【薬剤師が解説】下剤ダイエットの効果・やり方を知りたい方へおすすめできない理由

便秘解消プロジェクト>便秘薬・便秘製品の解説>便秘薬の種類と薬の減らし方>

下剤ダイエットのすべて

 

ダイエットをする際、どうしても停滞期や痩せづらい時などがあります。

 

簡単に誰でも痩せられる方法を探し、下剤ダイエットを考える人も少なからずいます。

 

このページでは下剤ダイエットについて、安全性、口コミなどの中立的な視点や、薬剤師としての意見などを紹介していこうと思います。


最初に「下剤ダイエット」とは

下剤ダイエットについて

 

下剤は、便秘で滞っている腸内の便を排泄させるための薬です。

 

ダイエットに利用することで、便秘状態の腸の中に滞っている便を排泄するほか、たくさん食べてしまった食べ物を早く腸から排泄させるためのドーピングとして利用しようと考える方がいます。

 

また、なかなか痩せない体重を一気に減らす目的で下剤を使用する方もいるようです。

 

下剤ダイエットを検討している多くの方が、楽して簡単に痩せられる方法、または食べ過ぎてしまった食べ物を早く体外に出すための手段と考えています。

 

「下剤ダイエット」の効果について

下剤ダイエットは危ない
下剤ダイエットの効果として考えられているのが、食べたものを早く腸の中を通過させ、体外に出てしまえばカロリーの吸収率が下がるのではと思っている方が多いのではないでしょうか。

 

1000kcal食べたものが500kcalしか吸収せず、残りは下痢になって排出されればカロリー制限ができ痩せることができます。

 

また、便秘状態では体の中に老廃物や栄養のある食べ物が長時間残っており、吸収する量が多くなることで太りやすい体質となることも考えられます。

 

食べても太らない人の特徴として、食べ物がすぐに下痢状態で体外に出てしまうという人がいることはたしかです。

 

例えばギャル曽根さんなどに代表されるフードファイターや大食い選手などは、食べた後下痢になり、栄養の吸収障害があるとまで噂されるほどです。

 

一部特殊な方が、下痢を起こすことで太りづらい体質であることに着目し「下剤」を利用して同じ効果を得ようとするのが下剤ダイエットの考え方です。

 

しかし、無理に排泄する下剤を病気以外で利用するのは、リスク(危険性)を理解しなくてはなりません。

 

下剤ダイエットの危険性


下剤の多くは大腸刺激系の便秘薬です。

 

ドラッグストアなどで購入することができる身近な商品名でいえば、「コーラック」「ウイズワン」「スルーラック」「ビューラック」「タケダ漢方便秘薬」などが該当します。

 

これらの下剤はネットでも手軽に購入することができ、購入するのに便利ではあるものの使用上の注意をおこったってはなりません。

 

刺激のある下剤ということは、続けて使用すると刺激に慣れていきます。

 

腸が薬の刺激に慣れると、一錠でいままで下剤の効果があったのにもかかわらず、効かなくなり2錠、3錠、4錠と増やさなくてはならなくなります

 

また、大腸への刺激がないと腸が動かなくなり、下剤依存症になってしまうリスクもあります。

 

さらに、刺激系の便秘薬の乱用で大腸メラノーシスという腸の中が黒く変色し、粘膜に黒い斑点の模様が出るような状態にもなってしまいます。

 

手のマメを想像するとわかると思いますが、同じところに刺激が続けてあることで皮膚が厚くなり、刺激も感じづらくなります。

 

いくら痩せるからといっても、下剤をダイエットに利用すると取り返しのつかない体質になる可能性を秘めたとても危険なダイエット法です。

 

絶対に行わないようにしましょう。

 

下剤ダイエット。芸能人の苦労

人前に出る仕事だと、すこし太るだけでいろいろ言われますし、どうせなら痩せてキレイになったと言われたい気持ちが出るのは不思議ではありません。

 

実際芸能人でも下剤ダイエットに手を出し、辛い思いをされた方がいますのでご紹介します。

 

その芸能人は、加藤紀子さんです。

 

加藤さんは食事制限のダイエットが辛いため、当時流行っていた下剤ダイエットにチャレンジ。

 

下剤を7錠、8錠と過剰に飲み、最終的に出血するところまで行ってしまいました。

 

これはすこし前の話で、下剤を「やせ薬」として利用している人が多かった時代があり、間違った利用方法でとてもリスクが高いダイエット法だと言えます。

 

医師の見解も紹介されていますが、ダイエットは裏技はなく、基本的な方法で健康的に痩せることを目指しましょう。

 

詳しくは以下のページをご覧ください。
http://www.j-cast.com/2012/01/10118413.html?p=all

 

下剤ダイエットには摂食障害の危険も

摂食障害の方の多くが、ダイエット目的で下剤を使用したことがあるという調査結果があります。

 

摂食障害とは、食欲のコントロールを失い、極度の食べ過ぎを起こす過食と、極度に食事を制限する拒食、特定不能ではあるもののこれらの兆候がある人に分かれます。

 

摂食障害の原因は極端なダイエットで食事制限を行うことが引き金になる方が多いようです。

 

食事制限を厳しく行うことで体重は痩せてきますが、たまに食欲に負け食べてしまうと罪悪感がおこり、太らないように下剤を服用して無理に排泄するという方は注意が必要です。

 

また、食べたものを無理吐いて太らないようにする行為も摂食障害の兆候があります。

 

下剤ダイエットを考えている人の一部には、このような摂食障害の方や、その手前の方が少数ではありますが含まれます。

 

もし、ご自身が摂食障害であると自覚できたのであれば、正しい治療とカウンセリングをうける必要がありますので、専門の病院で診察をうけるようにしてください。

 

下剤ダイエットでダイエットを成功させたいと思っている方へ

 

摂食障害ではないけれど、下剤を使ってでも痩せたいと思う方にも注意が必要です。

 

下剤ダイエットをしてまで痩せたいという理由を、もう一度考え直してください。

 

  • ○○キロまで痩せないと自分はデブ
  • 痩せないと自分に自信が持てない

体重の数値に執着していませんか?

 

痩せることでキレイになり、自分に自信がつき、まわりからも認めてもらえる存在になりたいと思うことはだれしもが思うことです。

 

全員そう思うでしょう。

 

しかし、外見がガリガリになり、精神的にも健康ではなく、肌のつやや髪の毛の張りも失いボロボロになった状態は、キレイな状態と言えるでしょうか?

 

体重の数値をクリアすることだけに執着せず、周りからキレイだねと言ってもらえる、健康的な外見こそが本来の目的ではないでしょうか。

 

その人らしさが表に出れば、失礼ないいかたですが「ぽっちゃりアナウンサーのミウラちゃん」などは、太っているのに人気があります。

 

体重計の数値にとらわれず、自分らしい本当の美しい状態を考えてみましょう。

 

また、便秘気味の方は自然な痩せ方をするための正しい便秘対策は必要です。

 

薬を利用せず、できるだけ普段の生活を見直すことで、便秘解消をし痩せやすい体質にすることはできます。

 

それには食物繊維の多くバランスの良い食事、適切な水分摂取、適度な運動、生活リズムを一定にするなど基本をきっちり行いましょう。

 

そこにプラスアルファとして「乳酸菌サプリ」や「青汁」、「食物繊維茶」などを必要な人は追加することで、自然な美しさを引き出すことができますよ。

 

正しい方法で、美しくなれるようダイエットを成功させてくださいね。

【専門家が教える】便秘解消3つのコツ

健康食品でスッキリサポート




関連ページ

【薬剤師がおすすめ】正しい下剤の選び方で体質改善!副作用や危険性も知ろう
薬剤師が教える!下剤の正しい選び方。下剤の種類、効果、使用方法や副作用の下痢、腹痛まで。間違った下剤の利用方法としてダイエット利用などの危険性なども知ってほしい
セルフメディケーション税制利用で便秘薬をお得に!
セルフメディケーション税制とは、年額12,000円以上、指定の市販薬を購入すると確定申告で控除が受けられる制度です。制度の詳細や対象となる便秘薬の商品一覧などを薬剤師がご紹介します。
子供の便秘薬の選び方
子供が辛い便秘の時に利用すべき便秘薬や下剤の選び方について安全性を考えて書いていきます。
【薬剤師解説】妊婦の便秘薬|酸化マグネシウム(マグミット)は安心?市販は?
妊婦さんの便秘薬の使用について、薬剤師が解説します。実際に妊娠中に便秘薬を使用した経験を持つ方の口コミ集も。
市販の酸化マグネシウム便秘薬おすすめ3選
市販の酸化マグネシウム便秘薬のラインナップやおすすめ商品を、他の便秘薬との違いや効き目のメカニズム、注意点、副作用などとあわせて薬剤師が解説します。
4種類のスルーラックまとめ
スルーラックは即効効果のある便秘薬です。エスエス製薬のスルーラックの飲み方や効能、注意について解説。種類が多いので選び方を知りましょう。
オイルデル
オイルデルは便に水分を集め柔らかくする働きと便が腸内を移動する潤滑剤の働きを併せ持った便秘薬で、腹痛や慣れ(耐性)の起きづらいのが特徴です。薬剤師がオイルデルの有効成分や効果、副作用などについて解説します。
クレンジル
小林製薬のクレンジルは薬用炭を配合した異色の便秘薬です。その効果メカニズムや配合成分、副作用などについて薬剤師が解説します。
スラーリア便秘薬
ロート製薬のスラーリア便秘薬は、酸化マグネシウムを主成分とした『機械性下剤』に分類される便秘薬です。腸への刺激が少なく比較的安全性が高いことが特徴のスラーリア便秘薬について、薬剤師が効果や注意点などを解説します。
ビオフェルミン便秘薬
ビオフェルミン便秘薬は、整腸剤である新ビオフェルミンS錠でおなじみビオフェルミン製薬の便秘薬です。ビオフェルミン便秘薬の効果や副作用、新ビオフェルミンS錠などとの違いを薬剤師が解説します。
ビスラットゴールドEX
ビスラットゴールドEXは更年期の女性をターゲットとした代謝改善、便秘改善の薬です。大柴胡湯という漢方薬が主原料のビスラットゴールドEXの便秘解消効果についてや更年期女性以外に男性にも効果が期待できるかなどについて、薬剤師が分析、解説します。
ミルマグLX/ミルマグ内服液/ミルマグ液
ミルマグはエムジーファーマ株式会社が販売する水酸化マグネシウムを主成分とした便秘薬・制酸剤のシリーズ。錠剤のミルマグLX、液剤のミルマグ内服液・ミルマグ液のラインナップを揃えるミルマグのそれぞれの違いや効果、副作用などについて薬剤師が解説します。
新ウィズワン
新ウィズワンはゼリア新薬が販売する「植物性便秘薬」を謳う便秘薬。安心なイメージが先行しますが、安全性はどうなのか?また、ダイエットに効くという噂はどうなのか?成分や効果、副作用などについて薬剤師が解説します。
イオナミン・イオナミンZ
ゼットイオン薬品が販売するイオナミン・イオナミンZは、酸化マグネシウムを主成分とした便秘薬。下剤の中では比較的安全性が高いとされるイオナミンについて、薬剤師が効果や副作用を中心に解説します。
ウエストンサラ
小林薬品工業株式会社が販売するウエストンサラは、生薬と乳酸菌のダブルの効果で、今辛い便秘を解消しつつ腸内環境の改善も見込める便秘薬です。可愛いパッケージで体に優しそうなイメージが先行しがちなウエストンサラの効果や副作用、注意点について薬剤師が解説します。
カイベールC
株式会社アラクスが販売する刺激系便秘薬カイベールCの効果や副作用、注意点について薬剤師が解説します。
スイマグエース
三保製薬研究所が販売する液状の塩類下剤スイマグエースは、水酸化マグネシウムを主成分としたマイルドな効き目が特徴の便秘薬。スイマグエースの効果や副作用、注意点について、薬剤師が解説します。
ナイシトールZ/ナイシトールG/ナイシトール85a
ナイシトールシリーズは小林製薬が販売する肥満症の改善のための薬です。実は便秘解消効果もあるナイシトールについて、ラインナップごとの違いや効果、注意点などを薬剤師が解説します。
ハーブイン「タケダ」
武田コンシューマーヘルスケア株式会社が販売するハーブイン「タケダ」は有効成分DSSを配合した浸潤性下剤に分類される便秘薬です。その効果や効き目のメカニズム、副作用、注意点などについて薬剤師が解説します。
リリーシェハーブ便秘薬
翠松堂製薬が販売するリリーシェハーブ便秘薬はからだへの負担が少ないことを前面に押し出した便秘薬です。はたして本当に体に優しい便秘薬のか、薬剤師が成分などから効果と副作用、注意点などについて分析、解説します。
ビューラックA便秘薬
ビューラックAはすぐ出したい人向け!ビューラックの飲み方や効能、注意について解説。副作用の下痢、腹痛などに注意しながら服用しましょう。
3Aマグネシア
3Aマグネシアは便を軟らかくし、腸の慣れ(耐性)が起きづらい薬なので安心して利用することができます。3Aマグネシアの飲み方や効能、注意について薬剤師が解説します。
タケダ漢方便秘薬まとめ
タケダ漢方便秘薬は慣れるので注意が必要?!タケダ漢方便秘薬の飲み方や効能、注意について解説
コーラック・タケダ漢方便秘薬・スルーラック・ビューラックの違いと飲み合わせ
売れている人気の便秘薬の内容成分の比較と飲み合わせや飲み方の注意を薬剤師が解説します。