便秘が原因で痔の悪化がある方へ。痔の予防は便秘解消から

便秘が原因で痔の悪化がある方へ。痔の予防は便秘解消から

 

 

痔の相談は恥ずかしい・・・

 

できることなら市販品や医療用の痔の薬で症状を抑えたいですよね。

 

しかし、便秘がある場合、痔がなかなか治らず、むしろ悪化してしまうこともあります。

 

肛門科に行くことは精神的ハードルが高く、できれば受診せずにセルフケアでなんとかしたいと思う方も多いのではないでしょうか。

 

今回は痔と便秘について、市販薬での治療や病院の治療、他の対策方法についてご紹介します。

 

あまりにひどい時は肛門科に来てほしいですが、病院に行かなくても良いように正しい対策を考えていきましょう。


 

 

便秘は痔の大敵です。

 

痔を治すには便秘の解消が大切で、痔と便秘は密接な関係があります。
さまざまな原因から排便リズムが不調になると、便秘になってしまいますよね。

 

偏った食生活、ダイエット、ストレス、便秘の原因はいろいろあります。
便秘になると便は大腸に留まる時間が長くなりますから、硬くなります。

 

硬くなった便を出すには強くいきむことが多くなりますし、出すまでに時間もかかるようになります。
時間がかかればその間に肛門周囲の静脈がうっ血しやすくなります。

 

これが続くといぼ痔になってしまいます。

 

また、硬い便を出すのは肛門に負担がかかりますから、切れ痔にもなりやすいのです。

 

「痔がある」のは恥ずかしいと考える方も多く、痔を治すことばかり考えてしまうことも。

 

しかし、痔をしっかり治すには、まず便秘を改善することが大切です。

 

痔の状態が良くなったと思っても、便秘が続いていては結局肛門にまた負担がかかってしまうからです。

 

痔の薬や便秘、どのようにセルフケアしたらいいの?

病院に行かずになんとかしたい、そのためには症状の程度で対策方法も変わってきます。
痔の症状が軽いうちには、まず便秘の対策をしましょう。

 

偏った食生活ではなく、食物繊維をしっかり摂るようにします。
なかなか食物繊維が摂れない時には、特定保健用食品やサプリの力を借りるのも良いでしょう。

 

そして便が硬くなってしまわないように水分摂取も心がけます。
食事を抜いたりせず、忙しい中でもできるだけ食事の時間を取るようにしましょう。

 

水分や食事を少しでも摂ることで、腸を刺激することができるからです。

 

また、定期的に運動を取り入れましょう。
運動することで腸の動きは良くなりますし、腹筋が鍛えられれば便を押し出す力も強くなります。

 

お通じの調子が悪い時にどうしても便秘薬を使う際は、便を柔らかくし、肛門に負担がかからない「酸化マグネシウム系」の薬を試してみると良いでしょう。

 

痔のケアには、症状が軽いうちならステロイドが入っていない薬を使ってみてもいいでしょう。
腫れや痛みが強くなってきたら、ステロイド入りを選ぶと強い炎症に効果的です。

 

ステロイド入りの薬を使う時には、長期使用は避けるようにします。
市販薬を購入する時には薬剤師に相談するのが一番ですが、恥ずかしかったり、薬剤師が不在で相談できないこともあると思います。

 

すこし恥ずかしいかもしれませんが、薬剤師に使用法を聞くことが一番です。
「じいちゃんがケツが痛いっていうので」とかでもいいと思います。
※薬剤師や看護師は毎日のことなので何とも思っていませんので普通に聞くのが一番ですが。

 

どのような市販薬にも言えることですが、添付文書をきちんと読んでおきましょう。
痔の薬には坐剤、軟膏、注入軟膏が一般的です。

 

痔の薬にはいろんな種類があります。
坐剤や注入軟膏は肛門の中の痔に使います。

 

注入軟膏は外にも塗れますし、中に注入することもできますので、初心者には使いやすいと思います。

 

症状がだんだんひどくなってきたら?

病院の受診のめやす自分で色々対策をとっていても、なかなか良くならないという時ですね。

 

症状も悪化してきたような気がする…そんな時は受診して診断を受けましょう。
痔はひどくなると生活に支障をきたします。

 

実際に、病院にお越しになる患者さまからは
痛みが我慢できなくなってきた」
「痛くてなかなか座れない
「排便のたびに出血してしまう」
「出血がひどくて貧血のような気がする」
といった理由から、仕事に集中できなくなったり、生活が大変になったという声がよく聞かれました

 

恥ずかしくてなかなか受診できなかったという方もいらっしゃいます。
デリケートな部分な病気なので、見せたくないし、見られたくもない…そうですよね。

 

また、痛みがないからと長いあいだそのままにしていた方もいれば、初期でも出血がひどい人もいます。

 

早めに治療する方が治療期間も短く、治療費などの負担も少なくて済みます。

 

嫌だなぁと思っていても、薬を使用しても改善しなかったり、日常生活の見直しで症状が良くならなかったりと、状況が改善できずひどくなってしまった時には専門家の力をかりましょう!

 

いぼ痔の場合には、一旦できてしまったら、いぼがなくなる状態には戻らないものです。

 

病院ではこんな治療をします

受診して治療する場合、症状が軽いならまずはポステリザン軟膏やポラザG軟膏などが処方されます。
症状が進むにしたがって強力ポステリザン軟膏などのステロイド入り軟膏が出たり、炎症や出血を抑える内服薬が出たりします。

 

また、便秘には排便コントロールのためにお薬が出ます。
便を柔らかくしたり増やす酸化マグネシウム系の薬もありますが、大腸を刺激して便を出させるものもあります。

 

一般的には痔が外に出てしまうようになると手術を考えますが、痔は人によってそれぞれ辛いと感じる程度が違いますから、医師と相談しながら保存的に治療していくのか、手術するのか決めていきます。

 

痔は一旦できてしまったら全くない状態には戻りません。
切って取るのが一番です。

 

しかしすぐ手術するかというと、そうでもありません。
痔と共存していける程度であれば、生活習慣の見直しや食生活の指導をさせていただきながら経過を見ていきます。

 

まとめ

 

 

 

痔は自分で直接見られる場所でないので、症状の進行具合やどのような状態になっているのかがわかりにくですよね。

 

早いうちから自分でセルフケアするのも大切ですが、無理は禁物です。

 

保存的に治療できたものが、手術しなければならなくなるまで放っておいてしまった患者様もいます。

 

痔を抱える方はたくさんいますから、気軽に病院に相談してみるといいですね。


【専門家が教える】便秘解消3つのコツ

性別・年齢別の便秘対策


女性の便秘


妊婦の便秘


赤ちゃんの便秘


子供の便秘


男性の便秘


60歳からの便秘



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