【NHKスペシャル】人体 神秘の巨大ネットワーク第4集 万病撃退!腸が免疫の鍵だった 2018年1月14日放送

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人体 神秘の巨大ネットワーク第4集 万病撃退!腸が免疫の鍵だった

【NHKスペシャル 人体 神秘の巨大ネットワーク】2018年1月14日放送

タモリと山中伸弥医学博士が送る、人体の神秘をテーマとしたシリーズの第四弾。

 

これまでは脳を中心とし、そこからの命令によって各臓器が律される、という図式で成り立っていると考えられてきた人体。

 

しかし、近年の研究によって、人間の臓器が臓器同士直接たがいにやり取りをすることで、人体の働きを為しているということがわかりつつあります。

 

そのような『臓器同士の会話』に焦点を当て、これまでとは違う臓器の働きや、医学の最先端を紹介するシリーズ。

 

 

第四弾のテーマは『腸』。

 

人間の体の7割にもおよぶ免疫細胞が集中し、実は人間の免疫を司る要となっている臓器『腸』の実像に迫ります。

 

  • MC: 久保田祐佳、タモリ、山中伸弥
  • ゲスト: 小島瑠璃子、田中将大

 

近年話題となっている腸内細菌。

 

数多く市場に出回る『腸内フローラ改善』『善玉菌』をウリにする商品で、『アレルギー』に対する効果を謳っているものを目にしたことがある方も多いと思います。

 

一見、腸内細菌とアレルギーとでは何の関連性もないように思えてしまうもの。

 

しかし、これが大いに関係あるのです。

 

 

実は、人間の免疫細胞の7割は腸に集中しています。

 

腸は人の免疫力を司る臓器といっても過言ではありません。

 

この腸を整える善玉菌を適切に摂取したり育んだりすることで、免疫系が正常化し、免疫系の暴走であるアレルギーを改善できる、という図式が成り立つのです。

 

 

腸内環境を整える善玉菌がどのような働きをしていると考えられているかかについて、こちらの記事で詳しく紹介しています。

 

あわせてご覧になってみてください。

 

【薬剤師解説】善玉菌はどんな働きをしている?

 

 

万病撃退!腸が免疫の鍵だった

腸といえば、今大注目なのが『腸内フローラ(腸内細菌)』。

 

ダイエットや美肌肥満解消まで、腸内細菌が体に良い効果を生み出していると話題沸騰ですよね。

 

細菌たちを手なづけている臓器なんて人体のなかでも腸だけです

 

 

腸が持つ神経細胞は脳に次いで多いおよそ一億個。

 

第二の脳とも呼ばれています。

 

その神経細胞のはたらきで、筋肉を操り、食べ物を消化吸収する複雑な動きを腸は独自におこなうことができるんです。

 

 

シリーズ「人体」では、いろんな臓器が脳に頼らず活躍している、とお伝えしてきましたが、今日の主役『腸』は別格。

 

まさに人体の中の「独立国家」ともいえる臓器なのです

 

 

実は、その腸が私達の命に関わる意外な役割を果たしていることが明らかになってきました。

 

それこそが「免疫力を司る」というおお仕事。

 

免疫力とは、冬場に怖いインフルエンザや食中毒はもちろん、あらゆる病気から私達を守る大事な力。

 

その働きがおかしくなると、花粉症や喘息などのアレルギー、さらにリウマチなどの深刻な病を引き起こしてしまいます。

 

そんな大事な免疫力を保つために腸が利用しているのが、『腸内細菌』と『免疫細胞』。

 

腸は、まるで水戸黄門の助さんと格さんのように二つを従えて、全身の免疫力をコントロールしていることがわかってきたのです。

 

 

万病と戦う力は腸にあり。

 

最先端の研究でみえてきた腸の驚くべき実像に迫ります。

 

腸が免疫を司る?

腸の内部をみてみると、表面はきれいなピンク色で、透明な粘液に覆われています。

 

表面を拡大してみると、びっしりと1mmほどの突起が並んでいます。

 

これが、腸には欠かせない絨毛。

 

口から入って胃で消化された食べ物の栄養は、この絨毛から吸収され、血液に乗って全身に運ばれていきます。

 

この腸の表面付近に住んでいるのが、腸内細菌免疫細胞です。

 

 

腸内細菌は、腸の表面を覆う免疫の中に棲んでいます。

 

人ひとりの腸内に棲む腸内細菌の数は、およそ100兆個といわれています。

 

 

もう一方の免疫細胞はどこにいるのでしょう。

 

腸の表面の絨毛を特殊な顕微鏡で輪切りにしてみてみると、絨毛の芯に当たる内部に赤いものが詰まっている様子が観察できます。

 

これらがすべて免疫細胞。

 

さらに、絨毛が生えている腸の壁の裏側にも、びっしりと免疫細胞がある様子が観察できます。

 

免疫細胞とは、病原菌やウイルスなどの外敵を攻撃し排除するミクロの戦士。

 

全身に2兆個いるといわれています。

 

なんとそのおよそ7割を私達の腸が寄せ集めて、壁のすぐ内側に配備しているのです。

 

 

免疫細胞のはたらき

 

病原菌が腸内に侵入
 ↓
異変を察知した免疫細胞が攻撃メッセージを伝える物質を放出
 ↓
メッセージ物質を腸壁の細胞が受け取る
 ↓
腸壁から殺菌物質を放出
 ↓
病原菌を殺菌

 

 

腸が免疫細胞をトレーニング

腸は病原菌などの外敵の侵入を防ぐだけではなく、全身の免疫力を高めるために免疫細胞を訓練するという重要な役割を果たしていることがわかってきました。

 

そのため、腸には免疫細胞の訓練場があるといいます。

 

 

腸の表面はびっしりと絨毛で覆われていますが、一部だけ絨毛のない平らな場所が観察できます。

 

その平地を拡大すると、表面には小さなくぼみがみられます。

 

実はこのくぼみこそ、免疫細胞の訓練場への入り口なんです。

 

 

腸の表面にはさまざまな腸内細菌や、口からとり入れられた食べ物のかけらや病原菌などが漂っています。

 

腸の表面にある訓練場の入り口のくぼみは、表面にただよう腸内細菌や細菌をとらえ、その内部へととり入れます。

 

腸壁の内側にいるのは、たくさんの免疫細胞。

 

入り口でとらえられた細菌や病原菌は壁の内側にとり入れられ、免疫細胞と接触。

 

免疫細胞はそれらの菌を「敵」あるいは「味方」と認識し、学習します。

 

この、善悪の菌との接触という学習を繰り返すことで、免疫細胞はさまざまな病気と戦う能力が高められるのです。

 

 

腸内で訓練された免疫細胞は、血液の流れに乗って身体中に派遣されると考えられています。

 

そして、全身のいたるところで病原菌やウイルスと戦う戦士となります。

 

腸内細菌と免疫細胞の二つを大量に従えた私達の腸、それはまさに全身の免疫力を司る人体の免疫本部だったのです。

 

 

あなたの腸に異変!?急増する「免疫の暴走」

命に関わるような重篤なアレルギー患者であるイギリス在住のナタシャ・コーツさん。

 

彼女は、自身の免疫の暴走により、本来敵ではないはずの自分の細胞が攻撃され、深刻なショック症状などを引き起こすなどの健康被害を受けています。

 

 

多発性硬化症という難病を患う日本在住の尾崎真由さん。

 

その症状の原因は脳にあり、やはり暴走した免疫細胞が脳を攻撃し、体の震えなどが引き起こされています。

 

 

この、生まれ育った場所も症状も異なる2人の便を調べたところ、共通する異変が見つかりました。

 

2人とも、『クロストリジウム菌』という特定の腸内細菌の仲間の数が極端に少なかったのです。

 

 

アレルギー・難病を防げ!腸が生み出す驚異のパワー

クロストリジウム菌が少ないとなぜ免疫の暴走が起きるのでしょうか。

 

大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授、坂口志文さんは、従来の免疫細胞とは全く違う役割を持つ免疫細胞の存在を発見しました。

 

それが、Tレグ(制御性T細胞)とよばれるものです。

 

 

Tレグは、興奮をしずめる物質を放出し、暴走している免疫細胞のはたらきを抑制するいわば「免疫のブレーキ役」を果たす細胞です。

 

そのTレグですが、実は腸で生み出されており、その発生にはクロストリジウム菌が大きく関わっていると考えられているのです。

 

 

クロストリジウム菌は、腸内でエサを摂取する際にメッセージ物質を放出します。

 

この物質は腸の壁の内側へと取り込まれ、腸壁内部の免疫細胞に届けられます。

 

すると、メッセージ物質を受け取った免疫細胞がTレグへと転じるのです。

 

 

腸内で誕生したTレグは、通常の免疫細胞と同様血流に乗り、腸から全身へと行き渡ります。

 

そして、各部で暴走している免疫細胞を沈静化し、全身の免疫力をコントロールするというわけです。

 

 

腸でアレルギーが治る!?日本人に秘められた”腸能力”

日本のとある場所に、アレルギーが治まるといわれている不思議な場所があります。

 

それが、神奈川県にある曹洞宗の大本山、總持寺(そうじじ)。

 

 

總持寺には、住み込みで修行をする20歳前後の年若い修行僧たちが数多く居ます。

 

故郷を離れ、日夜修行に励む彼らが語るところによると、

 

「花粉症があったんですけども、こちらに来てからはほとんどかゆくなることもなく過ごしていられる」

 

「自分はアトピーを持っているのですが、乗山してからはあまりかゆみとかは気にならなくなった」

 

といったように、修行を始めてからアレルギー症状が治まった、という経験を持つ人が多くみられるようです。

 

 

總持寺に協力をお願いして、彼らの便をサンプルにした腸内細菌の検査を行ったところ、クロストリジウム菌の存在など極めて健康な腸内細菌の分布が確認できます。

 

また、とりわけ研究者たちが注目するのが、總持寺で日々食される精進料理

 

その精進料理に豊富に含まれる食物繊維が、アレルギーの改善に大きく寄与している、と考えているのです。

 

食物繊維の摂取でTレグが増加

理化学研究所粘膜システム研究グループ 大野博司研究室で行った実験によると、食物繊維には意外な働きがあることが示されました。

 

クロストリジウム菌が腸内に多いマウスに食物繊維が多いエサを与えたところ、Tレグに大きな増加がみられました。

 

ところが、同じくクロストリジウム菌を多く持つマウスに食物繊維が少ないエサを与えたところ、Tレグの大きな増加がみられなかったのです。

 

これは、クロストリジウム菌は食物繊維をとることでTレグをたくさん生み出す、ということを示唆しています。

 

アレルギー患者の増加は食生活の変化によるもの?

日本人は古来より、キノコや木の実、穀物、根菜、海藻などの食物繊維が豊富な食べ物を多く摂ってきた民族です。

 

このような食生活の長い積み重ねにより、日本人の腸には食物繊維を好む腸内細菌が多く住み着くようになりました。

 

 

ある研究により、日本人の持つ腸内細菌が極めて優れたパワーを持つことが示されたデータがあります。

 

腸内細菌の免疫力をコントロールする物質を出す能力を、日本人と西欧などの11カ国の人とでくらべたところ、11カ国の人の平均値に比べ、日本人の平均値は3〜4倍の数値を叩き出したのです。

 

 

ところが、日本の国民に占めるアレルギー患者の割合は、ここ数十年で異常に上昇しています。

 

これは、日本人の急速な食生活の変化に原因があるとも考えられています。

 

 

「免疫力」最新の発見が次々と!万病を撃退する腸のパワー

多発性硬化症で今現在も治療を続けている尾崎さんは、最近とある臨床試験に参加しています。

 

それは、人工的に作成したTレグを生むメッセージ物質を経口摂取する、というもの。

 

これらの臨床試験に参加している尾崎さんを含めた被験者の多くに、摂取後Tレグが増加したというデータが得られています。

 

 

試験を行っている国立精神・神経医療研究センター特任研究部長の山村隆さんからは、

 

「近い将来、難病を根本的に治療するような方法が出てくる」

 

という、力強い言葉をいただけました。

 

 

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