【看護師解説】腸内ガス(おなら)で爆発火災?手術の現場で行われる対策や工夫とは

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腸内ガス(おなら)で爆発火災が起きないよう手術の工夫をしている

 

こんにちは!看護師の大菊です。

 

 

いろいろなところで話題になっていますが、レーザーメスを使用した手術中に突然発火が起き、患者さんが大やけどを負うという事故があったのをご存知ですか?

 

本当にこんなことが起こるの?なんて思いたくなる、なんともびっくりな話です。

 

どうしてこのようなことが起こってしまったのでしょう。

 

事故が起きた病院では、原因となる証拠は見つけられなかったものの、可能性として「腸内ガス(おなら)の着火」を挙げています。

 

このような事故は起こりうるものなのか、今回はその原因と対策について考えていきます。


目次:

 

 

腸内ガス(おなら)で爆発火災は起こるもの?事故について

まずは話題になっている事件について簡単にご紹介します。

 

 

この事故は、ある病院で婦人科の手術をしていた際、レーザーメスの使用中に突然発火、火がドレープに移って炎上してしまったことで、手術中の患者さんが大やけどを負ってしまった、というものです。

 

ドレープは手術や処置の際に患者さんにかけておくシート状のカバーのことで、清潔な部分を確保しつつ、不潔部分と清潔部分を隔てることができるというものです。

 

ドレープには、布製と使い捨ての紙製があります。

 

 

さて、この事故において、火災となった原因と考えられているものが、先にお話しした「腸内ガス(おなら)」です。

 

しかし、腸内ガス(おなら)は証拠として残しておくことができないもの。

 

他の原因を調査してみたものの、器具の使用方法などに問題はなく、これといって事故の原因になるようなものを発見することができなかったということです。

 

 

手術でレーザーメスを使用することは珍しいことではありません。

 

もし腸内ガスが原因になるとすれば、もっとこのような事故が日本だけでなく世界中で起きていてもおかしくないような気がします。

 

しかし、筆者の私もこのニュースを知って大変驚きましたし、周りの消化器外科医に話を聞いてみても「そんなこと起こるなんて聞いたことがない」という反応でした。

 

 

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腸内ガス(おなら)の火災事故、防ぐためにできることは?

今回の事故の原因が腸内ガスにあるとするならば、なぜ今回に限り起きてしまったのでしょうか?

 

また、このような事故が起きないようにするには、一体どのような工夫や対策が取れるのでしょうか。

 

腸管に穴があいてしまった可能性

今回事故が起きたのは婦人科の手術ですから、腸の手術ではありません。

 

しかし、レーザーが腸内ガスに届いてしまったということは、腸管に穴が開いてしまっていた可能性があります。

 

もしそうであれば、手術中に腸管を傷つけないよう、手術の技術をより正確なものにしなければなりません。

 

 

火が大きくなる原因となったドレープに関しては、清潔区域をしっかり確保しておくために必要ですから、使わないという手段は現実的ではないでしょう。

 

手術前の食事に工夫

他にできる対策としては、手術前の食事を工夫することです。

 

腸の手術ではない分野においては、手術前の食事制限があまり厳しくありません。

 

ですから、手術の2,3日前から「低残渣(ていざんさ)」の食事にしておいたり、必要であれば整腸剤や消泡剤で腸内の環境を整えておくことが対策につながるのではないでしょうか。

 

低残渣の食事は、消化しやすくガスの発生も抑えられるため、発火してしまうほど腸内ガスが溜まらなくなることが期待できます。

 

 

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まとめ

 

今回の事故に関しては、国内外でも同じ事故の報告がないということや、原因の証拠が取れないということから、あくまで腸内ガスは「原因の可能性がある」としてしか考えることしかできません。

 

腸の手術で今回のような事故が起こっていないのは、手術前の食事制限や絶飲食が婦人科疾患の手術前より厳しいからでしょう。

 

 

ここでご紹介した対策以外にもまだできることがあるかもしれません。

 

今後このような事故が起きないようにするためには、あらゆる可能性を考え、その対策を取っていくことが大切です。


 

 

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【専門家が教える】おなら対策のコツ