウム便秘薬おすすめ3選
市販の酸化マグネシウム便秘薬のラインナップやおすすめ商品を、他の便秘薬との違いや効き目のメカニズム、注意点、副作用などとあわせて薬剤師が解説します。
種類別・便秘薬の副作用について
便秘薬の気になる副作用を、便秘薬の種類別に薬剤師が詳細解説します。副作用のリスクが少ない便秘薬の選び方や、副作用Q&A、実際便秘薬を使用して副作用に苦しんだ人の体験談も。
便秘薬で下痢になるのはなぜ?
便秘薬を飲んで下痢になってしまう原因についてや、便秘薬の副作用で下痢になってしまった時の対処法、下痢や腹痛になりにくい便秘薬の選び方・使い方について薬剤師が解説します。便秘薬で実際に下痢になってしまった人の体験談も。
4種類のスルーラックまとめ
スルーラックは即効効果のある便秘薬です。エスエス製薬のスルーラックの飲み方や効能、注意について解説。種類が多いので選び方を知りましょう。
オイルデル
オイルデルは便に水分を集め柔らかくする働きと便が腸内を移動する潤滑剤の働きを併せ持った便秘薬で、腹痛や慣れ(耐性)の起きづらいのが特徴です。薬剤師がオイルデルの有効成分や効果、副作用などについて解説します。
クレンジル
小林製薬のクレンジルは薬用炭を配合した異色の便秘薬です。その効果メカニズムや配合成分、副作用などについて薬剤師が解説します。
スラーリア便秘薬
ロート製薬のスラーリア便秘薬は、酸化マグネシウムを主成分とした『機械性下剤』に分類される便秘薬です。腸への刺激が少なく比較的安全性が高いことが特徴のスラーリア便秘薬について、薬剤師が効果や注意点などを解説します。
ビオフェルミン便秘薬
ビオフェルミン便秘薬は、整腸剤である新ビオフェルミンS錠でおなじみビオフェルミン製薬の便秘薬です。ビオフェルミン便秘薬の効果や副作用、新ビオフェルミンS錠などとの違いを薬剤師が解説します。
ビスラットゴールドEX
ビスラットゴールドEXは更年期の女性をターゲットとした代謝改善、便秘改善の薬です。大柴胡湯という漢方薬が主原料のビスラットゴールドEXの便秘解消効果についてや更年期女性以外に男性にも効果が期待できるかなどについて、薬剤師が分析、解説します。
ミルマグLX/ミルマグ内服液/ミルマグ液
ミルマグはエムジーファーマ株式会社が販売する水酸化マグネシウムを主成分とした便秘薬・制酸剤のシリーズ。錠剤のミルマグLX、液剤のミルマグ内服液・ミルマグ液のラインナップを揃えるミルマグのそれぞれの違いや効果、副作用などについて薬剤師が解説します。
新ウィズワン
新ウィズワンはゼリア新薬が販売する「植物性便秘薬」を謳う便秘薬。安心なイメージが先行しますが、安全性はどうなのか?また、ダイエットに効くという噂はどうなのか?成分や効果、副作用などについて薬剤師が解説します。
イオナミン・イオナミンZ
ゼットイオン薬品が販売するイオナミン・イオナミンZは、酸化マグネシウムを主成分とした便秘薬。下剤の中では比較的安全性が高いとされるイオナミンについて、薬剤師が効果や副作用を中心に解説します。
ウエストンサラ
小林薬品工業株式会社が販売するウエストンサラは、生薬と乳酸菌のダブルの効果で、今辛い便秘を解消しつつ腸内環境の改善も見込める便秘薬です。可愛いパッケージで体に優しそうなイメージが先行しがちなウエストンサラの効果や副作用、注意点について薬剤師が解説します。
カイベールC
株式会社アラクスが販売する刺激系便秘薬カイベールCの効果や副作用、注意点について薬剤師が解説します。
スイマグエース
三保製薬研究所が販売する液状の塩類下剤スイマグエースは、水酸化マグネシウムを主成分としたマイルドな効き目が特徴の便秘薬。スイマグエースの効果や副作用、注意点について、薬剤師が解説します。
ナイシトールZ/ナイシトールG/ナイシトール85a
ナイシトールシリーズは小林製薬が販売する肥満症の改善のための薬です。実は便秘解消効果もあるナイシトールについて、ラインナップごとの違いや効果、注意点などを薬剤師が解説します。
ハーブイン「タケダ」
武田コンシューマーヘルスケア株式会社が販売するハーブイン「タケダ」は有効成分DSSを配合した浸潤性下剤に分類される便秘薬です。その効果や効き目のメカニズム、副作用、注意点などについて薬剤師が解説します。
リリーシェハーブ便秘薬
翠松堂製薬が販売するリリーシェハーブ便秘薬はからだへの負担が少ないことを前面に押し出した便秘薬です。はたして本当に体に優しい便秘薬のか、薬剤師が成分などから効果と副作用、注意点などについて分析、解説します。
ビューラックA便秘薬
ビューラックAはすぐ出したい人向け!ビューラックの飲み方や効能、注意について解説。副作用の下痢、腹痛などに注意しながら服用しましょう。
3Aマグネシア
3Aマグネシアは便を軟らかくし、腸の慣れ(耐性)が起きづらい薬なので安心して利用することができます。3Aマグネシアの飲み方や効能、注意について薬剤師が解説します。実際に3Aマグネシアを利用した人の体験談と、それに対する薬剤師のアドバイスのコンテンツもあり。
タケダ漢方便秘薬まとめ
タケダ漢方便秘薬は慣れるので注意が必要?!タケダ漢方便秘薬の飲み方や効能、注意について解説
コーラック・タケダ漢方便秘薬・スルーラック・ビューラックの違いと飲み合わせ
売れている人気の便秘薬の内容成分の比較と飲み合わせや飲み方の注意を薬剤師が解説します。