【薬剤師解説】コロネル細粒・コロネル錠の効果や副作用について|便秘や下痢に効果

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医療用医薬品『コロネル』について

 

薬剤師の安永です!

 

本日は、便秘や下痢に用いるお薬の『コロネル』について、ご説明させて頂きます。

 

コロネル(ポリカルボフィルカルシウム)は、過敏性腸症候群における便通異常に対して処方されるお薬で、下痢と便秘の両方に使用することの出来る画期的な薬剤です。

 

ポリフルというお薬も名前は違いますが、中身は全く同じお薬です。

 

コロネルはアステラス製薬が、ポリフルはマイランEPD合同会社が販売しています。

 

名前が違うので以前飲んでいた薬とは違うものだと思われる患者様も多く、「ややこしいのよね〜」という意見を頂きますが、実は慣れている薬剤師でも混乱することは多いのです。

 

今回は迷うことの無いように、ジェネリック医薬品の名前も含めてしっかりとご説明させて頂きます。


 

目次:

 

医師に処方が必要な『医療用医薬品』の便秘薬について薬剤師が解説した記事はこちら

【薬剤師解説】医療用便秘薬の種類一覧

 

 

成分・剤形

画像引用:アステラス製薬株式会社

  • 商品名:コロネル細粒83.3%、コロネル錠500mg
  • 成分名:ポリカルボフィルカルシウム
  • 剤形:細粒、錠剤

 

コロネルの成分は『ポリカルボフィルカルシウム』です。

 

薬価は細粒で26円/包程度となりますが、2017年11月現在では細粒に限り、日医工よりジェネリック医薬品が発売されているので、15.1円/包で飲んでいただくことも可能となります。

 

1日3包であれば、3割負担の方で1ヶ月に約300円お安くお渡しすることが出来るので、おススメしています。

 

ジェネリック医薬品と先発医薬品の違いは、私も実際に服用して試してみたのですが、効果については全く違いが判りませんでした。

 

味についても、ほとんど判別は不可能ですが、強いて言うのであれば先発医薬品の方がまろやかに感じました。

 

包装は21包ずつアルミの袋に密閉されているので、ジェネリック医薬品の方が保管はしやすいでしょう。

 

錠剤では含有量が少し下がるので、16.5円/錠が薬価となり、2017年11月時点ではジェネリック医薬品は発売されていません。

 

 

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効能・効果

コロネル(ポリフル)は、小腸や大腸の中で高い吸湿性を示して膨張・ゲル化します。

 

消化管内の水分保持作用」と「消化管内容物輸送調節作用」を発揮することで、下痢と便秘の両方を改善することが出来るのです。

 

下痢に用いたとしても便秘を誘発しないこと、便秘に用いても下痢を誘発しないことがわかっているので、非常に使いやすいお薬として注目されています。

 

便秘と下痢を繰り返す方には、持って来いのお薬といえるでしょう。

 

 

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飲み方・効果時間など

飲み方

 

1日1.5g〜3.0gを3回に分けて、食後に水とともに飲んでいただきます

 

錠剤であれば1錠が0.5gとなるので1回1〜2錠を1日3回となりますが、細粒では1包当たりが1gとなるので注意をしてください。

 

下痢の方では1日1.5gから効果が発揮されることが分かっているので、少量から投与を開始することがおススメです

 

効果時間

 

コロネル(ポリフル)は、服用後24時間〜72時間で体外に排泄されることが分かっています。

 

腸管にとどまって作用をすることから、効果が出てくるまでに1〜3日が必要となります。

 

また、実際の臨床試験では効果が出てくるまでに1〜2週間を要した患者様もいるので、1週間程度は服用することが必要となります。

 

即効性はあまり無いので、すぐに効果を実感することは出来ないかもしれませんが、根気よく続けてください。

 

 

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副作用

コロネル(ポリフル)では、発疹、かゆみ、吐き気、お腹の張りといった副作用が報告されています。

 

また、下痢や便秘の副作用も一定数は報告があるので、しばらく服用しても改善しない場合や悪化をした際には、注意をしてください。

 

 

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注意点

コロネル(ポリフル)は薬剤の特性上、水分を含むとゲル化してしまいます。

 

細粒を服用する際には、必ず多めの水で服用しなくてはなりません

 

喉や上部消化管(食道やその周辺)に細粒が残ってしまった場合、ゲル化によって閉塞を引き起こしてしまうことがあるのです。

 

 

さらに、腸管内でゲル化をした際に、お腹の張りを強く感じる場合には、注意が必要です。

 

お薬の仕組みとしては問題ないとも考えられますが、体質によっては吐き気や嘔吐につながることがあるので、気になる場合には急めに処方医に確認をするようにしてください。

 

 

また、コロネル(ポリフル)はカルシウムを含有する薬剤であるので、骨粗鬆症などで用いるカルシウムのお薬(アルファロール、アスパラーCAなど)や一部の抗生物質(ミノマイシンやオゼックスなど)と併用する際には、注意が必要となります

 

また、胃酸によって胃内で変化することで効果を発揮できる状態となるため、制酸剤などの一部の胃薬(ガスター、タケプロンなど)を服用している際には、注意が必要となります

 

 

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Q&A

「錠剤は割って飲んでも良いの?」

お薬の仕組みとしては問題ありませんが、錠剤は非常に硬く作られているので、細粒を用いた方が無難と考えられます。

 

かなり大きい部類のお薬なので、飲む自信がなければ、薬剤師までお気軽に相談してください。

 

「妊娠している人でも飲んでよいの?」

コロネル(ポリフル)は妊婦の方であっても、医師の判断によっては投与可能なお薬です

 

腸管から吸収されることなく効果を発揮するので、胎児に対する影響は少ないと考えられます。

 

また、授乳をしている方でも、同様に使用は可能であると考えられます

 

(薬剤師としては問題ないと考えますが、体質や病態によっては問題がある場合もあるため、処方医の指示を仰いでください。)

 

「市販で購入することは出来ないの?」

2017年11月現在では、コロネル(ポリフル)の市販はされておらず、残念ながら今後の予定も出ていません

 

医院を受診したうえで、医師の処方せんに基づいて使用が可能なお薬となっているのです。

 

「コロネル(ポリフル)の欠点は?」

コロネル(ポリフル)は妊婦の方であっても、医師の判断によっては投与可能なお薬です効き方はマイルドな薬剤となります。

 

コロネル(ポリフル)だけで効果が不十分であれば、腸の動きを整える薬剤を併用すると改善することが考えられます。

 

また、ゲルによって腸の滑りを良くして便を排泄するのですが、水分が不足していれば残便感につながることがあります。

 

コロネル(ポリフル)だけで治そうとするのではなく、日常から腸内フローラを整えることが大切となるのです。

 

 

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まとめ:下痢と便秘双方の悩みにおすすめ!

 

これまでに、腸管内に水分を引き込んで便を柔らかくするお薬は数多く存在していましたが、ゲル化することで効果を発揮するお薬は、ほとんどありませんでした。

 

下痢と便秘の双方で悩んでいる方にも使用できるので、「下痢で悩んでいるけど便秘の時もあって、便秘が悪化するのが怖い」という方や「便秘薬を使うと下痢が怖い」という方であれば、自信をもってお勧めできるお薬です。

 

薬剤師としてはこのような選択肢が拡がり、患者様にご紹介できるというのはとてもありがたいことです。

 

お薬でお困りのことがありましたら、薬剤師まで相談してください。


 

コロネルと同じポリカルボフィルカルシウムが主成分の医療用医薬品『ポリフル』の効果や注意点についての記事はこちら

【薬剤師解説】ポリフル錠・ポリフル細粒の効果と副作用について

 

 

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