【看護師解説】呑気症・空気嚥下症(くうきえんげしょう)の原因と対策

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呑気症・空気嚥下症(くうきえんげしょう)の原因と対策

 

こんにちは!看護師の大菊です。

 

 

漢字で書くと少し読みにくく、どんなものなのかわかりにくい「呑気症」・「空気嚥下症」

 

呑気症は「どんきしょう」、空気嚥下症は「くうきえんげしょう」と読みます。

 

呑気症・空気嚥下症の方は、主に精神的なものや生活環境が原因となっています。

 

しかし、これは無意識な行動によって引き起こされているもののため、自分が原因を作っていると気付かず症状に悩む方が多くいます。

 

 

では、この呑気症・空気嚥下症とはいったいどのようなものなのでしょうか。

 

原因や対策について詳しくみていきます。


目次:

 

 

呑気症・空気嚥下症の原因は何?

人は日常生活の中で知らず知らずのうちに空気を飲み込んでしまうことがあります。

 

この空気の飲み込みは、食事をあまり噛まずに早く食べる方や炭酸飲料をよく飲む方によく見られるものです。

 

また、緊張しているときや不安が強いとき、ストレスの多い環境にいるときなど、精神的に不安定な状態であるときにも、無意識下で唾と同時に空気を飲み込んでしまう動作が多く行ってしまいがちです。

 

この、精神的に不安定な状態にあることによって無意識に空気をたくさん飲み込んでしまうことが、呑気症・空気嚥下症の原因といわれています。

 

他にも、癖のようによく噛みしめている方や歯ぎしりする方も、同じように空気を飲み込んでしまい、呑気症・空気嚥下症を引き起こすとされています。

 

呑気症・空気嚥下症については、一般的にははっきりとした原因がわかっていないとされているものですが、なかには逆流性食道炎など消化器の病気が原因であることもあります。

 

 

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呑気症・空気嚥下症はどのような症状があるの?

呑気症・空気嚥下症は、空気をたくさん飲み込んでしまうことにより、次のような症状が現れます。

  • 胃の張り感
  • お腹の張り感
  • 喉や胸のつかえ感
  • げっぷがよく出る
  • おならがよく出る

 

げっぷやおならがが出ることで一時的にお腹の張りなどが解消されることもあります。

 

しかし、空気を飲み込んでしまう動作は癖のようになっているため、また症状が現れてしまいます。

 

噛みしめる癖のある方や歯ぎしりの多い方では、首や肩のこりや痛み、顎の痛みも生じることが多いようです。

 

 

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呑気症・空気嚥下症の対策方法は?

呑気症・空気嚥下症は、確実に治せる治療というものがありません。

 

そのため、原因に対する対策を取ることで症状の改善を図っていきます。

 

 

一番考えられるものは、ストレスの多い環境の中で生活しているということです。

 

しかし、呑気症・空気嚥下症を治したいためにストレスの無い生活を送るというのは現実的に難しいですよね。

 

ですから、趣味や運動を積極的にするようにしたり、入浴やアロマテラピーなど自分なりのリラクゼーションを取り入れて気分転換していくようにしましょう。

 

精神的にうつ状態にある方などは抗うつ薬など、内服治療を行いながら経過を見ていくこともあります。

 

 

噛みしめる癖や歯ぎしりは癖になってしまっている方が多いので、普段から意識して気をつけることが大切です。

 

 

食事の摂り方や炭酸飲料の飲み過ぎが原因となっているときには、食事の見直しや、ゆっくりよく噛んで食べるようにします。

 

 

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まとめ

 

呑気症・空気嚥下症は、ついついしてしまっている空気の飲み込みを直せるようにすることが改善のポイントです。

 

 

この症状は、

  • 原因によって精神科や診療内科だけでなく、歯科(もしくは歯科口腔外科)への受診が必要になること
  • 確実に直せる治療法はなく、生活習慣の見直しと改善が主な対策になること

ということが特徴です。

 

しかし、胃腸の不調を感じたときには、まず「胃腸のどこかに病気があるのでは」と考えるのではないでしょうか。

 

「きっと呑気症・空気嚥下症だから精神科(歯医者さん)に行こう」と考えることはなかなかないですよね。

 

逆流性食道炎のように、実際に消化に関わる部位に異常がある可能性も考えられますから、まずは消化器内科を受診して相談してみるといいでしょう。


 

 

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【薬剤師より】お腹の張り・おならにお困りの方

 

呑気症・空気嚥下症でお腹の張りやおならの量にお困りの方も多いことでしょう。

 

普段の生活習慣に関しての話が看護師さんからのアドバイスがありましたが、もうひとつ踏みこんで対策をするのであれば腸内フローラの改善という方法も効果があるかもしれません。


お腹の張りやおならを我慢し続けると、お通じの流れが悪くなり便秘になりがちです。

 

すると腸内に悪玉菌が多くなり、さらなるお通じの悪化がありどんどん苦しい負の連鎖がおこります。

 

このように、我慢から腸内環境が乱れさらなる悪化を招くことがないように、お通じを改善することで、呑気症・空気嚥下症の辛い症状を改善することができるかもしれません。

 

生活習慣の改善

刺激性の便秘薬で一度お通じを整えても、一度きりの対策になってしまいますのでまた数日後にはお通じが悪い状況になることが多いでしょう。

 

根本的な改善をするためには「食生活」「生活習慣」「運動」の三点を改善する必要があります。

 

食生活の改善

食事はヨーグルトや納豆、漬物などの発酵食品と、食物繊維たっぷりの野菜をたくさん摂るようにしてください。

 

生活習慣の改善

生活習慣はリラックスできる時間と、集中して仕事や作業をする時間のメリハリをつけダラダラと疲れをため込まないことが重要です。

 

夕食は寝る直前などには摂らず、寝る2〜3時間前までには済ませてしまい、お風呂に入ったり、アロマをたいたりリラックスした状態で就寝します。

 

十分の睡眠を取り、すこし早めに起きたら朝のおいしい朝食を摂り、トイレの時間をゆっくりと摂れるような習慣にします。

 

このように余裕がありリラックス時間が摂れることで、リズムを整えます。

 

運動習慣をつける

運動も突然行うのは辛いと思いますので、自分のできる範囲の運動から始めましょう。

 

夜寝る前にスクワット3回するなどとても簡単なことからで結構です。

 

自分が気分の良い運動を行い、徐々に回数を増やしていけばそれで良いですよ。

食事、生活、運動の三つが整うとお通じがスッキリと出ることで、呑気症・空気嚥下症のお腹の不調がすこしでも改善すると良いですね。

 

乳酸菌サプリで腸内フローラを整える

食事の中の乳酸菌や発酵食品を摂ることは毎日続けてほしいことですが、なかなか毎日続けて行うことが難しい方もいるでしょう。

 

そんな方には「整腸剤」や「乳酸菌サプリ」で対応する方法もあります。

 

 

特に私がおすすめしたいのは「乳酸菌サプリ」です。

 

「乳酸菌サプリ」もたくさん種類がありますが、なかでも「ビフィズス菌ロンガム種」の入っている「乳酸菌サプリ」が非常に優秀です。

 

消費者庁届け出済みの機能性表示もあるサプリメントで、シームレスカプセルというカプセル剤にも工夫があり、かなり腸内フローラを整える助けになると考えられます。

 

体調が辛いのであれば「乳酸菌サプリ」の検討もしてみてください。

 

 

 

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