腸内フローラを改善して若返るSP【主治医が見つかる診療所】2017年5月15日放送

便秘解消プロジェクトTOP>

腸内フローラを改善して若返るSP

  • 【主治医が見つかる診療所】2017年5月15日放送

 

第一線で活躍する医師たちをスタジオに迎え、ゲストが抱える健康上の疑問を解決していく医療バラエティ番組。

 

今回の特集は、好評シリーズ『10歳若返るぞ!プロジェクト』の第7弾、『腸内フローラを改善して若返るSP』。

 

便秘だけでなく、アレルギーや免疫などさまざまな体の健康に関わりを持っていることが近年わかってきた腸内環境について、『うんち博士』として知られる腸内細菌のスペシャリスト・辨野義己先生を迎え特集します。

 

  • MC: 草野仁、東野幸治
  • アシスタント: 森本智子
  • ゲスト: 敦士、勝俣州和、沢田亜矢子、湯山玲子
  • 医師: 秋津壽男(内科医)、上山博康(脳神経外科医)、丁宗鐵(漢方医学者)、中山久コ(リウマチ科医)、南雲吉則(乳腺専門医)、姫野友美(心療内科医)、森一博(消化器内科医)
  • ゲスト専門家: 辨野義己(理科研バイオリソースセンター元室長)

 

今回のゲスト『うんち博士』こと辨野義己先生出演。『長寿菌』とは?またその増やし方は?
2017年5月12日放送『その原因、Xにあり』の放送内容についての記事はこちら

 

 

10歳若返るぞ!プロジェクト 腸内フローラの改善で若返ろう

 

人間の腸内には約1000兆個もの細菌が棲んでおり、これらの細菌はいわゆる腸内細菌と呼ばれています。

 

腸内細菌には善玉菌、悪玉菌など多種多様の種類があり、それらがグループを作って棲んでいます。

 

さまざまな種類の細菌がグループを作って群生している様子は花畑に例えられ、腸内フローラと呼ばれます。

 

 

この腸内フローラは、近年の研究で健康に大きな関わりがあることがわかってきています。

 

腸内フローラが崩れれば、便秘、下痢、腸炎を引き起こしたり、さらにはがんや糖尿病にまで繋がるということも考えられています。

 

反対に、上手く腸内フローラをコントロールできれば、免疫力アップやダイエット効果、果てはがん予防といった効果を期待することも。

 

腸内フローラはまさに、健康長寿の大きなカギを握っているといえます。

 

 

理化学研究所特別招聘研究員 辨野義己農学博士のコメント

腸内フローラの環境が悪い人ほど、肌の調子が悪い傾向にある。

 

生理前に便秘になり肌の状態が悪くなる女性は、腸内環境が悪い場合が多い

 

脳神経外科 上山博康医師のコメント

腸の調子が悪くなると、途端に脳に影響がいってしまう。

 

ストレスを受けるとお腹の具合が悪くなったりすることがあると思うが、腸の調子が悪くなると脳にも影響があることが最近の研究でわかってきた。

 

消化器内科 森一博医師のコメント

腸内細菌の中でも、善玉菌が増えると便秘が改善し肌がキレイになることがわかってきている。

 

タンパク質からできるトリプトファンは、腸内細菌で分解され脳に良い物質のもとになる

 

IQがちょっと良くなるという研究結果も出てきた。

 

 

腸内細菌のなかでも近年の注目株『若返り菌』

 

静岡県浜松市にある松田病院では、2016年から腸内フローラ相談室を開設。

 

食生活や便の状況について問診をおこない、希望者はその腸内細菌を分析し、検査結果をもとにさまざまな病気の改善に向けたアドバイスを受けられる。

 

◆治療の一例

  • 海藻や大豆製品を増やす → 便秘・肌荒れが改善
  • 揚げ物を控え魚を増やす → 便秘・腰痛が改善

 

松田病院の副院長、消化器外科・川上和彦医師は、

 

「あきらめている病気、あきらめている症状を、腸内細菌が改善することで無くすことができるかもしれない。
今の病気を治す可能性がある食生活習慣の改善方法をアドバイスしています」

 

と語っています。

 

『若返り菌』こと『エクオール産生菌』

その川上医師が注目している腸内細菌があります。

 

それが『若返り菌』こと『エクオール産生菌』。

 

 

エクオール産生菌は、大豆イソフラボンを分解して『エクオール』という物質を作り出す細菌。

 

エクオールは女性ホルモンと似た働きを持ち、肌の状態を改善するほか、更年期障害の軽減、骨粗しょう症予防、がん予防などの働きを持つことがわかってきています。

 

 

このエクオールの効果を調べるために、閉経後の女性約90人を2つのグループに分け、片方のグループはなにもせず、もう片方のグループはエクオールを1日30mg摂取する、という生活を12週送るという臨床試験を行いました。

 

すると、エクオールを摂取したグループの女性は、目尻のシワが改善されたという結果が出たのです。

 

 

この『若返り菌』こと『エクオール産生菌』ですが、今までの研究で10種類もの菌が確認されています。

 

しかし、人によっては腸内に棲むエクオール菌の数が少なかったり、あるいは働きが悪かったりということもあるそう。

 

エクオール産生菌であるラクトコッカスについての言及もアリ!長寿菌についての深堀りも。
2017年4月21日放送『あしたも晴れ!人生レシピ』の放送内容についての記事はこちら

 

乳腺外科・形成外科 南雲吉則医師のコメント

「イソフラボンには女性ホルモンのような効果があって(乳がんなどの)がんの抑制効果がある」というふうに(今までは)説明されていた。

 

実は、それがエクオール産生菌の機能によって抑制しているんだということが最近分かった。

 

(乳がん抑制のためにも)豆類は積極的に摂って頂きたい。

 

内科・リウマチ科 中山久コ医師のコメント

大豆イソフラボンは骨にとっては非常に重要

 

エクオール産生菌がイソフラボンをエクオールに変えて初めて女性ホルモンのような効果が出、骨も丈夫になってくる。

 

(腸内に若返り菌が少ない・活性が低いなどの理由で)エクオールが少し抑えられてる、となると、骨も丈夫でなかったりするかもしれない。

 

(→ つまり、骨粗しょう症のリスクが高い

 

心療内科 姫野友美医師のコメント

(若返り菌を活性化するには)腸内細菌を増やす食べものをしっかり摂ると良い

 

大豆の中に含まれているイソフラボンがエクオールを産生する原料になる。

 

食物繊維は腸内フローラを整えてくれるため若返り菌を増やすことが期待できる。

 

食物繊維を摂るのには海藻・野菜・キノコ・木の実などが良く、また発酵食品もしっかり摂ったほうが良い。

 

 

腸内フローラを改善するスーパー食材『寒天』

 

肥満・糖尿病治療のスペシャリストである神奈川県予防医学協会中央診療所の杤久保(とちくぼ)修医師が「食べてやせられる食材」として注目をしている食材。

 

それが『寒天』。

 

寒天はテングサやオゴノリなどの海藻を煮て溶かした後に固めて作ったトコロテンを、さらに寒い環境で凍結・乾燥させて作ったものです。

 

 

寒天は食物繊維が豊富な食材で、その食物繊維は非常に独特な性質を持ちます。

 

食物繊維は通常、大きく分けて2種類に分類されます。

 

そのうち1つが、野菜などに多く含まれ、水分を吸収して膨らみ腸の活動を促進、有害な物質を吸着して体外に排出する働きをもつ不溶性食物繊維

 

もう1つが、海藻や納豆などのネバネバ食材、果物などに多く含まれ、水に溶けてゼリー状になり、血糖値の上昇やコレステロール値の増加を抑制する水溶性食物繊維

 

寒天の食物繊維は、これら不溶性・水溶性食物繊維の両方の働きを持つ、まさにスーパー食材なのです。

 

◆寒天を利用した比較調査
肥満の患者76人を2つのグループに分け、片方のグループは栄養指導のみ、もう片方のグループは栄養指導に加え夕食前に毎日寒天ゼリー(180g)を摂取する、という実験を12週間行いました。

 

すると、栄養指導のみのグループは平均して1%ほど体脂肪が減ったのに対し、寒天ゼリーを食べたグループの体脂肪は平均9%ほど減少

 

また、糖尿病の診断基準とされるヘモグロビンA1cの値も、栄養指導のみのグループで平均-2%ほどだったのに対し、寒天ゼリーを食べたグループでは平均-8%ほどになりました。

 

杤久保先生が言うには、

 

他の食物繊維と違い、寒天は1gに対して水分を100cc吸って固まっているという物性がある。

 

寒天みたいな水をたっぷり含んだものが(腸に)入ってくると、便そのものがふくらむ。

 

(便がふくらむと、便そのものが)出やすくもなるし、濃度が薄まる。

 

そういうことが腸には良い、ということです。

 

循環器内科 秋津壽男医師のコメント

寒天はテングサの繊維で作られているが、100gの棒寒天(乾燥状態)のおよそ8割が食物繊維でできている。
これは食品の中でも1〜2(を争うくらい)多い

 

寒天は腸内細菌にとっては本当に大好きなエサ

 

研究機関などで微生物を培養するのに寒天を使う(=寒天培地)が、これは腸内細菌にとって本当に居心地の良い場所。

 

5日間寒天を摂り続けると腸内フローラはどう変わる?

◆ルール

  • 5日間毎日粉寒天を2g摂取

 

◆摂取方法

  1. 水200mlに粉寒天2g加える
  2. 火にかけて溶かす
  3. 製氷皿に入れ、冷蔵庫で固める

 

製氷皿1個分(約200g)が1日分の目安となる。
これを1食で食べても、3食に分けてもOK。

 

スタジオゲストの中で一番若返り菌であるエクオール産生菌の棲息割合が低かった沢田亜矢子さん(68)。

 

上記のルールで、200gの寒天を5日間取り続けた結果、実験前は1.60%だったエクオール産生菌の割合が3.35%と、倍以上に増加しました。

 

さらに、測定をした辨野先生によれば、彼が『長寿菌』と呼ぶビフィズス菌・酪酸産生菌の割合も倍に増え、理想的な腸内環境になったそうです。

 

辨野先生によると、沢田さん自身が楽しんで(寒天料理を作り)食べていたことで、リラックス感が出て、それが腸内細菌にも大きく影響を与えたのだろう、とのこと。

 

漢方医学の権威 丁宗鐵(ていむねてつ)医師のコメント

苦い薬などを飲む時に、寒天を溶かして固めることで、高齢者の誤嚥の防止になる。

 

子どもの場合は、固めた寒天にシロップをかけるなどすることで飲みやすくすることも。

 

食物繊維豊富で食べやすい寒天は子供の便秘にもオススメ!
食べやすさから選ぶ子供の便秘に効果的な食べ物についての記事はこちら

【専門家が教える】便秘解消3つのコツ

性別・年齢別の便秘対策


女性の便秘


妊婦の便秘


赤ちゃんの便秘


子供の便秘


男性の便秘


60歳からの便秘